GOOD BYE APRILのメジャーデビュー決定を記念し、バンドが12年の歴史でお世話になってきた方々へデビューの報告を兼ねて、これまでのことやこれからのことなど様々な内容を語り合う対談企画がスタート。
第十一回は、シンガーソングライターのヒグチアイさんが登場。 過去には2マン企画やコラボ曲の制作など密に関わってきた仲間でもあり、延本は唯一無二と呼ぶほどの存在。実はそんなヒグチアイさんがきっかけで生まれた曲があり、その真実にヒグチアイさんも衝撃…!?
インタビュー・テキスト : 石川大樹 編集:伊藤晃代(OTOTSU 編集担当)
― 初めて出会ったのは?
アイちゃんとの出会いは明確に覚えてたし、今回Twitterで調べてきたんですけど…
え、うそ!?
2011年の11月4日に、MAPLE HOUSEでRyu Matsuyamaとらっしーとの弾き語りの3マンがあって、それを見に行った時にアイちゃんがすごくカッコよくて声かけたのね。それが実は初対面で。
うそ~!じゃあもう12年ぐらい経っちゃってるってこと!?
そう、一周しちゃったんだよ(笑)
嬉しい!
そこから平成生まれのバンドを集めたイベントとかで結構共演が増えてきて、2016年ぐらいからは結構企画とかやり始めたと思うんだけど。
そう、だから私も企画やった頃のことはすごい記憶があるし、その3マンでGOOD BYE APRILのことを知ったんだってことはそれを言われて思い出した。
― 印象的な思い出は?
一緒に企画やったStar loungeのこととかすごい覚えてる。
アイちゃんとコラボ曲も作ったよねその日だけの。
だから2015~17年くらいがすごく密にやってたから、今回すごい嬉しいんですよ。
私の印象深い思い出もその辺りなんだけど、私たちが熊谷のモルタルレコードでライブとかもしてたから、そこでいつもお菓子を作ってくれるパティシエさんが自分のお店を出すことになって、そのお店の壁に絵を描いて欲しいっていう依頼があったの。そしたらアイちゃんが「私も行く!」って言って(笑)
行ったよね!色塗りのために(笑)
その壁塗りの時にスイカ出してもらって、その時にアイちゃんから「実はさ、メジャーデビュー決まったんだ」っていう報告を受けたの。
え!その時に言ったんだ、てか私そんなに記憶ない?っていうくらいよく覚えてくれてるね(笑)でも確かにその時くらいにえんちゃんには大事なことを報告したいなって思ったんだよね。
嬉しい…!
でもさ、自慢みたいになったら嫌だなっていう気持ちもあるわけ。
わかるわかる!
だけど何も言わずに…こんなに友だちで、すごく大好きなバンドなのに何の報告もせずにデビューしてるっていうのがすごく嫌だったの、だからそれはちゃんと言いたくて。
その頃私達も上手くいったり行かなかったりだったけど、アイちゃんはほんとにカッコいいと思ってたから素直に「めちゃくちゃおめでとう!」って思ったし、本当に嬉しかった。今回メジャーデビューの話がふわって出た瞬間にもアイちゃんに相談したし、決まった時もアイちゃんに報告して。
もちろんメジャーデビューっていうのはこれまで続けてきたことの一つの区切りで始まりみたいなものだけど、そこには100%の気持ちで「よかった~!」っていう気持ちです!絶対うまくいくんで。
ありがとう~!頑張る!
― GOOD BYE APRILで好きな曲は?
私はやはり「50歳のロングヘアー」を推したいというか。
私の曲で「距離」っていう曲があって、そのミュージックビデオで私が泣いてるんですよ。でも自分の曲を聴いて泣けないので、泣ける曲を4曲延々ループするっていうことをして、その中にこの曲を入れてました。
言ってたよね、それほんとに嬉しくってさ!
だから「いつ出んの?今でしょ!」感なのよ私は(笑)あと2022年の『swing in the dark』だと「冗談」がすごく好きで良くて。
GOOD BYE APRILが歌謡からだんだんシティポップみたいなところに行きつつも、歌謡をエッセンスとして残し続けてくれてる感じが、自分が歌謡で育ってきた感じとすごくしっくり来るというか。日本語の置き方とかがすごく好きで、そればっかり聴いちゃってました。
確かにアイちゃんの曲に通ずるところがあるかも!アイちゃんが歌ってもすごくしっくり来そうだし。
うん、歌ってみたいなって思ったもん。
あと個人的にアイちゃんに思い入れのある曲として『ニューフォークロア』ってアルバムに「キレイ」って曲があるんだけど、アイちゃんから当時付き合ってた彼氏との色んな話を聞いて、色々あった人だったから私みたいな第三者からしたら「そんな人別れればいいんじゃないの?」とか思ったりもするけど、簡単にそんな事も言えないじゃん?
うんうん。
でも「色々されて、こういう事言われて…でもやっぱりなんか好きなんだよね」って言ってるアイちゃんの話を聞いて、「ああ、なんかすごくキレイだな」と思って詞を書いた曲なんだよね。
え、え、え、え、そうだったの!?!?
そう!
私さ、その「キレイ」聴いてめっちゃ泣いたよね?
そうだね(笑)
ライブで聴いてめっちゃ泣いて…えっ、私の歌なの!?
そうそう、アイちゃんを見て思ったことを書いたという感じ?
今すぐ爆音で聴きたいわ…帰り道絶対聴くね。
あはは(笑)ちょっと後で聴いてみてよ!
そうだったんだ…あれめっちゃ好き…めっちゃ好き、めっちゃ好き!
― これからに向けて
これからのGOOD BYE APRILに対してこういう風に頑張ってほしいとか、何かありますか?
そのままでいて欲しいっていうのはもちろんそうなんだけど、メジャーデビューするからこそ色んな人の意見が入ってくるような気がして。今まではそれを「いや、それはやらなくていいと思います」ってやり続けてよかったような気がするんだけど、メジャーだからこそ色んな人の意見を聞きながらいろんなことをやっていっていい気がするの。
なるほどね!
今までやって来た芯は変わらずにその輪を大きくしていって欲しいというか。そのままのことをやり続けてここまで来てるから、そのままをやり続けたら唯一無二だと思うので、ほんとにそのままを応援してます!
ありがとう、ほんとに「なるほどな!」って思う!何でもかんでも面白がって挑戦してみようかなって。また一緒にできたらいいなってアイちゃんに対しては常に思ってるし、長野とかでできたらいいよね!
ね!またあのコラボ曲も歌いたいし、ぜひよろしくお願いします!
いやほんとに、一緒にやりましょう!
いえーい!がんばろー!
がんばろー!
ヒグチアイ
2023年5月15日(月)
渋谷duo MUSIC EXCHANGE
Cinema Mercury II
出演:UEBO / E.scene / Murakami Keisuke / Ryu Matsuyama / GOOD BYE APRIL
開場/開演 18:00 / 18:30
前売¥3,000 / 当日¥3,500 (+1Drink)
配信¥2,500
イープラス / チケットぴあ / ローソンチケット/ Weekend Session にてチケット発売中!
Streaming+にて配信:https://eplus.jp/sf/detail/3855470001-P0030001P021001
2023年5月25日(木)
LOFT RECOMMEND 2023 ~三つ巴編~
出演:GOOD BYE APRIL / fusen / macico
開場/開演 18:30 / 19:00
前売¥3,000 / 当日¥3,500 / 学割¥2,000 (+1Drink)
major debute single 『BRAND NEW MEMORY』
GOOD BYE APRIL
ニューミュージック界の名門レーベル 日本クラウン”PANAM”よりメジャーデビューシングルを4月5日にリリース決定!
シティポップ界を代表するメロディメーカーの林哲司氏がプロデュースを手がけ、 忘れられない大切な人とのひと夏の思い出を、懐かしさ感じる80年代のフィリーソウル/AORサウンドにのせた楽曲となっている。
5月24日には同曲の7inchアナログ盤もリリース!
B面には同じく林哲司氏プロデュースの名曲「TRANSIT IN SUMMER」カヴァー を収録!
2023.04.05 DIGITAL RELEASE
PANAM LABEL
2023.05.24 7inch vinyl RELEASE
DOBEATU
Side.A BRAND NEW MEMORY / Side.B TRANSIT IN SUMMER
メジャーデビュー記念対談企画・連動プレイリスト
「My Favorite Songs of GOOD BYE APRIL 」随時更新中!
1.明日はきっと少しだけ selected by AYANA INOUE
2.ラストダンス / 3.Xanadu / 4.FANTASY selected by 松田ナオト
5.真夜中のトビウオ / 6.リップのせいにして / 7.冗談 selected by Tomoya
8.キレイ selected by 湯川トーベン
9.あなたの帆に吹く風になる / 10.Xanadu selected by Studio Dig
11.アイス / 12.SAFARI / 13.水蒸気 / 14. feel my hush selected by オカモトコウキ
15.初恋のシルエット(寺嶋由芙) selected by 加茂啓太郎
16.missing summer selected by 樋口寛子
17. I’m for you / 18.深海プラットフォーム / 19.レモンの花 selected by Ryu
20.君がいなきゃ selected by 伊東歌詞太郎
21.冗談 / 22.キレイ selected by ヒグチアイ