7枚目のアルバム『不死–Immortality』をリリースした兀突骨。初期のデス・メタル然とした姿から進化していき、本作では超絶テクニックを持つ極上のエクストリーム・メタルへとメタモルフォーゼしている。そんな兀突骨のブレインである高畑治央に本作についてや今後の展望についてだけでなく、政治関係悪化によりツアーの中止が続発している中国についても、実際の彼らの目を通しての実体験で語ってもらった。そして兀突骨が所属しているB.T.H. Recordsの主宰者かつ総合プロデュサー的立場で彼らの活動初期から裏方として支える齋藤氏にも補足的にインタビューに参加してもらった。

Text by 別府“Veppy”伸朗
編集:汐澤(OTOTSU)
–兀突骨のアルバムはこの3人になってから、アルバム毎にメンバーの誰かにフォーカスして制作していましたが、今回は誰にフォーカスしているのかが分からなかったです。
高畑:言われてみればそうですね。これまでは「次のアルバムはドラマーをメインに」とか「今度はヴォーカルだ」とか考えてアルバムを作っていたんですが、今回はそれを全く意識しませんでした。4年前位から6枚目のアルバムをリリースしたらベスト盤をデビュー15周年目に出そう。そして7枚目のアルバムをリリースするって決めていたんです。それもあって習慣的に作曲活動していたから、誰かにフォーカスするってことに焦点を当てていなかったんでしょうね。作曲活動が生活の一部になっていて、アイデアも浮かんできました。朝起きて歯磨きしてベースの音を鳴らして、それから仕事して家に帰ったらパソコンのスイッチを入れて作曲活動してって。そういったサイクルで生活していたら、自然と曲のアイデアが色々と浮かんできたんです。それまでは誰かにフォーカスしていないと曲がイメージできなかったんでしょうね。それは不思議でしたね。ベスト盤を2枚リリースしたのが去年の12月でしたが、その12月には「不滅ノ魂」が形になっていました。
–そんな作曲活動の中で、このアルバムに向けてのテーマはありましたか?
高畑:曲を短くすることですね。それと難解な展開を減らしてストレートにすることを意識しました。どちらのことにも繋がると思いますが、曲をキャッチーにしたかったんです。大作指向だととっつきにくいし、気軽に聴けないかなって。自分も長い曲を作るのは疲れるし、レコーディングも大変ですから。
–難解な展開ではないですが、曲の中でテンポが変わったり曲調がガラッと変わるのがこの作品では多いと感じました。
高畑:そこは意識しました。今までは曲の雰囲気を壊さないで展開を変えていくことを意識していたのですが、例えばBLACK SABBATHなんかは手のひら返しみたいに変えているんです。IRON MAIDENも初期ではコロっと変わっているし。温故知新ではないですが、そういったことを先人バンドがやっているならとやってみました。
–実質1曲目とも言える「不滅ノ魂」だと、ここで終わるかなと思っていたらそこからまたシングアロング的展開で続いていってフックが強いですね。
高畑:そう言ってくれるのは嬉しいですね。あの曲はポップでキャッチーな曲を作りたかったんです。
–この曲が本作で最初に作曲したとのことですが、体感速度は速いですね。それもデス・メタルというよりはスラッシュ・メタル寄りな速さとも思いました。
高畑:あれくらいのテンポの方が速く感じるのかなと思いました。BPMで言うと180位かな。今まではBPMだと260とかで、それしかテンポの取り方ができなかったんです。それが180とか160だと倍でも半分でも取れるんです。じつはこの曲が出来た時に、それまでの兀突骨ファンからはポップ過ぎるからボロクソに言われるかなって思いました。でもチャレンジしたら、先に聴いた人からの評判は良かったので少し安心しています。
–この曲はインパクト強かったです。それぞれのメンバーもソロ・パートも盛り込まれていましたから。それに兀突骨でシングアロングが盛り込まれているのも珍しかったですし。
高畑:シングアロング的パートをあそこまでやったのは初ですね。ディレクターの齋藤さんが、そういった曲もあった方が良いんじゃないと言われたのが切っ掛けです。
齋藤:兀突骨のアルバム・リリースについて話をしていた時に、彼らのテクニック的なことは既に周知されているし速い曲についても同様だなと思っていました。その次のステップを考えたら、知らない人にも曲を聴いてもらうことだなと。そうなった時に兀突骨の本分は壊さないで、作曲の幅を広げて欲しかったんです。それで僕からリクエストしたんですよ、JUDAS PRIESTで言ったら「Breaking the Law」や「You’ve Got Another Thing Comin’」みたいな曲を作ってくださいって。
高畑:齋藤さんからシングアロングある曲をとリクエストがあって最初に作ったのが「不滅ノ魂」だったのです。でも「You’ve Got Another Thing Comin’」みたいな曲と言われて、ソッチのタイプかと思って作ったのは「一網打尽」でした。
齋藤:でも「不滅ノ魂」は予想の遥か上をいく曲になっていたので、最初聴いた時は震えました(笑)。シングアロングだとテンポ落した方が良いよねって言って仕上げてきたのは「一網打尽」でした。緩急の変化があるとアルバムの中でも活きるし、普通のヘヴィ・メタルが好きって人に聴いてもらうには、キャッチーさが求められると思うんです。そうなるとヴォーカルやコーラス・パートに比重が高くなると思うから、それは兀突骨にとって新境地になりますし、チャレンジして欲しかったんです。アルバムのリリースや展開については3年計画で考えていたので、時間もあって余裕があったから、そこに特化してもらいました。
高畑:ヘヴィ・メタル的に言えば、バンドはディレクターのあやつり人形ですから(笑)。「不滅ノ魂」のコーラス・パートに歌詞を入れなかったのは、海外のライブも意識したからなんです。あれなら全世界共通で一体になれますしね。
–「不滅ノ魂」は兀突骨の新たなアンセムになりそうな曲ですよね。歌詞にも「我が魂 皆と共にある」ってありましたから。
高畑:(新たなアンセムになりそうな)予感はありましたが、自分では客観的に判断できなかったんです。他のメンバーに最初聴かせた時の反応も良かったんで、そこで少し安心しました。でも今までの兀突骨とは違う面を見せたことで、ファンが裏切ったと思うんじゃないかって不安もあります。今のところ反応はすこぶる良いので自分の価値観を認めて貰えたって思えてます。
–この曲をアルバム発売前に小学3年生ギタリストのそうちゃんがカヴァーしていますね。
高畑:ありがたいことですよね。
–そうしたら円城寺(G)さんはギター・ソロを1.5倍速でアップしていましたね(笑)。
高畑:本当に大人気ないですよね(笑)。そうちゃんはライブやリミスタにも参加してくれてるんです。
–ライブで円城寺さんと共演も面白いですね。
高畑:それ良いアイデアですね。小学生なら時間もありそうだし、両親が保護者としていてくれるなら可能だと思います。
–「影ノ宿命」はブラック・メタル的展開だったのが、いつの間にかファンク色ある展開になって面白いなって感じました。
高畑:後半部は90年代的なアプローチを使いました。あの世代だったのが大きいですね。
–高畑さんのベースもスラップを多用していますね。バックに不穏なコーラスを使っていてそこを少しぼやかしていたのも印象的でした。
高畑:あの女性コーラスはUYUがやっています。秋田(Ds)が一緒にMana Diagramをやっていて、彼の生誕祭の時にUYUとドリカメってユニットをやったんです。秋田とは実は誕生日が一日違いだったから何かやってよとなってドリカメになって、それが予想以上にウケたんです。それが切っ掛けで今度アルバムを作る時に歌ってよって話をしました。それがこの曲に繋がったんです。歌ってよと言ったもののデス声のタイプでもないし、凄く悩みました。それでSEPULTURAの「CHAOS A.D.」で使っていたコーラス風のヴォーカルだったらハマるんじゃないかってイメージしてみました。東洋的というか民族音楽風な使い方で、歌詞を覚えてもらうのも大変かと思いましたから。
–ダークな曲調にあの雰囲気の声はかなりハマってますね。かなり贅沢な起用になりましたけど。
高畑:それは兀突骨だからできたかもしれないですね。ご祝儀は弾みましたよ(笑)。とにかくこの曲はUYUを活かすにはどういった曲が良いかなって作りました。だから曲を作って無理やりに彼女の声を入れたのとは違うんです。
–齋藤さんからのリクエストだったり、UYUさんの声を活かすなどがありましたが、他の曲は何か作曲で注意していたことはありましたか?
高畑:それがなくて縛りも決めずに自由に作っていました。聴き返すと曲によっては特定のメンバーが目立っているのもありますが、それも自然と出てきたので。いつもは作曲面でかなり悩んでいたのですが、今回のアルバムは自然と作曲活動が出来ました。ベスト盤をリリースした時に過去の曲をリレコーディングしましたよね。それで昔の曲はこんな感じだったんだと思い出したんです。同じ曲でもAメロとBメロでテンポが違っていたり。その頃はクリックを使わないでレコーディングしていたから、自然と緩急をつけていたんだなと再発見があったんです。それで初心に戻ってクリックって概念をなくして作曲活動を行ったんです。それこそラジカセ録音していた頃みたいに。それで最後にクリックを入力してレコーディングしました。テンポの概念はリフ毎に違うってね。その方が普通なんだなって思い直しました。初期の無鉄砲さが年々失われていったんだなとも思いましたよ。それが寂しかったんです。演奏もテンポも粗くて揃ってないんだけど、それがカッコよかったんだよなって。IRON MAIDENも初期はそんなイメージなんです。だから「不死」は色々と昔のことを思い出しながらも作曲活動をしていました。
–アルバム制作で苦労した点は何でしたか?
高畑:「異形ノ獣」の作曲活動は苦労しました。ヘヴィ・ロック的、初期WHITE ZOMBIE的なものを取り込んだものが欲しかったんです。自分が若い頃に聴いていたもののアプローチを、兀突骨に取り込みたかったんです。それで作っていってはみたものの、最初の頃はこれをどうやっていったら兀突骨に相応しいものにしていくのかって悩みました。
–兀突骨だと戦国物をテーマにしたものが多いですが、「七生滅賊」が一番強い印象です。この曲のテーマは楠木正成ですよね?
高畑:確かに楠木正成をテーマにしています。「太平記」を読んだ人なら楠木正成は大好きでしょうね。この言葉は弟との最後の会話に出てきた言葉ですね。
–兀突骨流ダーク・ファンタジーにピッタリのテーマだと思いました。「例え今生で敗れても必ず来世で打ち滅ぼす」って恨み節も凄く念の籠った言葉ですよね。
高畑:そういったテーマはデス・メタル人なら大好きですよね。
–それとコンパクトになっていますが、大作風な感触はありました。
高畑:この曲とそれに続く「不死ノ山」は、自分のプログレ感が出たからだと思います。
–「不死ノ山」は速い曲だなと思ったら、70年代的なヘヴィ・ロック風に展開が変わっていきますね。
高畑:最初はこの曲は速いまま、DEFLESHED風に終わっていたんです。でも、今年中国ツアーからの帰りの便の時に「富士山が見えます」ってアナウンスがあって空から富士山を観たんです。それで富士山をテーマにした曲にしようと思ってコンセプトを変えて曲のタイトルもこうなったんです。それであのパートもレコーディングの直前に追加したんです。中国でのツアーが終わって富士山を見た安心感の雰囲気をあのパートで表現したかったんです。
–富士山の伝説で「不死の山」と言われることもありますが、中国ツアーの前にはこのタイトルは付いてなかったのですか?
高畑:確かに「不死ノ山」ではなかったのですが「不死」というテーマは考えていたんです。富士山を飛行機から見て、富士山って昔は「不死の山」って呼ばれていたよなって。そこからイメージが膨らんでこのタイトルに落ち着きました。「富士の山」よりも「不死の山」の方がバンドのイメージにも近いなと思いますし。それにジャケットにも登場していますから。
齋藤:このジャケットはBASSAIUMのメンバーに紹介してもらった方にお願いしました。
高畑:「不死」がタイトルなので、ゾンビみたいな侍と富士山をバックにとリクエストしたら、イメージバッチリなものを描いていただきました。もう一つ描いてもらったのはインナーに使用しています。
–前作が「黄泉ガヘリ」で本作が「不死」だとテーマ的な繋がりを感じます。
高畑:似せるつもりはなかったのですが、考えていたことは一緒だったかもしれません。MVになった「不滅ノ魂」もテーマは一緒ですから。これまで7枚作品を残したなら、それは残っていくからある意味「不死」なんだろうって境地です。ロマンチックかもしれませんが、それが今回の作品の「不死」というタイトルになっています。
–今までは戦国物に寄っていたのが少し離れたイメージもあります。
高畑:私的なものがでたからでしょうね。
–それは今年結成25周年で芽生えたものがあったからですか?
高畑:結成25周年は意識していませんでしたが、遂に7枚目までリリースしたかってことは頭にありました。
–実は裏読みしてこの曲のこのタイトルはあのアルバムと関連しているのかなとか想像していたんです。例えば「影ノ宿命」は、2枚目のアルバム『影ノ伝説』と関連しているのかなって。
高畑:それはあるかもしれないんです。「異形ノ獣」だったら1枚目の『魍魎』とかね。とにかく今回はアルバムを作るに当たって過去作を凄く聴き込みましたから。そこからインスパイアされたものも大きかったから原点回帰された面も強い。だから最後の2曲もそれまでの兀突骨の流れを踏襲して大作風の曲を置いたんです。
–インスト曲に子守歌とタイトルを付けたり。
高畑:子守歌シリーズは座頭市をイメージしているんです。大好きなんです、座頭市。「討タレタ者ヘノ子守唄」も打ち込みをしていたら、座頭市の映画で使われる曲みたいだなってこのタイトルになりました。
–過去作を聴き込んだとありましたが、キャリアを重ねたことによる音や意識の変化は感じましたか?
高畑:初期の2作はとにかくうるさくて暴力的な音で圧倒させてやるって若い人らしい思いがあったと思います。アルバムを重ねていくとその思いは薄れていって、より多くの人に納得してもらうにはどういった方法があるんだろうとか、自分の思いを伝えるには音をどうしたらよいかとか考えるようになりました。初期2枚のアルバムをリリースした後にアジア・ツアーをやったんです。その時にシンガポールのブラック・メタルIMPIETYのシャイタンに「俺達はアンダーグラウンドなバンドだけど、お前はロック・スターだよ」って言われたことを覚えているんです。その時から意識が変わって圧倒させるだけでない別の方法論を考える様になりました。彼が何を見てそう言ってくれたのかは分からないけど、あの言葉は目からうろこでした。
–アーティスト写真でメンバーの衣装は鎧へと進化しましたね。
高畑:これは前からやりたかったけど、どこでレンタルできるのかとか知らなくて出来なかったんです。それを齋藤さんがレンタルしてくれる場所を見つけてくれたんです。秋田は織田信長、円城寺は武田信玄、私は本多忠勝です。
–昔、ARMORED SAINTは鎧を着て剣劇をやってからライブをしていましたが、鎧を着てのライブは無理ですよね(笑)。
高畑:やってみたいですが流石に重すぎて無理ですね(笑)。軽い鎧を作るって方法もありますけどどちらにしろお金がかなりかかりそうですね。
–「不死」のリリース後にツーマン企画が続きますが、この企画はどういったアイデアから生まれたのですか?
齋藤:これは僕との打ち合わせの中で出たアイデアで、本当はもっと異種格闘技戦みたいなものでやりたかったんです。兀突骨は他のジャンルとバチバチにやりあっても面白いし、そのお客さんに観てもらうことも重要だと思ったんです。それで色々なバンドにコンタクトしたのですがスケジュールも合わなくて最終的に現在発表されている3バンドになりました。当初はもっとプログレ枠なバンドもいくつか候補で名前が上がっていました。
–それって今年の5月にTHE冠とツーマンライブがありましたが、それも関係しています?
齋藤:あのイベントはWILDSIDE TOKYOの店長のアイデアだったのです。あの時に普段兀突骨をみていないだろうなってファンの反応も良かったし、その逆もあったし。それが今回のツーマン企画に繋がったのは事実です。
–12月はDEFILED、1月は中学生棺桶、2月はSHELLSHOCKですね。12月のDEFILEDは過去に高畑さんが在籍していたからですか?
齋藤:それもありますが、ベスト盤(『血塗ラレタ旅路』)の完全再現もあったので、そうなるとデス・メタル・バンドが良いだろうとなってそれで決まりました。
高畑:DEFILEDとも久しく対バンしていなかったのでやりたかったのもあります。
–次の中学生棺桶は異種格闘技感が強いですね。
高畑:UNHOLY GRAVEの小松さんの2days企画に我々も彼らも出演日は違ったけど出ていたんです。新宿にあったURGAってライブハウスではよく一緒にやっていたんです。その繋がりもあって中学生棺桶はこちらから齋藤さんにリクエストしました。
–SHELLSHOCKは川越繋がりですね。
高畑:川越のこういった音楽の草分け的な存在ですから。リスペクトを込めて声をかけさせていただきました。異種格闘技となると集客を考えるとなかなか難しいですね。宿題ですが、いつかは人間椅子とツーマンやりたいです。アントニオ猪木vsモハメド・アリみたいにね。
–タイムリーな話題かもしれませんが、今年は7月に中国ツアー7公演を敢行していますね。
高畑:その頃も実は抗日映画が公開されるから注意しろって言われていたんです。人の多い場所で日本語で会話するなとか、日本人らしい振る舞いはするなとか。でも行ってみたらそんなことはなかったです。
–中国ツアーでは何かあったらいけないから、向こうのプロモーターがそれこそ分単位で空港からのスケジュールを組んでいたり、告知も直前までできないって聞いています。
高畑:これまで中国ツアーは半年前からやり取りしていますが、どれも急遽決まった感で告知をしている印象です。それは対日本というよりも、ロックに対して国が圧力をかけるからなのかなと思います。中国で現地のブラック・メタル・バンドと対バンをしたのですが、我々がヘッドライナーなのに彼らより先に出演したんです。何でだろうと思ったら、もしそのブラック・メタル・バンドが先に演奏したら、警察が介入してイベントが中止になる可能性があるって言われました。ライブやるには歌詞も提出しなければならないですし。それを各地方都市の市役所みたいなところに提出してOKならライブの許可が下りるんです。それに演奏している動画も送らなくちゃいけないとも言われました。そんなの適当にやって送ればいいやと送ったら、この動画通りに演奏しないとダメかもとか、政府の要人が観に来て確認するかもしれないって言われて焦りました。確かに中国ツアーで1回そういった人が来たこともありました。その時は何も言わないで帰っていったので大丈夫でした。「今日は政府要人が来るかもしれないから秋田さんにはちゃんと服を着せてください」って言われて、彼は文句言いながらライブをやったこともあります(笑)。
–政府の話とは別に中国のメタル・シーンはどんな感じですか?若い人が多いって話ですが。
高畑:2008年の北京オリンピックの前からDEFILEDとかでも向こうはツアーしていますが、ずっと若いままなんです。見た感じだと大学生が多そうなイメージですよ。それにインターネットが発達しているから、直前のツアー告知でも情報が一気に拡散されていきます。メタル・フェスをやると5万人集まるみたいです。
–昔、中国に行った時に666ってメタル・ショップに行きましたが、今はかなり大きくなったみたいですね。
高畑:666は中国でも有名で行ったことありますが、そこでお土産にマグカップを貰ったんです。そこにIRON MAIDENのエディが描かれているんですけど間違いなく無許可のバッタものですよ。「LIVE AFTER DEATH」の柄でIRON MAIDENと一言もなくて666ってありました(笑)。近くに「MAO」ってかなり大きなライブハウスもありますね。中国へは来年もツアーとかフェス出演の予定があるのですが、今の状況だと正直分からないです。年内か旧正月が終われば、この状況は解除されるんじゃないかって話もありますけどね。入国できても演奏できなかったら最悪ですし。6月にヨーロッパ・ツアーの話もあるのですが、ブッキングをしているのが中国のプロモーターなのでそれもどうなるかですね。
–今年25周年の締め括りにアルバムをリリースしますが、これまでの歩みを振り返ってどうでしたか?
高畑:あっという間でしたね。アルバムを7枚もリリースしてファンも増えてこんなにありがたいことはないです。このメンバーで変わらずに11年続けることもできましたから。なんて幸せな人生なんだって思います。
Release Information

不死 – Immortality
兀突骨
BTH115
※ディスクユニオン・オリジナル特典:2025年 兀突骨 総括 (DVD-R)
(内容:中国ツアーの模様やレコーディング/MV撮影の風景など、兀突骨の2025年を総括する映像集)
Live Information

●レコ発ツーマン三番勝負 第二弾
B.T.H. NIGHT Vol,9
2026.1.24 (sat)
Shinjuku Wildside Tokyo
OPEN 17:00 / START 17:30
ADV 3,900円 (+1d) / DOOR 4,400円 (+1d)
with 中学生棺桶
『兵ドモガ夢ノ跡 – Where Warriors Once Dreamed a Dream』完全再現
チケットはコチラ
https://ws-tokyo.com/events/33171

●レコ発ツーマン三番勝負 第三弾
B.T.H. NIGHT Vol,10
2026.2.21 (sat)
Shinjuku Wildside Tokyo
OPEN 17:00 / START 17:30
ADV 3,900円 (+1d) / DOOR 4,400円 (+1d)
with SHELLSHOCK
『不死 – Immortality』完全再現
チケットはコチラ
https://ws-tokyo.com/events/34209
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