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『国内最強のデス・メタル・バンド』とも称される”兀突骨”のギタリストであるJoe-G(円城寺 慶一)のソロ・プロジェクト”Potalist with Joe-G”が本格始動!結成経緯から新作アルバムについてインタビュー。

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“国内最強のデス・メタル・バンド”とも称される“川越の残虐王”こと兀突骨。そのギタリストであるJoe-G(円城寺 慶一)のソロ・プロジェクト:Potalist with Joe-G が本格始動する。これまでの経緯や楽曲について、メンバーに語ってもらった

Text by Yasushi Saito (BxTxHx RECORDS)
編集:汐澤(OTOTSU)


<メンバー> L to R Julien (Ds) 円城寺 慶一/Joe-G (G) Bluetüs (Ba)

―いつ頃から制作に入られましたか?

Joe-G:本格的な制作は昨年からなので、2023年の下半期からでしょうか。

―楽曲が揃ったのはいつ頃ですか?

Bluetus:デモ自体は10年以上前に完成していたものもあるのですが、アルバム制作が決まった段階から作り始めた物もあるので、最終的には今年(2024年)の3月頃になりますね。

―ソロアルバムではなくバンド名義になったのはなぜですか? またこのメンバーになった経緯を教えてください。

Joe-G:1stアルバム制作時に自由なペースで好きな事を詰め込もうとして色々やったのですが、元々バンドで活動したいという思いがベースにありまして、バンド・サウンドが欲しいなとずっと思っていたんです。bluetusは前作から引き続き、Julienがドラムを引き受けてくれた事もあり、サポートでもいいからバンドとして固定出来たらなと思ったので、バンド名義にして良いかと2人に聞いたところ、快諾してくれてバンド名義になりました。

Bluetus:Joe-Gとは昔から共同で色々やっていましたが、今回のアルバム制作にあたり実際に楽曲 を叩けるドラマーを誘いたいよねいう事になって。2人で相談しながら最終的にはJulienに声をかけ承諾してもらった形です。

Joe-G:僕の頭の中では最初から複雑なのが出来てスーパー上手いドラム=Julienのイメージだっ たので、曲のデモを作った段階でJulienが叩いてくれたらいいなぁって思ってました、結果勇気を絞って声をかけて叩いてくれる事になった時はめちゃくちゃ嬉しかったです!(笑)

―トリオ編成のこだわりはありますか?

Joe-G:今回、結果的に兀突骨と同じトリオ編成になってしましたが、特にこだわりを持っているわけではなく、むしろ現状ではトリオにしかならなかった、みたいな感じです(笑)

―前作とは異なるイメージですが、明確なヴィジョンを持って制作に入られましたか?

Joe-G:ありました!前作ではお菓子箱のようにやりたい事をやりたいだけ詰め込んでみたのですが、音楽のジャンルとしてアルバムを考えた場合、何に属するのか明確さがなくなってし まいまして、今作では明確に自分達のテクニカルの限界をメタルに詰め込んで、インスト・バンドとして類を見ないような完成度を叩き出したかったわけです。

Bluetus:前作のフィードバックを活かし、今回はとにかくテクニカルでぶっ飛んだ作品にしようというのが二人の共通の目標でした。

―ジャケットとロゴがスペーシーですね。なにかコンセプトはありますか?

Bluetus:私自身が昔から宇宙をテーマにした楽曲を多く作っていて、今回のアルバムでは過去のデモに手を加えたものも多かったので どうせなら全ての楽曲を宇宙のように壮大で摩訶不思議かつ、我々の持てる技術を全て取り入れた最高のアルバムにしようと思い 今回のアルバムのコンセプトとして採用しました。

―そもそもインストを前提としていましたか? ヴォーカル入りの楽曲は考られていませんでしたか?

Joe-G:最初にデモを作り初めた時は前作の延長線上のイメージで、インストものを想定して楽曲を作り初めまして、その工程中に「feat.でギタリストやボーカリストを入れるのはどうだろ うか?」とか色々案があったのですが、あれこれやりながら楽曲デモを作っていき、半分くらい出来た時には楽曲に他のサウンドを入れる余地がなくなってまして(笑)、「もうこれならインストでいこう」となりました。 もしかしたら将来的によい巡り合わせがあったらボーカル入りの楽曲にもトライしてみた いという構想はありますね。

―楽曲はどのように組み上げたのですか?

Joe-G:僕の曲は自身のセミナーなどで使ってた曲が元になってまして、1曲の中にジャンルとして色々な要素が入って、ギターという楽器の音色の幅広さを体験してもらえるような 楽曲作りをしていました。あとはBluetusが持ってきたアイデアを2人で広げたり、それにJulienがドラム打ち込みを乗せてデモの完成形を作っていきました。

Bluetus:私の曲の場合は全体の構成が既に出来上がっている物に対して、メロディはJoe-Gのセン スで入れてもらったり、イントロやAメロなど一部セクションのみが出来上がっている物に対して、それに続くセ クションをまるっと作ってもらったりと 曲によって作業を分担しながら全体を整えていきました。

―苦労したポイントは?

Joe-G:メロディ・ラインですかね。テクニカルをいくら追求しようとも、頭に残るメロディがなければリスナーの心に響かないと思い、指が動き回るところは限界突破を目指し、ここぞというとこにグッとくるメロディを配置するなど、そのバランス感覚を何度も何度もやり直して苦労しました。

Bluetus:ユニゾン・パートがとにかく難しいです。基本的にJoe-Gのフレーズに追従する形で演奏しているので ベースだとどうしても物理的に不可能に近いフレーズも多々あります。それでもベースとギターで同じ旋律を弾いたときの迫力が大好きなので、同じフレーズで弾けそうな部分はなるべくユニゾンにしたというところです。

Julien:テクニカルな楽曲に添えるドラムの引き出しを試行錯誤しました。ギターに負けない、かつ叩きすぎることのないような静と動のバランスを目指すことを1番に考えました。

―個人的に聴いてもらいたいポイントはどこですか?

Joe-G:全部イチオシってくらい、納得のいく現時点で最高の出来栄えなのですが、やはり速弾きだけではなく泣くところでは泣くギターです! そしてやはり僕といえばの超速筋肉ギター・シュレッドにも注目してもらいたいですね!

Bluetus:ユニゾン・パートはもちろんですが、私のベースがピックアップ毎のアウトプットを採用しているので 是非その音色も聴いてみてほしいですね。分かる人には分かるはずです。

Julien:先にも述べましたが、楽曲のドラムのバランス感覚に注目してもらいたいです。ただ音数を詰め込むだけでなく、シンバル・レガートからゴスペル・チョップスまで多彩に盛り込みました。全体的に調和の取れた出来になったと思います。

―それぞれの楽曲について教えてください。

1. Andromeda
Bluetus:最初はベース・アルペジオを駆使した曲を作りたいと思い作り始めた楽曲でしたが、最終的にはタッピングやら高速ユニゾンやら、テクニカルな要素が満載の曲になってます。ただよくあるテクデスのような形にはしたくなかったので、セクション毎の緩急を意識して、聴いていて飽きないような曲に仕上げたつもりです。

2.Quantum Telepotation
Bluetus:ワープ航法のイメージで作った楽曲です。宇宙的なフレーズを多用しつつ、前進し続けるような楽曲にしました。

3.Comet
Joe-G:この曲はなんといってもソロの異次元の音数です! レッドゾーン振り切って自身最速のギター・ソロで弾きまくり詰め込みまくりの限界に挑戦しました。

4.Laika
Bluetus:
これは実在したとある犬のストーリーを元に作曲しました。基本的に同じセクションが無いのは、時系列を考えてシーン毎にセクションを作っているからで、実際の話を知っているとなんとなくセクションごとの状況がイメージできると思います。

5.Farside
Joe-G:
いわゆるテクデス系になるのかなと? インストでテクデスは珍しいかなと思って作りました。カッチリとしたキメなどが際立つ曲に仕上がったなと思います。

6.Great Attractor
Joe-G:
この曲は元々自身のセミナー教材用に作った楽曲で、メカニカル的な動きやメロディのシンプルさに重点を置いて…例えば生徒が練習に取り組めるような配分で最初は作ってました。それをバンド化するにあたり、基盤は同じにしてバンドならではのアレンジを加えた感じになります!

7.Blackhole
Joe-G:
イントロのリフは実は10年以上前から存在していまして、いつかこれを曲にしたいなぁと温めてきた思い入れ深いリフになります。様々な音楽を通ってきて、それを全て飲み込み、消化していく楽曲に仕上げました。また前作の復習じゃないですけど、前作はアルバム1枚に色々な要素を詰めたのを、今回はこの1曲の中に色々な要素を詰め込んだ感じになります!

8.Encheladus
Julien:
Enceladusの開始のゴスペル・チョップスを使ったフィルインの箇所が気に入ってます。
Bluetus:実は序盤はA-A-B-Aでセッションできるように作ってあります。djentスタンダートとして、是非セッションでやってみてください!

―レコ発も決定していますが、どんなライヴになりそうですか?

Joe-G:文字通り今回のアルバムは自身の最高到達点です。その最高到達点が更新される二度とないライヴになるでしょう! その瞬間を一緒に体験しに来てください!

Bluetus:Joe-Gと2人でのステージは数年前より何度かやっていましたが、バンドとして行うのは約15年ぶりくらいになるのでとても感慨深いです。久々のライヴを全力で楽しもうと思います!

Julien:来てくれた人にとって、2024年のベスト・アクトになれるように頑張ります!

―今後の予定を教えてください。

Joe-G:まずはワンマンライブを成功させて、年内は新しい曲も作りたいですね、今後ヴォーカルを想定した楽曲にも挑戦して行きたいと思ってます! 進化していくこのバンドを是非よろしくお願いします!

Release Information

Observable Universe
Potalist with Joe-G
BTH107

2024/08/21 RELEASE


LIVE Information

8/24(土) 御茶ノ水 ESP GROOVE LOUNGE TOKYO

≪SNSアカウント≫
YouTube channel : Music Muscular / Joe-G&BLUETUS
https://www.youtube.com/channel/UC1HKjbUVk3BBAoLu4OhPSPg

X(Potalist with Joe-G) : https://twitter.com/Potalist0
X(Joe-G) : https://twitter.com/kairaitan
X(Bluetüs) : https://twitter.com/BlueonBass
X(Julien) : https://twitter.com/metalcoredrums
Instagram(Joe-G) : https://www.instagram.com/joeg.official/

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