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絶世のインペリアルコレクション、初の全国流通フルアルバム「絶世美樂」発売記念!【もえにゃんのアルバム全曲ライナーノーツ】

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メンバー全員が高貴で絶世の美女────。

【絶世のインペリアルコレクション】
若木萌(グラビアアイドル/タレント)おたまボンバー(声優)、抹茶らて利休(プロカメラマン/アイドルプロデューサーetc.)を軸に、またしても絶世の美女であるサポートメンバー、美東澪(グラビアアイドル)、Nui/ヌニキ(イラストレーター)と、全員が何かしらのプロフェッショナルである5人からなるラウドロックアイドルグループ。

2024年2月14日、初期ジャケットの使用停止など、まさかの困難を乗り越え、初の全国流通版としてリリースされたフルアルバム「絶世美樂」の発売を記念し、自らも作詞を手掛けるメンバー・若木萌による全曲ライナーノーツを敢行。
アルバム収録曲にかける想いを語っていただきました。

テキスト:若木萌
編集:緑川ひなの(OTOTSU 編集担当)


─はじめに

絶世の美女達が奏でる絶世の美樂達、さらっと聴いても溢れんばかりのカッコ良さと美しさが伝わると思うのですが、このわたくし絶世のインペリアルコレクションの首領(ドン)もえにゃんが自ら一曲ずつ詳しく解説するのでより絶世美樂の世界を深く楽しみましょう💖


01.祈望(きぼう)

押しも押されもせぬ絶ペリの代表曲と言えばこちら!初めて出るイベントでも、リハーサルが出来ないときでも、たとえどんなアウェイでも、この曲で始めれば無問題!出だしから100%でいけます!という最も信頼感のある曲です。シンガロングがあるのですが、初見の方でも拳をあげて歌ってくれることが多く、フロアの一体感が感じられる、ここにいる全員で最高にロックしようぜ~!というライブ至上主義の我々にふさわしい開幕曲だと思います。歌詞はほぼ私ですが厨二病全開でみんなの心にも響きやすいのでは~!!!?

02.壇華(だんか) 2月22日、MV公開!!

このアルバムは絶ペリの歴史をなぞるイメージでお披露目した順番に収録されております。なので、2曲目は「祈望」と同時に出来た曲でファーストシングルのカップリングだったこちら、ヘドバン満載の暴れ曲「壇華」です!「祈望」と正反対でこの曲はライブの最後にやることが多いです。なぜならぐちゃぐちゃになるから…。最後の最後で壇華をやることで燃え尽きて、やりきったぜ…という気持ちになれます。逆に間違えて序盤でやってしまうと記憶が飛ぶので次の曲がわからなくなるし髪の毛もぐちゃぐちゃなので視界不良により自分の立ち位置もわからなくなる危険な曲です。作詞はオリジナルメンバーの宇沙木ゆきがメインでやってくれたのですが、英語のカッコいい歌詞がいい!との要望に沿ってくれたのでとても助かりました。「ダンダン!ダンダダンダダン!」はみんなも気が付いたらしょっちゅう口ずさんでいるはず!

2月22日公開!最新MV

03.彩掛(いろかけ)

絶ペリ随一のダンスナンバー!!振り付けは基本セルフなのですが、これはお祭りソングなのでみんなで踊りたいな~と思ったことと、何か振りたいと思ったので扇子を持つことにしました。陰陽座やベッド・インが好きなので実は扇子に憧れがあったというのもありますが、我々はしっかり踊らなきゃいけないこともあり、日本舞踊の動きも取り入れたりしています。サビでずっとジャンプしているので、飛び跳ねながらいかにブレずに歌えるかという修行ソングでもあります。みんなもフロアでいっぱい飛び跳ねてくださいね!全曲オケがすごくこだわられていてカッコいいのですが、この曲はベースが特にイイです!

04.幻世(げんせ)

初期から安定して一番人気の高い曲ですね~!私は誰もが絶ペリの曲の主人公だと思っているので、先入観を持たないで聞いてもらったほうがよいかな~と思いあまり言わないようにしているのですが、実は個人的にはセーラームーンやまどマギのような世界観をイメージしています。時の流れに月の表現を多用していたり、何度悲劇と対面しても、自分の大切なものを守るために時間軸や世界線を越えて戦い続けようという壮大なストーリーなのです。自分の弱さや狡さ、ひとりよがりな面を認める代わりに君のことも全部受け入れよう、そんな覚悟を持って、本当に大切な人を大切にしようねという気持ちで歌っています。歌いだしがサポートメンバーさんなので、毎回少しずつ雰囲気が違うのも見どころです~!

05.遵烈(じゅんれつ)

4人編成の「絶世のインペリアルコレクション」になって初めて作った曲で、4人のパートを意識して作ったのが楽しかった思い出があります。曲の構成は単純なのですが、最後にシンガロングが入るところがすごくストーリーの奥行きを広げてくれていてお気に入りです。最後のシーンの解釈が、私と利休さんは「天に召されている」で、おたまさんとゆっころ(当時のメンバー)は「戦士が荒ぶっている」とふたつに分かれたのでパフォーマンスも二手に分かれています。どっちも正解だと思うので!結果、荒ぶりつつ順番に天に召されてゆきます。疾走感のある週刊少年ジャンプみたいなまっすぐでアツい曲なので、そのぶんいじり甲斐もあって、ガチ恋口上を入れたり、キラキラアイドルアレンジ(もえにゃんソロバージョン)されたり、オタクが主役のダサMVを作られたりと、とっても愛されている曲です💖

06.悠零(ゆうれい)

初めておたまさんがメインで作詞をしてくれた曲です!そろそろもっとどろどろした曲が作りたいですね~ということで作られ始めたこの曲、おたまさんの出してくれたAメロがもう狂気的に気持ち悪くて最高なので、逆にサビはキレイな感じにしてみました。病み散らかして迷える子羊ちゃん達にサビの人が救いの手を差し伸べるという構図なのですが、聞けば聞くほどサビは中身がすっからかんで薄っぺらいことを言っていることがわかると思います。救おうとしている人が思い込みの激しい相当なサイコパスでこちらもまた子羊ちゃん達に救われている、という逆転現象が起こりその繰り返しで結果万物は廻り続けている…という締めくくりになっております。まあそこまで深く考えずにライブの時はたくさんフロアを廻って楽しみましょう~!おたまさんの笑い声や利休さんの「廻リ続ケテイル」パートの狂気はライブでさらにパワーアップしているので是非来てほしいです。澪さんのクリアな歌声、もえにゃんの台詞パート(音程がないので一番スムーズにレコーディング出来ました!)にも注目!

07.哦証(がしょう)

全編おたまボンバー作詞作品!こちらも悠零に続きYdi3110さん作曲です!とってもストレートに自分たちの現状を歌った内容で、私はこんな赤裸々な歌詞を書けないので新たな引き出しという感じでとても刺激になりました。どれもこれも痛いほど感じてきたことばかりなので泣きそうになっちゃいます。詳しい解説はおたまさんがYouTubeの会員ページに書いてくれていたと思うので、興味のある方は見てみてください。そしてこの曲はサビの音階がめちゃくちゃ高くてレコーディングのとき本当に苦労しました。エンジニアさんが文字通りお手上げになっていて、結局私はラスサビをほぼ歌っていなくて主メロの後ろのコーラスのみ担当しています。今はライブを重ねて歌えるようになってきましたよ~!

08.生樂(せいがく)

このアルバムの表題曲にして、新たな絶ペリ代表曲となるような曲を作りたい~!と思いオーダーしたのがこの曲です。みんなで踊れるパートにパラパラパート、デスボパート、お餅つきパートと展開が目まぐるしくて最高ですね。ゲストボーカルにセイちゃんをお迎えしてゴリゴリのデスボを歌っていただきました!サビはとにかく盛り上がりたい気持ちが強いので、これまでの曲は大体全員で歌っていたのですが、この曲は全員のボーカルを強く活かしたくてハモリを含めて全員違うパート分けにしました。ほぼずっとツインボーカルなので少しでも音程を間違えると目立つし、そもそもハモリが難しいのでみんなとても苦戦しています。ゴメンネ。。全体的にも低い音域でも艶のある表現が出来る利休さんをハモリ多め、クリアトーンが際立つ落ちサビを澪さん、何でも出来るおたまさんにはイントロや1サビの主要箇所を任せつつライブではデスボにも挑戦していただいたりと聴きどころ満載です!

そしてここからは、2023年6月から9月にかけてお披露目したコンセプトミニアルバム「示神」の収録曲となります。
このミニアルバムは言わずと知れた古代中国の伝説上の生き物「四神」をモチーフとした5曲が収録されているのですが、アルバム内の曲同士の繋がりは特になく、それぞれが完全に独立した物語になっています。寧ろ四つのバラバラの方向性の曲をひとつのテーマに内包することで、昨今使い古された言葉ではありますがこの世界の「多様性(diversity)」をそれとなく表しています。四つの曲で四方八方に広がるバラバラな国や組織や界隈を表し、それでも結局はすべてひとつ空の下でつながっているのだから「君はどこへでも行けるんだよ」というメッセージ性を暗に示していたりもします。押しつけがましいものが苦手なのであくまで暗に示すにとどめております。お約束事として、タイトルには四神のイメージカラーをそのまま入れて、さらにそれぞれの方角に散らばる星座「二十八宿」を歌詞の中に含めるという縛りを決めました。
「白虎」をイメージした曲のタイトルは「白罪」、そしてこの曲には西方七宿(奎・婁・胃・昴・畢・觜・参)、「朱雀」をイメージした曲のタイトルは「朱楽」、この曲には南方七宿(井・鬼・柳・星・張・翼・軫)、というようにそれぞれの方角の星の名前が歌詞に入っているので興味のある方は二十八宿で調べてみてください。

09.白罪(しらつみ)

西方を守護する白虎をイメージした曲。とある西方の宗教国家に生まれた二人の少女の物語です。一人は天使のように祝福されて生まれた神の子供。一人は貧民街で生まれた身寄りのない孤児。それぞれ成長して自分の信じる正義の為に戦い始めるのですが、醜い特権階級の老人達に利用され愚かな民衆共に裏切られ結果世の中は何も変わらず、悲劇は繰り返され続け、私の信じる正義とは一体何だったのか…?と苦悩し自ら破滅に向かってゆく美しいストーリーになっております。早く深夜にアニメ放送して鬱展開を画面一杯に観たいです。バトルシーンもあるよ!オープニングは妖精帝國様、エンディングはALIPROJECT様でお願いします!

10.朱楽(しゅらく)

南方朱雀をイメージしたこちらの曲は、この世で一番はっちゃけた楽しいお祭りソングにしようと決めていたので、おたまさんが所属していたつながりもあり、こういう方向性のライブに物凄く定評のあるぱるてのんずのカリスマさんに作詞作曲をお願いしました。期待通りライブでは凄く盛り上がるし初見の方も踊ってくれるので、今では彩掛に次ぐ扇子曲として思う存分フロアを賑わせています。手で星を描きながら「チチリ、タマホメ…」と朱雀七星の名前のミックスをうつ(?)の、物凄く情緒があって気に入っております。騎馬を組んだり星を形作ったり、間奏が組体操みたいなのもやっていてとっても楽しいです~!

11.玄病(くらやみ)

極端に倫理観の逸脱したスラッシュメタルをやりたいなあと思い、一番生物としての温度を感じない北方玄武のイメージで作りました。いつも作曲家さんに参考にしてほしい展開やイメージの曲をいくつかお送りするのですが、こちらは陰陽座の「躯」か「悪路王」という曲をお送りしました!「朱楽」がかなり和音階を多用した曲だったので、陰陽座を参考曲に送りましたが和風味はなしでお願いしますとお伝えした上で、それでも敢えて入ってきた和音階はより壮絶さを感じてとても気に入っています。スラッシーな中にもメロディアスなパートが欲しいし展開が多くて一癖も二癖もある曲が好きなので、色々盛り込みました。これを我々絶世の美女達がやると、まさにサバトと呼ぶべき妖艶な悪魔的儀式が完成したので、儀式に参加したい方はとにかくヘドバンしてください。デスボイスで参加してくださったセイちゃんには、ド迫力なシャウトの他ソロモン72柱の悪魔の名前を唱えてもらっています。悪魔的最高デスボイスに感謝~!!

11.蒼響(そうきょう)

これまで本当にバラバラの世界達をお届けしてきましたが、漸く人の心を取り戻した私は聴いてくれる人の心に寄り添える曲にしたいと思い、最後に東方青龍をイメージしたこの曲を書きました~!親友、親子、夫婦、恋人、そしてアイドルとファン、何度心が折れそうになっても、それでも幸せにしたい相手がいる方、共依存しているすべての人々へ送ります。私は周りの人達に恵まれてとても有り難い環境で生きているけれど、一歩間違えればすぐに道を踏み間違えてしまいそうだなと常々思っています。世の中には根っからの極悪人というものはあまりおらず、境遇によっては誰でも加害者や被害者になりうるので、世間で起こっている悲劇の入り口はすぐ隣にいつでも開いているのです。
道を踏み外してしまうかもしれないほどしんどい思いをしている人、守らなきゃいけないものがあるけどくじけてしまいそうな人にこそ聴いてほしいです。


とんでもなく長くなってしまった…!ここまで読んで下さった稀有な貴方は今日から立派な絶ペリスト!是非ライブでお会いしましょう💖


目次

RELEASE INFORMATION

絶世のインペリアルコレクション
絶世美樂
2024.2.14 Release
Blackmoon Record

収録曲
01.祈望(きぼう)
02.壇華(だんか)
03.彩掛(いろかけ)
04.幻世(げんせ)
05.遵烈(じゅんれつ)
06.悠零(ゆうれい)
07.哦証(がしょう)
08.生樂(せいがく)
09.白罪(しらつみ)
10.朱楽(しゅらく)
11.玄病(くらやみ)
12.蒼響(そうきょう)

商品ページ

https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008756805


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