2020年の結成から精力的なデジタルリリースを続けてきたafter six poolside。満を持した1stフルアルバム『MEMORIES』リリース、レコ発企画イベント『出逢警察 vol.1』の開催を祝してコラム連載を掲載!
記念すべきvol.1では、サワイカン(Vo.& Gt.)の自己紹介を兼ねて、after six poolside結成に至るまでの日々のことに触れる。
全3回更新予定。
文:サワイカン (after six poolside)
編集:清水千聖 (OTOTSU編集部)
はじめまして。after six poolsideのギターボーカルをしているサワイカンと申します。バンドの結成は2020年コロナ禍でした。最初は友人宅で遊びの曲作りを始めたことが結成のきっかけです。
バンド以外では、映像プロデューサーと漫画の編集者をしております。(謎ですね。。)
この度2024年10月23日に、1st full album “MEMORIES”をリリースしました。(勝手に)4年かけて作ってきた曲を、(勝手に)詰め込んだアルバムになっています。
もしよければ、今からでも各種サブクスで聴いてみて欲しいです。聴くのがめんどくさければ、漫画家のSE7EN先生に書き下ろしていただいたジャケットだけでも鑑賞していただけるとありがたい限りです!
この記事の目的は
2024年12月18日(水)吉祥寺WARPにて開催される、レコ発『出逢警察 vol.1』に向けて、少しでも興味を持ってもらいたい。というところにあります。
自主企画なんて何年振りなんだろうか。人に任せっぱなしにしていたこれまでのバンドマン人生を反省猛省する日々です。吉祥寺WARPさんにはとても感謝しております。
これから数回続く記事ですが、アルバム名にちなんで「思い出=あの頃」をテーマに言い訳をします。
1回目では、自己紹介がてら「あの頃の意思決定」を生活やお金の側面で、脚色よろしくで思い出してみました。
僕はderonderonderonというバンドをもともとやっていて(今はほぼ活動休止状態)、20代はかなり精力的に活動していました。「自分の好きなニューレイヴを日本語でプレイしたい!」これが目的であり問いでした。最初は。
運良く大きいフェスに出演できたり、それ以外にも楽しいことや嬉しいこともたくさんありました。その反面、調子に乗って反省しなきゃいけないこと、恥ずかしいこともたくさんしました。思い出すたびに、今でも恥に押しつぶされてしまいそうになります。
「キてるかも」という旬な時期、それも束の間。気づいた時には凪になり、満ちていた期待感はどこかへ。言語化できない心の石達とともに、音楽を(なんとなく)続けました。
その後、僕はバンドのスピードを落として、「ちゃんと生活をしてみたい」と思うようになりました。25歳ぐらい。(だいたいこれぐらいの年齢で、いろんなバンドマンは一回生き方を見つめ直すような気がします。例に漏れず、僕もそのうちの1人ですね。次に多いのは30歳前後ですかね?)
周りを見てみると、ちゃんと仕事をしながら音楽をしてる人めっちゃ多いじゃん。と、気づいたんです。
当時の僕は、なんとなく見つけたバイトをなんとなく続け、その日暮らしのようなモンでした。
進学校出身なので、同級生たちの大半は立派な社会人になっていました。医者、弁護士、国家公務員、銀行マン、商社マンなど、ちんちんを出して喜んでいた「俺たち」はみんな「大人」の階段を登っていたのです。彼らは、バンド活動をしている僕に「すごい」「羨ましい」「頑張れ」と言ってくれました。もちろん、ありがたかったです。でも本音を言うと、僕は劣等感に劣等感を上塗りしたただのステゴロ。とにかくお金がなかった。生きるのにギリギリの預金通帳、毎月目を凝らす日々。それが何よりキツかった。清貧なんて嘘っぱちだ!生きているのは資本主義社会なんだ!なんて思っていたかもしれません。言い過ぎました。ただ、この生活が続くことと、バンドをグイグイ動かしていくことの天秤は、瓦解寸前でした。(言い訳)
上塗りの言い訳をすると。関わっていただいてた関係者ならびに、僕のワガママに連れ添ってくれたメンバーには本当に感謝をしかないわけです。当時の自分に、なにをしたらいい?と聞かれたら、迷わず「1に感謝、2に謙虚、3に自信、4に練習」と教えてあげたいくらいです。僕は柔術を趣味でやっているので、いまならコイツを絞め落として言うことを聞かせることができるはず。(暴力反対)
話がそれましたね。とにかく貧乏でした。
同窓会に行く参加費もなく、帰省する交通費もなく、ローンが僕のお金伴走者でした。唯一の贅沢は当時の彼女と食べた宅配ピザでしょうか。すごく幸せでしたが、僕も当時の彼女も経済的には割と限界だったと思います。
ここまで何度も「恥」という文字を書いてきたかわかりませんが、重い腰を上げ(働きたくない!)、恥を忍んで知り合いに仕事をください!とお願いをしました。場所は中目黒。当時は横浜エリアに住んでいたので、電車賃が痛かったはずです。(それくらいにお金がなかった)
運良く偶然募集していたポストに滑り込み、映像の世界へ足を踏み入れました。そこからは数年間ただガムシャラに働いていました。いっぱい怒られて、いっぱい失敗して、いっぱい企画を立ち上げて、いっぱい映像を作りました。それこそ音楽関係の映像をメインに取り扱っていたので、バンドで築いた繋がりが役に立ちました。
初めての給料日。それほど多くない給料でしたが、心の痺れが和らいだことを今でも思い出せます。
冒頭に記載した通り、意思決定におけるお金と生活の話をしてみました。もちろん、これらの意思決定にはいろんな要因がありましたし、お金は複数ある要因のうちのひとつ、大きめの岩。という感じでしょうか。
人間関係、才能、問い、持病、環境などなども要素として絡み合っていることを、あらためておことわりしておきます。
話を戻すと
当時はもっとバンドを頑張れよ!というお言葉もたくさんいただきました。言い訳になりますけど、心が折れちゃしょうがない。いつかやりたくなったら、全力でやればいいんじゃないか。
少し時間が経ち、2020年、after six poolsideを結成しました。
やっぱり音楽したいな!また自分のやりたいことをたくさんしたいな!
と、またしても色んな人にワガママを言い、音源をゆっくりと作りました。
解像度の粗過ぎる、自己中心的な自己紹介でお茶を濁してみしたが、、、、
12月18日、吉祥寺WARPで会えたら超ラッキーですね!
RELEASE INFORMATION
LIVE INFORMATION
2024.12.18(水) 吉祥寺warp
WARP 26th Anniversary!! 吉祥寺WARP × after six poolside presents.
「出逢警察 vol.1」
OPEN/START TBA/TBA
ADV/DOOR ¥2,400/¥2,900
[act]
after six poolside
THURSDAY’S YOUTH
nishino kobayashi
SONOSUKIMAKARA(O.A.)
ARTIST PROFILE
窓から見下ろす
広がる公園
魚の焼けた匂い
プールサイド
2020年夏、東京にて結成。90年代オルタナティブミュージック、シティポップ、ファンク、ソウルなどを背景に、甘美さと衝動が混在するバンドサウンドが特徴。deronderonderon、SONOSUKIMAKARA、ALAN、Schedarsのメンバーを含む9人組バンドであるものの、アフタースクール形式の出入り自由なスタンスのため、時々で参加メンバーが微妙に異なる(なお、幽霊部員もいる)。楽曲からグッズ、バンドにまつわるアートワークや映像に至るまで、メンバー自身が思い思いにカスタムしながら制作を進めている。
Release Titles
https://monchent.lnk.to/aftersixpoolside
Official Web Site
https://a6p.jp/
X (旧Twitter)
https://twitter.com/a_6_p
Instagram
https://www.instagram.com/aftersixpoolside/