1st Album『all ok』から約2年。出産を経て母となったぎがもえかの新章幕開けを記念して、OTOTSU独占でエッセイ連載がスタート。彼女のあたたかさと芯の強さを感じる日々の様子を、ゆったりとお楽しみいただきたい。
文:ぎがもえか
編集:清水千聖 (OTOTSU編集部)
ピラティスに通い始めて半年が経つ。
ピラティスというのは、深い呼吸を意識しながら体幹やインナーマッスルを鍛えたり、身体を伸ばしたりする運動で、わたしは専用のマシンを使った”マシンピラティス”というものを習っている。
そもそも通い始めたきっかけは、なにか運動がしたい、と思ったことだった。
育児に向き合う中で、自信をなくすことが何度もある。作ったごはんを気に入ってもらえなかったり、ママじゃなくてパパの抱っこがいい、と手を振り払われたり、そんなことを毎日のように受けていると、頭では理屈を十分よく分かっていても、心がぱきんと折れる音がし、冷たくなるのを感じる。
そんなときに、楽しめて自信もつくような、そして心を強くできそうな習い事がしたいと思うようになり、さまざまな習い事の体験に行った中でピラティスを選んだ。
ピラティスは、経験のある方ならお分かりかと思うが、とてもきつい運動だ。ふだん使わないようなインナーマッスルがぷるぷる震えるような動きや、マシンを正しく操るためにはしっかりと力を入れる必要がある。
上手にできていると思える日は少ないのだが、それでもトレーナーが褒め続けてくれる。「しっかり動けてますね」「ナイスファイト〜!」と明るい声をかけてもらいながら、自分の身体や呼吸に集中する。そのたった30分、週1回の時間が、わたしの心にみずみずしい自信を注いでくれる。きつい運動は身体に、トレーナーの明るい声は心に効いてくれる。
子育てにおいては、自分にできることはなんでも頑張ってみたいと思えている今、ほかのことでは、もうなにも否定しないであげたいと思っている。残りの人生でなるべく沢山の楽しみを自分に与えたい。
始めてよかった習い事である。
ついでに始めた、娘と夫が寝ている明け方のランニング中に見える、真っ赤な朝焼けの景色が、わたしの今日を歓迎している。

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目次
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RELEASE INFORMATION

ARTIST PROFILE

幼少よりクラシックピアノを弾いたのちに、ガットギター弾き語りを主なスタイルとし、シンガーソングライターとしての活動を始める。2019年にEP『メイクアップ』(自主制作)、2021年に配信シングル『敵わない』(LD&K)等の楽曲を発表する。2023年より夫であり鍵盤奏者の大山りょうと、音楽レーベル「八百万」(YAOYOROZU)を始動。その他、CM歌唱やコーラスワークにも積極的に取り組む。
【Official SNS】
Instagram https://www.instagram.com/moekagiga @moekagiga


