RAY presents「Destroy the Wall」開催記念 特別企画
第三弾は、以前レビュー200枚突破を記念したインタビューも掲載した、RAYメンバーの内山結愛レビューシリーズ特別版「MO’SOME TONEBENDER の『The Stories of Adventure』を聴いてみた編」をお届けします!
こんばんは、内山結愛です。
8/18(日) 渋谷CLUB QUATTROで開催のRAY presents「Destroy the Wall」に向けて、出演バンドのアルバムを聴いてみたシリーズ!
今回は MO’SOME TONEBENDER の『The Stories of Adventure』を聴いてみた編をお届けします。
静かでメロディアスな演奏と、ポップで狂気溢れる爆発力のある演奏とのギャップ。変幻自在で圧倒的存在感を放つ歌声。
耳で味わう冒険の始まりとその続きに、胸高鳴る一枚。
ぜひ、読んでみて聴いてみてください!
1. Emperor Sun & Sister Moon
メロディアスなギターのアルペジオとキーボードのような幻想的な音。0:30〜ゴリゴリのベース、小気味良いドラムが入ってくる時のワクワク感。百々さんの歌声って光ってる。圧倒的オーラ。百々さんの歌声に、うめき声に近い囁き声が重なっているの面白い。終始幻想的。2:35〜突如強烈なギターのノイズがぶっ放されるの格好良い。ノイズに負けないように歌い上げる百々さん、ヒーロー…?「おいでよ」なんて歌われたらみんなついていってしまうと思う。
2. GREEN & GOLD
一番大好きな曲…大好きな曲だから客観視できるか不安すぎる。始まりの予感とか胸の高鳴りを誘うイントロ〜泣。0:25〜破壊的なリズム隊の登場シーンいつだって格好良いな…。ギターのメロディアスさと攻撃力抜群のドラムとのギャップにメロメロ。強烈にやまびこする歌声。2:21〜爆発力。泣いちゃう泣いちゃう。眩しい。青春の輝き。今しかない。そんな瞬間を切り取ったような歌詞で情景が鮮明に浮かび上がる。声が裏返るのもいとわず、魂の限り歌声を届けている感じ。「僕らグリーン 胸にはゴールド」という言葉、習字したい。
3. 片っぽメモリーズ
爆発する予感すらない優しいイントロ。女性ボーカルの声が重なることでより柔らかになって、それでも浮かび上がる百々さんの歌声。全員淡々と同じフレーズを刻んでいる。淡々と日々が進んでいくような、生活を感じる。天気が良さそうな、ポカポカした曲調とは裏腹に穏やかに絶望しているような歌詞が切ない。歌声もどこか寂しげ。2:00〜陽気で、クラップなんかも入ってくるのに、どうしてか悲しい。
4. NO WAY CITY
前の曲の悲しげな余韻をブッ飛ばすように飛び込んでくる、「忘れたいのに 忘れられない」という絶叫。これまでの静けさを掻き消すような狂気と熱気。漢。お祭り騒ぎ。歌声の振り幅凄い。重たくて切れ味鋭いギターが本当に格好良い。「ノーファッキンウェイ」というコールアンドレスポンス参加したい。前に観に行ったライブで、法被を着たベースの武井さんが「祭」と書かれたデカいうちわで客席を仰ぎ出したカオスな光景を思い出しちゃった…
5. アンハッピー・ニューエイジ
悲しげなピアノの音と、静かで凶暴なベースの音。濁りのないツヤツヤな歌声も、荒々しくがなるような歌声と出せる変幻自在な百々さんの歌声。2:00〜モーサムさんの演奏って何でこんなに大迫力なんだろう。3D。音源でも十分スーパー格好良いけど、絶対ライブで体感してほしい。3:10〜不器用な(?)コーラスが愛おしい。百々さんの書く歌詞のカタカナの使い方が好き。アウトロの騒々しさ、混沌具合痺れる…。シングルとは別アレンジで、より激しくめちゃくちゃになっている…!
6. crying pierrot song
インスト(?)。怪しげな口笛と遠くの方で聞こえる奇声や咳払いが楽しい。めちゃくちゃ格好良い演奏から、こういうお茶目な一面まで見せられると堪らない気持ちになる。有難うございます。
7. RED HEAD
怪しげでシリアスな雰囲気。ヘロヘロした、奇妙なテンションの歌声。ベースのリズムの刻み方オシャレ。0:45〜突然のセクシーな声。ベースが前面に出ていて、ギターが慎ましいことあるんだ。1:44〜ここからの10秒くらいで全てが起こっていてカオス。急におどろおどろしい展開になったり、ファンタジックな天国に行ったりする。予測不可能。
8. 夜を放つ
アコギと歌声だけで始まるの格好良い。やっぱり歌声が素敵すぎる…凄まじい歌声の引力。物悲しげなアコギで胸締め付けられる。冬。1:00〜リズム隊も入ってくる。2:00〜ライブでこういう歌い方をされるたびに、心が震えてウルウルしてしまう。3:30〜歌声と呼応するように激しくなったり、落ち着いたりするドラム。終始切ない。終盤に不思議な電子音のような音が入ってくる。
9. KNOW
不思議な電子音らしき音で繋がって始める。ブリブリ鳴ってるくらい凶暴なベースの音。勤続的。大好き。電子音のリズムをなぞるように入ってくるアグレッシブなドラム。1:24〜歌声がキング。格好良すぎてひれ伏したい。3:02〜イントロから続いたフレーズがここで途絶え、「藻屑と消える」という言葉を合図に、ヘヴィになっていく演奏。歌声もテンションMAX。「藻屑と消える」と狂ったように、もがき苦しむように吠えまくるのゾクゾクする。
10. heavy hurted song
インスト。ノイジーでダーク。重苦しいベースのメロディ。哀愁。だんだんと鬱々とした空気感が充満してくる。残り3秒くらいで突如飛び込んでくる容赦ないノイズ。
11.ラジカル・ポエジスト
!?!?!ノイズで繋がって始まり「フォ〜〜〜〜!!!!!」。元気無い時、このフォ〜を聴いたら絶対元気になっちゃう。気持ち良すぎるハイテンションカウントから、怒涛の演奏、ガラガラな歌声が突進してくる。カウントすら何て言ってるか怪しい。全てをなぎ倒し進んでいく。0:35〜歌詞も凄いし、エミネム並みに早口で歌詞を読まないと聞き取れない。歌声と演奏のテンションが終始ブッ飛んでいる。終わり方爽快。何が起こっているのかわからないままに終わってしまい、何回も聴いてしまった。怒涛の展開。
12. レノンレノン
「OK…いいよ…」という声からこんな優しい歌声…温かなアコギの音…。さっきの曲は幻だったのかもしれない。物音とかも拾っていたり、凄く自然体な、目の前で音が鳴ってる感じ。1:50〜プワンプワン鳴っている音が気になる。夕焼けのハーモニカ。
13. 足跡とショートホープ
前の曲との流れが良すぎる…冒険の終わりだ…。始まりのドラムめちゃくちゃ勢いがいいのに、そこからしっとり胸が締め付けられるようなGOODメロディが展開されるの最高。0:20〜「深いとこで揺れてる」の百々さんの歌声が刺さって先に進めなくなる。そこからもずっと沁みまくり。サビヤバい…サビのメロディ好き。3:27〜ここからのメロディ、演奏で心がズタズタに…泣。冒険が終わってしまった。
14. it’s me
13分越え…!?ラジカセから聴こえるようなエフェクトが歌声にかかっていて、悲しげなメロディも相まって無いはずの思い出を思い出したりする。1:00〜演奏の爆発力に泣く。冒険の終わりに相応しすぎるフィナーレ感。頭の中でエンドロール流れてる。2:50〜何もかも包み込んでくれそうな包容力のあるどっしりとした演奏と美しいメロディ、「ここにいるよ」なんて繰り返し歌われたら…もう…泣。6:20〜ドラム格好良い…ずっと聴いていたかった…。どんどん静寂へと向かっていく。7:26〜演奏が消え、謎のプチプチ音が聞こえてくる。岩っぽくもある。8:25〜と思ったらピアノとシンバル、アコギがフリーセッションみたいな雰囲気でさりげなく入ってくる。9:10〜まだ冒険が続きそうな気がしてきた。嬉しい。「出口は入り口」ということなのか。キラキラに包まれて幻想的。どんどんスペーシーになっていく。最終的に宇宙と交信してる。冒険は…終わらない…!!
■バンドについて
MO’SOME TONEBENDER は1997年に福岡県で結成された日本のロックバンド。「モーサム」と呼ばれることが多い。メンバーは百々和宏(Vo.、G)、武井靖典(B)、藤田勇(Dr)の3人。2009年に公式HPで実験期間突入を宣言し、それまでドラムを担当していた藤田が突然ギター担当になり、サポートドラムを迎え変則編成でライブを決行したことをきっかけに、以降もこの編成でライブを行うことがある。主に作詞は百々が担当し、楽曲によって百々と藤田が交互に作曲を担当、編曲はメンバー全員が担当している。ガレージや、ロックサウンドをベースに、時にはエレクトロニカを取り入れ、ポップでパワフルなライブを展開する。本作は2004年にリリースされた7thアルバム。
■MO’SOME TONEBENDERとRAY
・RAYのMO’SOME TONEBENDER制作曲
①「星座の夜空」
ライブ映像
「MO’SOME TONEBENDER」というバンド名は、百々(モー)+藤田勇(サム)と名前を組み合わせて、ご友人が名づけたそうで…!
ずっとどういう意味なんだろうって気になってたからスッキリです!バンド名に名前がこっそり入ってるバンド、なんだかニコニコしちゃう…好きです。
モーサムさんのライブを初めて観た時、その演奏のパワフルさ、爆発力、百々さんの歌声のパワーに身体がのけ反ったことを覚えています。
音源でももちろん爆発力は十分感じられるのですが、生のライブはやっぱりその100万倍くらいバシバシとエネルギーが飛び散ってきて、本当に格好良かったです。ぜひみなさんにもライブを体感してほしい…!
あと、グッズでベースの武井さんのアクスタが販売されていたのですが、アレ、ずっとめちゃくちゃ欲しい。
アイドル界でアクスタがグッズに出ることはよくあることなのですが、バンドで、しかもモーサムさんでアクスタが販売されることがまた面白くて……欲しいです…!!!
そして、RAYが8/18(日)に渋谷CLUB QUATTROで開催する主催バンド対バン「Destroy the Wall」では、(まだ現実味がありませんが)本当にモーサムさんにご出演いただきます。ア〜〜〜夢みたいです。
先日発表がありましたが、当日はモーサムさんとRAYのコラボがあります。
…どういうことですか…?
アルティメット楽しみです。
いよいよ8/18が目前となってきましたが、明日の叙景さんもdownyさんも最高に格好良いので、ぜひこの日は渋谷CLUB QUATTROにお集まりください。
今回で本シリーズは最後となりますが、引き続きnote(note.com/__yuuaself__)では古今東西の名盤をレビューしてまいりますので、そちらもよろしくお願いいたします!!!!
最後まで読んでくださり有難うございました。
==イベント情報==
˗ˏˋアイドルとバンドの壁を壊すˎˊ˗
8/18(日)
RAY presents「Destroy the Wall」
渋谷CLUB QUATTRO
OPEN/START 16:30/17:15
前売/当日 4800円/5300円(+1D)
RAY
downy
MO’SOME TONEBENDER
明日の叙景
📸全組静止画・動画撮影可能&SNS投稿可
🎫w.pia.jp/t/ray-o/
※当日のRAY特典会はございません。物販のみとなります。