Synapse Confusion
igloo
2023.11.22 RELEASE
Grand Fish/Lab
≪2023年8月Spotify『Modern Jazz Japan』カバーアーティスト選出≫
THE FOOLS、ZZZooといった多数のバンドやユニットのメンバーとして活動しているほか、Borisのアルバムへの参加、映画音楽を担当するなど多岐に渡って活躍するサックス奏者”若林一也”率いる2022年11月結成のインストゥルメンタル・バンド”igloo”が、今年3月に1stアルバムを出した勢いそのままに2ndアルバムをリリース!「前作に引き続き、複雑巧緻かつ多幸感あふれるビートで踊らせてくれるに違いない」というリスナーの期待をものの見事に裏切り、完膚なきまでに打ちのめすアルバム。若林の楽曲をiglooというベストメンバーで完成させるのではなく、iglooを起点として若林が創作した8曲の新曲が収録されている。よりロックに振り切った、触れれば火傷しそうな純化された衝動が燃え盛る音楽、埃と手垢に塗れた紋切り型の定型句を焼き尽くす音楽が。それは時に跳ね馬のようなノイズロックや、フィールドレコーディングで切り取られたアンビエントや、ざらついた音の襞に誘われるダンスミュージックや、重厚なオーバーダビングが幽玄的なムードを織りなすサイケに変わる。かつて若林自身が口にした「ロックは裾野が広い」という本心を証明せんばかりに、めくれ上がったジャンルとカテゴライズの表皮から抜け落ちた“iglooのロック”は、つむじ風にも似た鋭利さで突き刺さり、万華鏡のように豊かな彩度と明度と輝度で肉体の奥底を染め上げる。これはテクニックとロジックで骨を焦がし、数多のステージで血を焼いた者にだけ許される“衝動の音楽”だ。