Doxieの2ndフルアルバム『SUPER Doxie Ⅱ』収録の『SHIBIRE (feat.森心言)』でコラボを果たしたDoxieと森心言。さらに、2025年2月26日(水)開催のDoxie “SUPER Doxie Ⅱ” Release Tour Final「SUPER DUPER Doxie Discovery」では、森心言がボーカルを務めるAlaska Jamとの2マンライブが実現!
そんなご縁の4名が出演したbayfm「78 musi-curate diskunion zone」での模様を、ラジオ収録レポートとしてOTOTSU独占公開!
数回に渡り、O.A.未公開トークを含めてたっぷりお届けする。
文 / 編集:清水千聖 (OTOTSU編集部)

ここからの1時間は、僕たちDoxieと心言さんの4人で楽しい時間をお届けできたらと思います。僕たちのことを初めて知ったよ~というかたもいらっしゃると思うので、まずは自己紹介をさせてください。
奥田くん、お願いします!



はーい!わたくし、ベース奥田一馬と、ギターみねくん、ドラムyanuで、横浜を拠点にスリーピースで活動しております、インストロックバンドDoxie(ドゥクシー)と申します。
最近めっちゃ読み間違い多いんだよね。(笑)



ドキシーね。(笑)



そうドキシー。



うん、まあ昔からだよね。



そうそう。特に何も思わないし、訂正もしないんだけどね。(笑)私は後入りの身ではあるんですが、あの「人を殴る時の擬音」でございます。
でもこれ、「ド」に「ユ」が正式なフリガナなの?っていう。



うーん、どうなんだろう。まあ、地方によって違うんじゃないかな。



あ、そうなの?(笑)



そういえばDOXIEって、ダックスみたいに読むんだよね、あれね。ダックス。ダックスフンドの…



愛称だよね。



そうそう、ドキシーがダックスフンドの、ちっちゃいワンちゃん(子犬)の愛称なんだよね。
…まあ、そんなことは置いといて。(笑)改めて僕たち、横浜を拠点にスリーピースでインストバンドをやっておりますDoxieです。
ということで、心言さんお願いします!



はーい!2010年から東京を拠点に活動しております、Alaska Jamというバンドをやっております。ボーカルの森心言です。



今日は本当にありがとうございます!
あ、あと明けましておめでとうございますですよね!本年もどうぞよろしくお願いいたします。



確かにそうだね!よろしくお願いします~!



というわけで、私どもDoxieがですね、2024年の9月25日に、セカンドフルアルバム『SUPER Doxie Ⅱ』という作品をリリースしておりまして。
そのアルバム収録曲の中に、私たちインストバンド、つまり歌がない曲しか基本的にやらないんですが、初めてフィーチャリングという形でボーカルを入れていただいた『SHIBIRE feat.森心言』という曲がございまして、そんなご縁もあって今日は心言さんにお越しいただいております!



ありがとうございます!



ありがとうございます!



こちらこそありがとう~!



録ってからだいぶもう時間も経ったからね、なんか不思議な感じもしますけれども。



いや~、アルバムも9月に出たって、今改めて振り返ってみたら結構びっくりというか。もうこんな経つんかと思って。



ほんとだよね。
もともとあれだよね、なんか「フィーチャリングとかいつか入れてやりたいよね」みたいなね。夢物語としてふわ~っとは話してたけど、実際じゃあ本腰いれてどなたにお願いしようとかっていう話には至らないまま、曲たちは出来て。
たしかこの曲も当初、絶対アルバムにフィーチャリング入れようみたいな感じでは作ってなかったよね?



そうそう、本当にふわ~っとしてたよね。(笑)



へえ~!



で、そんな流れの中で「やっぱりコラボやりたいね」って話から派生して実現に至ったような記憶があるんだけど…
実際、どんな経緯で心言さんにお声掛けしたんだっけ?



うーん、最初は初コラボを「心言さんとやりたいね」っていう感じで始まって。



うんうん。



それでのmonchént recordsのスタッフさんと話して、心言さんを紹介してもらって。で、コラボやろう!みたいな感じで実現に至ったと。
そしてありがたく、かっこいい曲ができました!



おかげさまでだね。本当にありがとうございます。



こちらこそありがとうございます~!
そういえば最初コラボしませんか?っていうお話をもらった時、たしか2023年だった気がする。なんか1年くらいあたためて。



そう、1年くらい謎にあたためて。(笑)



1回飲み会もしたしな。(笑)



そうそう。(笑)で、実際に制作始まったのが2024年入ってからみたいな。



うんうん。



俺らが曲作るのが遅かったのかな、あまりにもマイペースすぎたというか。(笑)



そうかもね~。(笑)できた時は本当にさっとできたもんね。



そうだね。



『SHIBIRE』は、ボーカルを入れる前提でみねくんが作ってくれた曲だと思うんだけど、案外ありそうでないというか。当然、歌があるっていうのも1つの要因だけど、曲構成とかリフの感じとかも、今までと全然ちがう曲だと思ってて。



うんうん、そうだね。



それも込みで、自分らでもやってて、聴いててすごく新鮮な曲でございました。
ということでそんなコラボ曲お聴きください。Doxieで『SHIBIRE feat.森心言』



お聴きいただいたのは、『SHIBIRE feat.森心言』でした。



いやぁ~めちゃめちゃいいね。かっこいいね、改めて聴いても。



ですね~、よいでござんすね。



Doxieは、インストバンドとして初めてボーカル曲を作ったということなのですが…いかがだったでしょうか?



そうですね~、最初、心言さんがデモの段階でデータを送ってくれた時あったじゃないですか。もうあの時、感動したよね。



ね。「ああ、できた!」みたいなね。



そうそう。普段インストバンドでやってるけど、ボーカルいるとやっぱかっこいいよな~っていう。



俺ら都度言ってるもんね。歌が良いバンド観ると、「なんで俺らは歌ねぇんだろ」って毎回言ってるもん。



まじで?(笑)



それほどまでに素敵な歌を入れていただいて。いやぁまじでめちゃめちゃ感動したよな、ずっと聴いてたもんね。



ほんとにね。鳥肌立ちましたね。



ね、まじで。でも心言さんが思ってる何百倍も何千倍も、俺たちすごい(テンションが)アガりましたね。



まじっすか!
ありがとう~。



やっぱこれだよなぁ~っていうのがあったよね。



そういえばさっき、Doxieが「曲できるのが遅かった」みたいな話してたけど、俺も結構ね、難産だったんだよね。結構「もうちょっと時間くれ~」っていうのをお願いして、結構振り絞って出したって感じだったんだけど。



2人で電話しましたもんね。ここどうしよう、みたいな(笑)



そうそうそう。「ここ、どうしよう。むずい。」と思って。(笑)
俺ね、最初(デモが)送られてきた時に、めちゃめちゃかっこいいと思って。



え~!ありがとうございます!



かっこよすぎて、もうラップとか歌が入っていいのかな?と思うくらいかこいいと思っちゃったから。



あ、逆に?(笑)



そうなんだ。



そうそう。そういった意味ですごい難しかったけど、いざ生まれて出来たら俺もこれだ!ってなったから。



なるほど、そうやってちゃんとがっちりハマった結果が、出していただいたあのフローだった、っていうことなんですね。



そうそう。



さっき心言さんもおっしゃってたけど、デモを当然作るわけじゃないですか。みねくんが(デモを)持ってきて、自分たちも録って。別に「足りないな」とも思わなかったけど、いわゆる音数とか曲構成とかが、いつもの演奏のとちょっとちがったというか。
強いて言えばサビっぽいところって、普段の俺たちの曲だったら、みねくんのギターが歌代わりにメロディアスなリフを弾いていて、それがサビっぽさを出していると思うんですけど、そこでバッキングしか無かったじゃん?



うんうん。



(楽曲)制作の過程においては、それだけが俺の中で、既存の曲と違う点だなと思ってて。



そうだね。



気合いの入れ方とかは当然ね、もちろん全部の曲イーブンだと思うんですけど。じゃあここにどんなメロディーが乗るかっていうか、「どこにどんなメロディーを乗せて、どこにこういうラップを入れる」みたいなあたりの匙加減もまだわからない状態で俺たち弾いてたから。



楽器録ってた時って、まだ歌来てなかったんだっけ?



うん、完全に曲先行だったね。パソコンで録ったデモみたいのだけ先に心言さんにもお渡ししてたんだっけ?



あーでもね、楽器録りの時はまだ完全になかったかな。



たしかに、なかった気がするな。



うん。それで、俺デモ作ってた段階で「ここはこう言ってほしいな」とか「この部分はこう来てほしいな」って思ってたところが、(心言さんの歌入りデモで)もう全部ハマってて。さすがだなあというか、「かっこいい男はちがうね~」と思ったね。



いやいやいや(笑)ありがとう~(笑)



もはや人間力だよね。小手先だけじゃない、これまで積み重なってきた心言さんのすべてが表れているというか。



だね。コラボできてよかったっすよね。





逆に、心言さんは日頃ラップをされてるから、というのもあると思うんですけど、いろいろなミュージシャンとコラボもされていらっしゃいますが、改めて今回のDoxieとの共作いかがでしたか?



えっとね、結構色んなバンドとコラボさせていただく中で、やっぱりラップっていう音楽の特徴なのか、ミドルテンポでファンクっぽい曲というか、ヒップホップっぽいノリの曲が多くなるんだけど。でも今回そうじゃなかったから、めちゃくちゃ楽しくて。



おお!



実際僕のやってるバンドは、ヒップホップとロックが交ざったようなバンドだから結構ロックな曲もあるし。



そうですよね



そう、いろんな振り幅の曲があるから、コラボでも色々やれたら嬉しいな~と思ってたけど、今までそういう曲がなかなか無かったから、「コラボの新しい自分の面を引き出してくれた曲」というかんじで。



うれしいね



引き出しちゃったんだ、わたしたち。なんか、悪いねえ



悪くはないんじゃないか?(笑)



あはは(笑)



けどたしかに、いわゆるオールドスクールなヒップホップって、もっとBPMも遅いし、どスクエアで割と早めなBPM四ツ打ち、音数もパツパツみたいなね。しかも8分(音符)とか16分(音符)みたいな、音数の敷き詰め具合とかも相まって「どう考えたってラップのために空けてます」みたいな箇所って実はそんなに無いというか。



うんうんうん。



で、だいたいトラックはループしてBPMは決まってて、ビートもそんなにコロコロ変わったりしないけど、めちゃめちゃキメもあるしドラムのビートも変わるし、コード展開もあるし…



すーごい、今横文字がいっぱい出てきて業界の人かと思っちゃった(笑)



あははは(笑)



Pだね(笑)



あれだよね、Cm7(Cマイナーセブンス)からのクレッシェンドが…



クリシェでね。って、お前ら分かんないだろ(笑)



あはは(笑)



あはは(笑)



俺も適当に言った、ごめん(笑)



じゃあさ、やぬ、フローって説明できる?



あ~…全然できないわ、俺。



え、フローって何ですか?



フローは、簡単に言ったら抑揚。ラップにおけるメロディーみたいな感じ。だよ。



へえ~。わ、ここに来てまた一つ勉強しました、音楽を。



あははは(笑)



あ、じゃあやぬ、ライムは分かる?



あ~ライムね。あれ、ジン飲む時とかに必要なやつだよね?



ちゃうちゃう!(笑)



あはは(笑)それね、ライム⤵。(笑)



まーたやっちゃった、俺?(笑)



またクラシックな小ボケをかまして(笑)



『SHIBIRE』は、MVも4人で撮ったじゃないですか。これもどうだったかなということで、話したいんですけど。



じゃあさ、ちょっといい?振り返りする前に一旦、MV撮影の感想を、みんなでせーので言いたい!感想を一言で。



あ~、なるほど。ワンワードで、ですね。あるある。



あ~!これでも、あれじゃない?みんな結構、一致するぐらいの感じだよね?



うんうん、そんな気がする!



うんうん、俺もある!



じゃあいくよ?
…せーの!



暑かった!



暑かった!



暑かった!



楽しかった!



え、やぬくん可愛いな!(笑)



愉快(笑)



あ、そっかごめん俺そんなに暑くなかったから…(笑)



そっか!あんま汗かかないって言ってたもんね。



もう俺らビチョビチョでしたよね?



ほんとにね!(笑)



どういうこと?!って思ったもん俺。みんなビショビショすぎて。(笑)



あれ撮影9月上旬だったけど、残暑も残暑でしたもんね。
しかも撮影場所が倉庫スタジオで、完全に閉め切りの環境だったから…大きめの扇風機もあったけど、それでは冷やしきれず。(笑)



ね、サウナみたいだったよね。



なんかもう俺、汗かきすぎて気まずかったもん。(笑)



だって、ちゃんとMV観ると汗かいてるの分かるもんね。



そうそう。



なんか、みんな、だんだんぐったりしてたもんね。



うんうん。楽屋だけ冷房きいてたから、ほんとにワンテイク撮って楽屋に戻って、ワンテイク撮って楽屋に戻って…みたいな感じだったよね。



当たり前ですけど、僕ら(メンバー)以外のかたを交えてMVを撮るというのも初めてだし、真ん中に心言さんがいるっていう状態が、後ろから見ている僕の視点からするとすごく新鮮で。



あ~たしかにね、そっかそっか。



普段のライブでの僕らのフォーメーションが、上手から見てyanu、僕、みねくんっていう並びなんですけど、ボーカルがいるバンドって、だいたいその前とかセンターにボーカルがいる訳じゃないですか。
今回はまさにそういう立ち位置で撮らせてもらって、前に背中があることの安心感たるや。って。



ほんとそうなんだよ、俺なんか特に普段、ギターでボーカルみたいなことをやってるから、心言さんいると「あ~なんか、全部任せられるや」みたいな安心感が、かなりありましたね。



頼れる背中みたいなね。



いやいや(笑)



うん。あとね、心言さんかっこいいのよ、振る舞いっていうかさ。



え、ああいう身振り手振りの練習って、やっぱり鏡の前で練習したりするんですか?さすがにちょっとくらいは…みたいな。



あははは(笑)
うーん、鏡の前ではやらないかもしれないな。でもやっぱり、憧れのアーティストとかを見て、イメージの中で真似たりすることはあるんだけど、鏡の前で練習したことは…今までも無いかも。



わ~天才型や。



俺見てたもん、ふつうに。撮影中にドラム叩きながら「かっけぇ!」って。



シンプル(笑)
でもラッパーの身振り手振りってあるじゃないですか。手つきもそうだし、ステップの踏み方とかも、バンドマンがピンボーカルの時にするそれとはまた違う動き方というか。もしかしたら曲の捉え方自体が違うのかもですけど。それこそフローですよね。



フローな。抑揚な。



覚えた?ちゃんと。



うん、覚えたわ。



ライムは?



あの~、レモンサワーの時には使わない…



コテコテか!(笑)



あははは(笑)



あははは(笑)



ということで『SHIBIRE』、改めて楽しいコラボでしたね!
そんなかっこいい心言さんがボーカルをされているバンド、Alaska Jamの曲をここで一曲、お届けしたいと思います。



おれではお聴きください。Alaska Jamで『FASHION』
☞ TO BE CONTINUED…
LIVE INFORMATION


2025/02/26 (Wed.)
新代田FEVER
Doxie “SUPER Doxie Ⅱ” Release Tour
SUPER DUPER Doxie Discovery
open 18:30 / start 19:00
ticket:adv. 4,000yen / door. 4,400yen +1drink
act:Doxie / Alaska Jam
★両組ともに約60分ステージ
e+ 一般先着チケット受付中
チケットはこちら
【入場順】整理番号順
【お問い合わせ】新代田FEVER (tel : 03-6304-7899)
RELEASE INFORMATION
ARTIST PROFILE


Doxie
2010年結成。横浜~都内を中心に精力的なライブ活動を続ける3ピースインストバンド。
一度の解散を経て、2018年12月より、オリジナルメンバーのGt.みねくん/Dr.yanuにBa.Kazuma Okudaを迎えた現体制での活動を開始。
2021年初頭リリースの1st Digital E.P.『Doxie』がiTunes Store国内インストゥルメンタルジャンルチャート1位を獲得。2024年には『No future』(初全国流通アルバム『SUPER Doxie』収録)がオリックス・バファローズのホームスタメン楽曲に起用される。
その高い演奏力と従来のインストという枠にとらわれないキャッチーな楽曲、熱量の高いライブパフォーマンスが各界の名だたるアーティストからも評価されるなど、ライブハウスシーンを中心に注目を集めている。
Release Titles
https://monchent.lnk.to/Doxie
Official Web Site
https://doxie.ryzm.jp/
X (旧Twitter)
https://twitter.com/Doxie_band
Instagram
https://www.instagram.com/doxie_jpn/
YouTube
https://www.youtube.com/@doxie529


Alaska Jam
2010年4月活動開始。 ヒップホップとロックを真正面から融合させたバンドサウンドで人気を集め、2013年全国流通盤でデビュー。
年月を重ねるほどに、そのファンクネスに深み、ポップセンスに磨きをかけ、着実にAlaska Jamオンリーワンサウンドを築いていく。
また結成当初から和製RED HOT CHILI PEPPERSとも話題を呼んだ圧倒的なライブパフォーマンスもさらに勢いを増し、2023年には恵比寿LIQUIDROOMでワンマンライブを行い大盛況となった。
オーバーグラウンドからアンダーグラウンドまで第一線で活躍するメンバーの集合体は化学反応を続け、未知数の広がりを魅せる。
Web Site
https://www.alaskajam.net/