今年4月にニューミュージックの名門レーベルのPANAMよりメジャー・デビューを果たしたネオ・ニューミュージックバンド<GOOD BYE APRIL>。バンドのインディーズ時代の代表的サマーチューン「missing summer」を、韓国のシンセ・ポップバンド<ultramodernista>のヴォーカル<Hugh Keice>が母国語の韓国語でカヴァー&リミックスしたニュー・バージョンが配信リリースされた。
来日公演を目前に控える中、倉品翔とHugh Keiceによるソングライター対談を敢行。倉品翔がパーソナリティーを務めるラジオ「倉品翔のRMEMBERS」(fmさくだいら毎週火曜放送・Spotify Music+Talkよりアーカイブ配信中)より全2回に渡り放送された二人の肉声を聴くことができるリモートインタビューでは、バンドとソロ両方のプロジェクトを持つ二人だからこその共感や、音楽的なシンパシーが垣間見える内容となった。
このコラボリリースを記念し、10月27日(金)には”クラフトビールがのめるお店 CRAFTROCK BREWPUB&LIVE ,Tokyo (日本橋・コレド室町)にて、Hugh Keice来日公演 「Hugh Keice in Japan GOOD BYE APRIL missing summer feat.Hugh Keice Release Party」が開催される。ライブでは5人による「missing summer」のコラボ演奏も予定しており、国境を超えたコラボレーションを生の音で体感できる貴重な機会になっている。
テキスト・編集:伊藤晃代(OTOTSU 編集担当)

実際に僕がヒューさんと直接お会いしたのは、今年ultramodernistaの来日ライヴを僕が見に行った時なんですけど。僕ら(GOOD BYE APRIL)の曲「missing summer」をヒューさんがとても素敵にリミックスしてくれて。本当にありがとうございます



こちらこそ。やっぱりオリジナルの曲がいいから



素敵なコラボができたことが嬉しかったです。歌詞も原曲を踏まえながら、ヒューさんなりの解釈も加わっていて。韓国のモンスーン(雨季)ですよね?国特有の季節感を取り入れてくれたのも新鮮で、新しい曲のように楽しませてもらいました



ありがとうございます。倉品さんのリリックがめっちゃ好きで。でも、それを韓国語でそのまま通訳(翻訳)しても雰囲気が同じにならないと思って、韓国のオリジナルのストーリーも作りました(笑)



ヒューさんが書いてくれてた歌詞、僕も翻訳しながら読みました。新しいストーリーを感じられましたし、確かに単純に言語を翻訳しただけだと、ちょっとニュアンスが違ってきますよね。それはわかる気がします。今日は僕もヒューさんとお会いして話すのは2回目だから個人的に聞きたいこともたくさんあるんですけど。最初に日本に来るきっかけは何だったんですか?



友達からディスクユニオンのレーベル(DIW Products)のオーディションを教えてもらって、ちょうどタイのライヴがキャンセルになったから受けてみようかって話しになって、それが上手くいって。ultramodernistaでは初めて日本に行きました。それが2018年かな



タイのライヴがなかったらディスクユニオンと繋がることもなかったかもしれなかったんですね。僕らもディスクユニオン(インディーズ時代のレーベル・現マネジメント)にずっとお世話になっているので、その繋がりからこうしてお会いできてるんですけどね。元々は仕事以外でプライベートでも日本に来てたんですか?



最初は大学生の時です。20代はロンドンに住んでいたので、結構遠いじゃないですか?だからあまり来る機会はなかったです



僕も逆に韓国には行ったことはないんですけど、近年韓国の音楽や食べ物とかは日本にたくさん入ってきてて、すごい好きなんですよ。
ヒューさんのフェイバリット・ミュージック、影響を受けてる音楽は何ですか?



最近は坂本龍一さん。学生の時からファンですけど



日本の音楽も聴いていたんですね



中学生のときはLUNA SEAをすごく聴ました。最近はGOOD BYE APRILの音楽も大好きなんです。普通に朝に聴いたりします(笑)最近出た「サイレンスで踊りたい」も好きです



あと「spring kiss」も



僕もultramodernistaのライヴを観に行かせてもらってから、すごい好きになって、それからバンドもヒューさんのソロの曲もたくさん聴いてます



嬉しい!倉品さんのソロも聴きました。アコギを使ってて、あの感じも好き。かっこいいと思いました。僕も昔のソロの音楽はテイストが近くて、僕の昔のことも思い出しました



確かに、ヒューさんの「Benjamin Blue」はアコギを弾いている感じが自分のソロと音楽性的に近くて、もしかしたら好きな音楽が近いのかな?なんて思いながら聴いてたんです



僕もそう思いました。イギリスに住んでいたときボン・イヴェールを聴いてました



僕も大好きです!



ジョン・マーティンも好きです。ニュー・フォークが好きになって、あの頃はそんな雰囲気の音楽をやっていました



韓国にもバンドをやっている人はいっぱい居るんですか?



結構いますが、個人的に日本よりもライヴ・シーンは小さいと感じています。COVOID-19のせいもあるかもしれませんが、ライヴする場所がちょっと少なくなってる気がする。ultramodernistaは2018年結成で活動は5年くらいですが、それもあって2~3年間はあまり活動ができず



そうだったんですね。ライヴをすることと曲を作ることのプライオリティ的には、どちらが好きとかありますか?



難しいですね、両方好きです。でも、曲を作ることが一番重要なことだと思います。でも曲作りは、家でパソコンの前で独り作業じゃないですか?曲作りの苦労はあって、逆にライヴはストレスもなく楽しいことばかりで好きですけど。プライオリティーというか…重要なことはやっぱり曲を作ることですよね



そうですよね。曲を作る上ではやっぱりすごく悩んだり苦しい時間も長いんですね



苦しい時期を超えるとめっちゃ嬉しいですけど、途中まではやっぱ苦しいなって(笑)



何が一番苦しいですか?



全部(笑)サウンドは何の楽器を使うか、コードはどうするか、メロディとリリックは?って



次から次に悩みがありますよね



ミックスもいつも悩んでます



それは僕もよくわかります。ミックスもヒューさんが自分でされているんですね?



ソロは大体僕がやるんですけど、ultramodernistaはエンジニアさんにお任せしてます



それも僕と同じです。ミックスも難しいですよね、いつも悩んじゃって。でもそうやって生まれたヒューさんの曲を聴いてて、すごくリラックスして聴けるというか心地良い癒しを感じるので、当たり前ですけど苦しんで作ってる感じが全く伝わってこないですよね



嬉しい。普段はリミックスとかリメイクはあまりしないんです。だってオリジナル曲が一番いいじゃないですか。この曲に、僕にできることがあるのかな?と思う



すごい気持ちがわかります。僕もリミックスはあまりしないんですけど、カヴァーをする機会がいっぱいあって、その時もオリジナルが一番良いでしょ!って思うので難しいですよね



ですよね。最近は杏里さんの「WINDY SUMMER」をカヴァーしました。missing summerと同じ時期に制作していて、GOOD BYE APRILと杏里さんの曲を両方好きになって、どうすればいいんだって(笑)



同じ時期にやってたんですね、大変(笑) WINDY SUMMERのカヴァーはYouTubeで聴けますよね。すごい素敵でした。missing summerのリミックスも、僕らの日本のリスナーの皆さんから「好きです」って声をたくさん耳にしていて嬉しいです。今度ライヴでご一緒させてもらえるので、せっかくだからmissing summerも一緒に歌えたらいいなと思ってるんですけど



やりましょう!



ますます今度ライヴもご一緒できるのが楽しみです!
RELEASE INFORMATION


missing summer (Hugh Keice Remix – Korean Ver.)
GOOD BYE APRIL
2023.09.15 RELEASE
DOBEATU
M1. missing summer (Hugh Keice Remix – Korean Ver.)
M2. missing summer ※オリジナル・日本語 Ver.


Hugh Keice in Japan
GOOD BYE APRIL “missing summer feat.Hugh Keice” Release Party
▼会場
東京・CRAFTROCK BREWPUB&LIVE
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町三丁目2番1号
COREDO室町テラス 1F
▼出演者
Hugh Keic
GOOD BYE APRIL
MIZUKAMI
Tsukasa Inoue(DJ)
TKHRNIW(DJ)
開演 18:00
前売 ¥2,000 (+Drink)

