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弁護士ロッカー・島キクジロウ率いる”島キクジロウ & NO NUKES RIGHTS”。本日11月6日発売アルバムのセルフライナーノーツが到着!あわせて収録曲「スピードスターの悲劇」のオフィシャルビデオが公開!

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“JUST A BEAT SHOW”で80~90年代のロックシーンをけん引したthe JUMPSの島キクジロウが国や大企業と戦う弁護士となり、4000名以上の原告による原発メーカー訴訟で提唱した新しい人権「ノー・ニュークス権」を周知するために、小澤亜子(ex.ゼルダ)らと始動した”島キクジロウ&NO NUKES RIGHTS”の平和をテーマにした作品で4作目となるアルバム「DANCE IN LOVE」が本日11月6日に発売された。

発売を記念して、島キクジロウよりアルバムのセルフライナーノーツが到着した。

あわせて収録曲「スピードスターの悲劇」のオフィシャルビデオも公開されたのでどちらも是非チェックして頂きたい。


昨年2023年初め、車を運転していたときNO NUKES RIGHTSについてふと新しい方向性が思い浮かんだ。元々ロックンロール、ブルース、ジャズ、レゲエだけじゃなく、ファンク、ラテンなどのリズムをとり込んだワールドミュージックを意識したバンドなんだけど、さらにジャズの要素をグッと強めたダンスミュージックでいこう。パレスチナのガザをはじめ、世界中で争いが絶えることなく、子どもたちが殺されている今、改めてラブ&ピースを発信しよう。そう思ったら、次々に新しいイメージや曲のアイデアが湧いてきた。

その年の5月から下北沢 FLOWERS LOFTで新しいシリーズイベント“REBEL BANQUET”を始めたのも、そのイメージから出たものだ。この「反抗の宴」では、新しいコンセプトに沿った曲とパフォーマンスにこだわりながらバンドを固めていこうと考えたんで、お客さんたちの戸惑いは十分に伝わってきたが、信じて進むしかない。そんな約1年半をかけて作り上げたものを形にしたのが、今作だ。 (島キクジロウ)


01. Too Late, Baby

 短いながら今回のコンセプトが凝縮されたナンバー。ジャジーな4ビートにカウント・ベイシーばりのゴージャスなホーンアレンジ、想定外の展開と女声コーラス、そして心の底からのシャウト。この1曲で、今NNRがやろうとしていることのすべてが伝わるはずだ。 No Nukes!No Base!No War!No Genocide!

02.飼い慣らされたロックンロール

 今回の流れで最初に作ったナンバー。ジャズバンドで活躍するベース&アルトサックスのピートに元ネタをオーダーし、そこから曲に仕上げていく過程で新たなコンセプトをぶち込んでいった。この曲の完成によって、具体的なイメージをメンバーと共有でき、その後の曲作りにつながっていったのがよかった。ヘイ、腰を振れ!

03.旗を上げろ

 イスラエルによるガザ大虐殺に居ても立っても居られない思いで作った曲。Free Palestine!なんてシュプレヒコールを録音しても、作品がリリースされる頃には過去のニュースになってるんだろうっていう悩みと同時に、そうあって欲しいとの願いを込めてレコーディングをした。しかし、現実は・・・Fuckだ!

04.七月のムスターファ

 頭脳警察のカバー。PANTAさんと一緒にやった時、NNRがイスラム世界をテーマにした曲をやっているのを見て、「俺のムスターファもやってよ」、「やります!」との約束から数年。サビの「撃ちまくれ!」が最後に「勝ち誇れ!」に変わる部分に女声コーラスを重ねることにしたんだけど、亜子がその部分を歌っているのを聴いて泣いてしまった。

05.ブラッグドッグとホワイトシュガー

 レコーディング直前にクロスが持ち込んで、手探りで音を重ねながら完成させたミディアムテンポのファンクナンバー。もの凄くいい感じに仕上がったんだけど、未だライブでやったことがなく、ちゃんと再現できるのか不明。例えば、イスラム世界とキリスト世界の対立をイメージして聴いて欲しい。

06.脱走兵

 フランスの作家、ボリス・ヴィアンのカバー。1950年代のシャンソンで、沢田研二や山本リンダら多くの人が日本語でも歌ってるんだけど、たまたまYouTubeで見つけたシャアビと呼ばれる味付けをしたバージョンにやられまして。それを基本にしつつNNRならではのアレンジがうまくハマったんじゃないかな。

07.スピードスターの悲劇

 早くて、強くて、大きいものに単純に憧れる時代はとっくに終わってるんだっていうメッセージを、ジャジーなダンスミュージックに乗せて歌った。アフリカンな打楽器隊とクールなベースリフ、スリリングにキマったホーンセクション、多くの場面展開と女声コーラスがバッチリ決まって、まさにこんなのがやりたいんだっていう最高の仕上がりになった。

08.Dance in Love

 05同様、レコーディング直前にクロスが持ち込んで、進行しつつ完成させたアルバムタイトルナンバー。ミディアムテンポでポップかつジャジーな曲ながら、そして「ラブ」とか歌いながら詩の世界観はとことん重い。それをピアニカがふわっと包み込んで救ってくれてるような気がするんだけど、どうでしょう?

09.Hurricane

 実はthe JUMPSの古いナンバーなんだけど、NNRらしく生まれ変わって、今やライブに欠かせないレパートリーになった。天安門事件をテーマにした歌詞で、ホーンセクションと分厚いパーカッションとコーラスがバリバリにキマったファンクナンバー。一緒に暴れまくって欲しい。

10.私たちの望むものは

 いうまでもなくフォークの神様・岡林信康の超名曲。といっても、これは土着っぽい太鼓が一人また一人と増えて、好き勝手に叩き出すっていうイメージでいきたいというアイデアを亜子が料理してくれたアフリカン・バージョンだ。小学生の時に聴いて、ぶっ飛んだ感動を少しでも次に残したいという思いからのチョイスなんだけど、想像以上の仕上がりになった。


今回、NO NUKES RIGHTSのレギュラー7人のほか、8人のゲストミュージシャンが素晴らしいプレーをしてくれた。それだけじゃなく、エンジニアの赤波江敦夫氏の貢献は計り知れないものがあった。音録りだけで約100時間、アレンジが固まり切っていないなか、メンバーと同様にいいものができるよう力を尽くしてくれた。ジャケット・デザインを含め、新しいコンセプトによって表現したい世界をパーフェクトに創り上げられたと思っている。

坂道を転がり落ちるような時代。やむにやまれぬ思いを込めたこのアルバムを一人でも多くの人たちに聴いてもらえるよう、さらに勢いつけて走り続けるつもりだ。

●島キクジロウ & NO NUKES RIGHTS

≪ メンバー ≫
島キクジロウ (the JUMPS) Vo.
小澤亜子 (ex.ZELDA) Djembe
CROSS (the LEATHERS) G.
ピート福島 (Killing Floor) B.
久保田敏明 (the LEATHERS) Dr.
吉田スパイシー雄三 (ex. the JUMPS) Per.
高山ナオ Tenor Sax.

≪ バイオグラフィー ≫
2014年9月 “さようなら原発全国集会”@亀戸中央公園にて初ライブ
2015年 原発をテーマにした1st.アルバム“ROCK’N’LAWYER宣言” リリース(甲本ヒロト、マグミ、宙也らゲスト参加)
2019年 憲法をテーマにした2nd アルバム“KNOW YOUR RIGHTS”リリース
2021年 パンデミックをテーマにした3rd アルバム(ミニ)“Rights in Pandemic”リリース
2023年5月より下北沢FLOWERS LOFTにて、シリーズギグ“REBEL BANQUET”スタート


■RELEASE INFO

DANCE IN LOVE (デジパック仕様)
島キクジロウ & NO NUKES RIGHTS

2024.11.06 RELEASE
Swingin’ Dog Records

■LIVE INFO

『NEW ALBUM ”DANCE IN LOVE” TOUR』

11月9日(土)静岡 community BAR 飛翔
11月10日(日)大阪 難波屋
11月21日(木)新宿 LOFT
※詳細は下記公式HP

≪公式HP≫
HP:https://jumps.kill.jp/index.html

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