〈OTOTSU〉は、diskunion DIW によるデジタル・キュレーション&ディストリビューションサービスです。詳しくはこちら

神々しくも優しく包み込む歌声に、すべての音が有機的に結びついたかのような広大なサウンドスケープ。プルナマシ・ヨガマヤが、音楽との出会いから自身の作品について語る。— Purnamasi Yogamaya『Oh My Beloved』インタビュー

2020年3月にひっそりとBandcampでリリースされた『Oh My Beloved』は、リトアニア出身のマルチ奏者/SSW、プルナマシ・ヨガマヤ (Purnamasi Yogamaya)のソロ名義でのデビューアルバムだ。そして彼女は、ヴァージニア・アストレイ meets ジェイムス・ブレイクという触れ込みで一躍日本で知られることとなった。プルナマシ・ヨガマヤことEglė Sirvydytėは、リトアニアの首都ヴィリニュスでmmpsufやKurakといったエレクトロニカ・グループに参加するシンガーであり、ギター弾き語りのSSWとして本名で活動していた。ところが、別名義であるプルナマシ・ヨガマヤでは彼女のそれまでの音楽性とはまるで異なるサウンドを獲得していた。穏やかなストリングスが、ポップスとしては異例の7~8分という曲の長さを深いアンビエンスとともに聴かせ、そのチェンバーミュージック的なサウンドに溶け込むように配置された電子音が音楽に推進力を与え、そしてリトアニア語、英語、ヒンディー語によって歌われる神々しくも優しい歌声がそれらを包み込む。すべての音が有機的に結びついたかのような広大なサウンドスケープに、モダンなビートミュージックのエッセンスという相反するような2つの要素を溶け込ませた本作は、『クワイエット・コーナー2 日常に寄り添う音楽集』にも掲載されるなど日本では幅広い音楽ファンの間で話題となった。2022年2月にはレコードとしても待望のリリースが決定している傑作『Oh My Beloved』について、2020年当時に行っていたインタビューを公開する。

Interview&Text:宮本剛志 (Takeshi Miyamoto)
編集:三河 真一朗(OTOTSU 編集担当)


Purnamasi Yogamaya(プルナマシ・ヨガマヤ)
photo by Algirdas Bakas

ー 音楽との出会いと学びを教えてください。

Purnamasi Yogamayaプルナマシ・ヨガマヤ– 幼い頃から音楽に惹かれていたと思います。音楽は私の本質にとって本当に自然なものでした。私はとても恥ずかしがり屋で、とても夢見がちでポジティヴな子供で、私たちの目の向こう側にある魔法と神聖な世界を密かに信じていました。それはこの30年間にあまり変わったことはありません。音楽に対する深い感情を覚えた最初の思い出は、何かのメロディーや曲を鼻の下で囁くように、こっそりと歌っていたことです。その時、その瞬間の美しさとメロディーの間で、何かが完璧に結びついたんです。私は自分自身を完全に失い、涙を流しながら美しく完璧な深い感情を経験したことを覚えています。私にとって幼少期の音楽は、内なる世界へと入り込むためのものだったので、心の中を旅しながら、無限に広がるメロディーやハーモニー、魔法のように作用するアイデアを体験することができました。私は8歳の時に音楽学校に通い始め、バイオリンとピアノを習いました。その後10代でギターを習い、自分で曲を作るようになりました。しかし、私は何年にもわたって音楽学校で学びましたが、プロ意識や技術についてはそれほど重要視していませんでしたね。学校を卒業した後、心理学を学び、この分野で修士号を取得しました。私は常に人間の本性と心理、内面の世界に非常に興味を持っていました。そして現在は心理学者として働いています。しかし、音楽は常に私の心の核のようなものでしたし、今もそうです。今日に至るまで、私は自分を音楽が発生するためのただの楽器のように感じていて、音楽のプロフェッショナルのような人間では決してありません。私は音楽の中にいて、歌って創作することで音楽を学んでいます。誰かの心を音楽で歌ったり聴いたりするとき、私は一番幸せなんです。

How to meet and learn music?

Purnamasi Yogamaya – I guess I became attracted to music in my very early years. Music was something really natural to me and to my intrinsic nature. I was quite shy, very dreamy and positive child, secretly believing in magic and the sacred world beyond our eyes. Not much has changed during last thirty years. I could say I started “meeting music” not through the records or radio really, but first memories of deep feeling for music I can remember were when I used to secretly sing something to myself – like whispering “under the nose” some melodies and tunes. I remember experiencing that at those moments something was clicking perfectly between the beauty of the moment and the melody “under my nose”. I remember losing myself fully in these moments and experiencing deepest feelings of beauty and perfection. Or even falling into tears. You know, when you sing a melody and then that melody just deeply touches your heart. Maybe people experience that mostly in the concerts or when listening to their beloved artist. So since this early childhood music for me was more about state of inner world, that I can tap myself into and travel travel travel, experiencing the endless and limitless melodies, harmonies and ideas that works like magic to the heart. But it was never so much about professionalism or technique, though I learned it at music school through the years. When I was eight, I started attending music school and learnt to play violin and piano. Later in my teen years I learned to play guitar and started writing my own songs. After finishing school, I chose to study psychology and got my master degree in this field. I was always very much interested in the human nature and psychology, inner world. I work as a professional psychologist up to today. But music always was and is like the core of my heart. To this day I feel more like just an instrument for music to happen, but not the very professional person who knows so much about music. I learn music by being in music, by singing and creating. I am the happiest when I sing or hear somebody else’s heart in music.

― 今作では演奏や歌だけでなくレコーディングも担当されていますね。あなたの音楽家としてのキャリアを教えてください。

私はいつも楽器ではなく、作曲の世界に魅了されていました。だから、いくつかの楽器を演奏することはできますが、作曲と歌うことが一番好きです。実際、音楽を作っているときは、エンジニアである必要はありませんよね。サウンドを設計できるということは確かに助けになりますし、知識を少しでも持っていると、自分の中に浮かんでくる音楽や曲のビジョンを叶えようとするのに役立つとは思います。

私のミュージシャンとしてのキャリアは、学校を卒業してすぐに、首都ヴィリニュスで心理学の勉強とともに始まりました。主にインディーやジャズ、詩の朗読などのアンダーグラウンド・カルチャーで演奏していましたが、様々なミュージシャンとバンドやプロジェクトを組んでいました。そこでは主にヴォーカリストとして、Domantas RazauskasのプロジェクトやKurakというグループで歌っていました。2012年にはエレクトロ・アコースティック・デュオのmmpsufを始めました。これは私がエレクトロニクスと録音するためのいくつかのソフトを実験するために始めたものです。そのプロジェクトをやっている間、私は映画、演劇、コンテンポラリー・ダンス作品のサウンドトラックを制作したりもしました。

『Oh My Beloved』の一部は私が録音とミックスを行い、一部は仲間のPranas Gudaitisが録音とミックスを行っています。彼はプロのサウンドエンジニアで、制作の過程で私を助け、すべてのアイデアをサポートしてくれました。私自身、レコーディングが好きなのは、スタジオに完全に閉じこもって、誰も聴いていない親密な空間で、パート(ピアノ、ギター、ボーカル、ストリングスなど)を録音できるからです。誰か他の人がいたら、その人がバンドメンバーやPranasのようなチームのメンバーであっても、私の中ではまだ緊張感があるんです。だから、このアルバムの親密さのために、私は多くのことを自分で録音しました。レコーディングの過程で出てきたものもあれば、音符であらかじめ書いておいて、それをミュージシャンが演奏したものもあります。また、自分がどのように音楽を鳴らしたいのか、どのようなサウンドスケープのフィーリングが必要なのか、ということも大抵は鮮明にイメージしています。時には自分でやることもありますが、そのアイデアを実現するためにはミュージシャンやエンジニアなどのチームが必要です。

In this album, your role is not only composing, playing and singing, but also recording engineer. Tell me about your career as a musician.

I was always more mesmerized not by one or another instrument, but by the worlds of composition. So I can play a few instruments, but I mostly love composing and singing. Actually when you are creating music, you have no need to be an engineer. Being able to engineer the sound surely helps. Some people are musicians, some are engineers, some are this and that but nothing in mastery. I think I am like this last case. Though having a little bit of knowledge of this and that helps me to try fulfill the visions of the music or songs that emerge inside me.

My career as a musician started right after school, joining some other musicians in capital city Vilnius where I also started my studies of psychology. We were playing mostly in underground culture of indie and jazz and poetry stage, with different musicians in bands and projects, some of my own music, some of others’ (where I was a vocalist – like with Domantas Razauskas or in “Kurak”). In 2012 we started an electroacoustic duo “mmpsuf”, which was a beginning for me to tap into some soft experiments of electronics and music recording. During this time I also created music tracks for cinema, theater and contemporary dance pieces. 

This album is partly recorded and mixed by me and partly recorded and mixed by my colleague Pranas Gudaitis. He is the professional sound engineer. And he was very much willing to help me and support all ideas through the process of creation. I myself love recording because I can fully lock in my studio and record the parts (piano, guitar, vocal, strings or smth else) in a very intimate space – when nobody’s there listening. If there is anyone else, even if that person is my band member or team member like Pranas, still some tension in me happens. So for the sake of this intimacy of the album, I recorded many things myself. Some parts of music came in the process of recording and some parts of the album were prewritten by notes and then musicians played them. I also usually have a vivid idea how I want music to sound, what feeling of soundscape must be there. Sometimes this can be done by me, but usually I need team – musicians and engineers to help to fulfill the idea. 

Purnamasi Yogamaya – Could I Sing You A Song

あなたの音楽を “Virginia Astley meets James Blake”という言葉で日本で宣伝したのですが、それについてどう思いますか?

James Blakeの音楽は私にとって、とても身近な存在です。私の音楽に彼の痕跡が聴こえてくるとしたら、彼は私に何か影響を与えたのではないでしょうか。彼はとても才能があり、繊細な音楽家で、音楽の世界に新しい概念をもたらしてくれたと思います。ヴァージニア・アストレイの音楽にはあまり触れることはありませんでしたが、彼女の音楽は輝いていてドリーミーです。私の音楽もそうなんだと思います。ひとつ確かなことは、私は深みが好きなのですが、同時に私が暗い影やネガティヴな状態にいるときには音楽を作ることができません。音楽は私のところには来ないし、内なる混沌から何かを歌い出したいという願望はゼロなんです。でも暗い感情的な雲が溶けて、愛、平和、そして心の美しい状態を感じるとき、私はまた演奏し歌うことができるようになります。明るさも深くなるのなら、悲しみもまた明るいものになるのです。

I promoted your music with this words “Virginia Astley meets James Blake”. What do you think about it?

James Blake music is very much familiar to me, I guess he did some impact on me, especially if You hear traces of him in my music too. It’s a sweet compliment for me. I think He is very talented and very sensitive musician, which brought a fully new conceptions of into the world of music for sure. With Virginia Astley’s music I was never too much in contact, but she’s bright and dreamy. I also am bright and dreamy, I guess. One thing is for sure – I love the depth, but at the same time I cannot create music when I am in dark shadows or negative states. Music just doesn’t come to me and I have zero wish to sing out anything from the inner chaos. Oh, but then when the dark emotional clouds dissolve and I feel love, peace and beautiful states of mind and heart – then I am able to play and sing. But the brightness can also be deep, sadness can also be bright. 

このアルバムの制作時に参考にしていたり、よく聴いていたアルバムや曲を教えてください。

このアルバムを作っている間、実はほとんど音楽を聴いていませんでした。これらの日々は私にとっての内なる探求の時間であり、人生で経験したすべての贈り物に対する感謝の気持ちを言葉にしたいと願う精神的な成長の年だったんです。私が聴いていたのは主に“Srila Bhaktivinoda Thakura”のようなヒンディー語の伝統的なバジャン(祈り、歌)でした。マントラの音楽、祈りの音楽。例えば、「Šventosios Upės (The Holy Rivers)」という歌の中に、バジャンの一つである “Jaya Radha Madhava”の中の一節があります。

Purnamasi Yogamaya – Šventosios upės (The Holy Rivers)

それは、柊の川ヤムナがあるスリ・クリシュナ神の秘密の庭園についてのもので、そこは神が友人や最愛の人であるスリマティ・ラディカと遊んでいるところです。このアルバムを書いている間、私は沈黙の中で多くの時間を過ごし、ただ自分の心の中から融合したメロディーと物語を聴くために過ごしていました。そして同時に、私はインドのキルタンの伝統に深く入り込み、学び実践する機会を得ました。キルタンはみんなで歌うもので、1人のミュージシャンがリードするとしても、観客全員が一緒に歌うものです。こういう場合、日本の方は一緒に歌うのを恥ずかしがるのかどうかはわかりませんが、私たちリトアニア人は恥ずかしがることがあります。一般的に、音楽はステージやポップカルチャーになって、少し目的を失ってしまったように思います。みんなで歌わなくなって、コンサートはショーのようなものになってしまった。このパンデミックが終わった後、世界を音楽と一緒に旅する機会があれば、一体感を持って歌う喜びをステージに戻したいと思っています。コンサートというのは、アーティストの話を聞くためだけではなく、歌うためにみんなが出会うものだと思います。もし私が日本に行ったら、一緒に美しい歌を歌いませんか? 私自身、そして私が知っている多くの人々は、日本と日本の文化に深い称賛を抱いています。日本にはまだ失われていないものや価値観があって、それは私自身の音楽と人生の道が、音楽や瞑想、哲学などの伝統が息づく古き良き土地であるインドへと続いてきた理由でもあると思います。人間の本質の中にある、より深く、より自己中心的ではない部分を見つけたいという希望を持って。日本のような繊細で美しい文化の中で、私のアルバムがどういうわけか自分の居場所とリスナーを見つけることができたことは、私にとって不思議で幸せなことだと思います。これは、私の心への贈り物であり、喜びでもあります。

Please tell me about the albums and songs that you used to listen to when making this album. Like a mean of reference or you like.

It may be funny to hear, but during that period of creating this album I was actually listening to almost no music. These were the years of inner search for me, spiritual growth wishing to put into words my gratitude for all the gifts I experienced during the life up to that album. I was listening mostly to some bhajans (prayers, songs) in hindi tradition like ones of Srila Bhaktivinoda Thakura or so. Mantra music, and prayer music. For example in the song “Holly Rivers” there is this verse from one the bhajan “Jaya Radha Madhava”. It is about the secret gardens of God Sri Krsna, where the holly river Yamuna is present, and where God is a sweet little boy, playing with His friends and His beloved Srimati Radhika. During period of writing this album, I was spending lots of time in silence, just to hear the melodies and stories that merge from within my own heart. And at the same time I was getting deeper into Indian kirtan tradition, which I got chance to practice and learn. Kirtan is something which is sang together, one musician may lead, but then all the audience sing together. I don’t know if Japanese are not shy to sing together, but we Lithuanians are sometimes shy. Generally, I think music has a little bit lost it’s purpose with this all “stage” and pop culture. When people don’t sing anymore together and concert is more like a show thing. I guess If I have some more opportunities to travel with music in the world after this pandemic ends, I would love to bring this joy of meeting and singing in togetherness back to the stage. When concert is something we all meet to sing, not only to listen to the artist. If I come to Japan, would you join me to sing together some beautiful songs? I must say here, that me myself and many people I know feel deep deep admiration for Japan and your culture. I feel it’s because you have some things and values that are not yet lost and alive. I guess that is also a reason that my own music and life path led to India, to old ancient land of traditions in music, meditation, philosophy. With a hope to find much deeper and less egocentric, less self-oriented parts of human nature. This makes me wonder feel happy even more – that in such high-value, subtle and beautiful culture as Japan, my album somehow finds its place and listeners. That’s really such a gift and joy to my heart.

― アーティスト名はどういう理由でつけられたんですか?

この名前は、私の親愛なるスピリチュアル・ティーチャーによって与えられた非常に特別な名前です。 “Purnamasi Yogamaya Dasi”は私のアーティスト名であり、私のスピリチュアルな名前でもあります。私はバクティ・ヨーガを学び、弟子となり、志願者となるという、とても美しい贈り物と機会を得ました。それは神聖でとても古いヨーガの伝統です。バクティは愛を意味し、ヨーガは接続、絶対者との関係を意味します。インドの聖典では、Purnamasi Yogamayaは魂と精神世界を結びつける女神です。“Purnamasi”とは、満月の金色の月、非常に優雅で慈悲深い人を意味します。 “Yogamaya”は、自分の心の中で精神的な現実と愛の本当の深さにつながる人を意味します。名前の“Dasi”の部分は、私が彼女のしもべであることを意味します。私は、人生において愛し、親切で心のこもった、献身的な、奉仕と友情の性質を目指しています。だから、この名前は贈り物と祝福のように携えています。保護の盾のように。この女神の名前は私の先生のように、私を守り、導いてくれます。そして、愛について歌う音楽はとてもパワフルです。だから私はこの特別な名前でラブソングを歌うのです。

Why you choose your artist name?

This name is a very special name that was given by my dear Spiritual Teacher. It is my artist name and my spiritual name as well – Purnamasi Yogamaya dasi. In my life I got a very beautiful gift and opportunity to study and become disciple and aspirant of Bhakti yoga – sacred and very ancient yogic tradition. Bhakti means love, yoga means connection, relationship with the Absolute. In holly scriptures of India, Purnamasi Yogamaya is a Goddess that connects the soul to spiritual world. Purnamasi means the one of the full golden moon, the one who is very  gracious and merciful. Yogamaya means the one who connects to the spiritual reality and the real depths of love in one’s heart. “Dasi” part of the name means I am Her servant. I myself aspire in life to love, to be kind and good-hearted, giving, in mood of service and friendship. This name I carry like a gift and a blessing. Also like a protection shield:) She (This Goddess) protects and guides me, so as my Teachers. And music is very powerful, what to speak about love. Thats why I sing love songs, under this special name.

ジャケットの色のみならず、今作はCDの盤面も金色でした。この色はあなたにとってどんな色ですか?

金色に見えて嬉しいです。そうですね、ゴールデン・イエローのような色。私にとっては最も美しい色で、明るくて、喜びと太陽の暖かさをもたらしてくれる色なんです。夏の夕方のように。太陽が日没前になると、黄金色の光の時間を目撃することができ、それだけですべてのものを暖かく幸せにしてくれます。このアルバムは、ゴールデン・イエローと明るいソフトピンクの2色にしたかったのです。いずれにしても、ゴールドはすべての中で最高の色です。

We can see special colour at your album, jacket and CD has golden colour. Gold is what colour for you?

I am happy you see it golden. Yes, it’s like golden yellow. For me its the most beautiful color, cause it’s bright and brings joy and the Sun warmth. Like in the summer evenings – when the sun is just before the sunset, You can witness this hour of golden light that just makes everything warm and happy. I wanted this album to be in two colours – golden yellow and bright soft pink. But anyhow, golden is golden, and it’s the best colour of all.

『Oh My Beloved』のCD版ジャケットデザイン

歌詞がリトアニア語や英語、サンスクリット語で歌われているようですが、これはなぜですか?

この3つの言語は私が毎日生活で使っている言語だからです。日常生活では英語を多く話し、リトアニア語は私の母国語であり、いくつかの節や行、祈りはヒンディー語(サンスクリット語)で歌います。私は自分の言語の美しさを歌いたいと思っていましたが、同時にいくつかの物語を語り、私の国の人々以外でも理解できるようしたかったんです。このアルバムが世界を旅していろんな場所に届くように、という願いがありました。私の音楽では、音楽とテキスト(歌詞)の両方が重要です。また、言語自体が楽器のようなもので、それぞれの言語には唯一無二のサウンドスケープと独自の振動があります。私はそれが大好きなんです。ヒンディー語のパートを選んだのは、主に私が歌う祈りや名前の部分はすべて古代のマントラから来ているからです。それ自体がパワフルで、とても特別なもので、秘密のものでさえあります。英語とリトアニア語は、歌の中のマントラへの架け橋になることを期待していますね。これらの言語は、3つの文化が私の中で出会い、一緒に融合する方法を見つけることができるからです。リトアニア語は、私自身のバルト異教というルーツが持つ文化であり、英語は西洋文明と教育、そしてこのヴェーダの古代のスピリチュアルな実践であるバクティ・ヨーガは、過去7年間の私の人生を祝福してくれています。

このアルバムは実験的なものではありませんでした。ある意味ではそうなのですが、私の意図はこれまでに出会ったすべての素晴らしい贈り物や、私が受けた気づき、そして美しい人々や先生方への感謝の気持ちを表現したいという願いから来ています。また、私を信じ、このアルバムのリリースに資金を提供してくれたリトアニア文化評議会とリトアニア・パフォーマンス・ライツ組織(AGATA)にも感謝しています。

The lyrics seem to be sung in Lithuanian, English and Sanskrit. I want to know reason.

Right, cause these are the three languages that I live with every day. In my daily life I speak a lot of English, Lithuanian is my native language and some verses, text lines and prayers are sung in the original Hindi (Sanskrit). I wanted to sing out the beauty of my language, but at the same time I wanted to tell some stories and to be understandable not only for the people of my land. I had a sweet wish that this album would travel the world and reach places. In my music both music and text (lyrics) are important. Also language itself serves like an instrument – each language has subtle unique soundscapes and its own vibration. I love that. Hindi (Sanskrit) parts I chose mainly because all these pieces of prayers and names I sing comes from very ancient mantras. They themselves are powerful and very special, even secret. Actually all the other texts (in English and Lithuanian) only serves and hopefully builds the bridge to the mantras to be sung in the songs. I guess these language meet together, because all three cultures meet in me and find ways to merge together. Lithuanian language code is the culture of my own Baltic pagan roots, then English – the Western civilization and education; and then this Vedic ancient spiritual practice of bhakti yoga that now has been blessing my life for the past 7 years. 

This album was not really an experimental one. In a way yes, but mostly my intention was coming deep from a wish to express my gratitude for all the wonderful gifts, realizations I received and beautiful people and Teachers I met during my years of life. 

Also I am grateful for Lithuanian Council of Culture and Lithuanian Performance Rights organization (AGATA) which both believed in me and funded this album release.

Purnamasi Yogamaya – My Heart

あなたの音楽は、ポップソングではあるものの、曲の時間の長さという点では、ある種ミニマルミュージックやアンビエントミュージックのようでもあり、インド音楽のようでもあります。このことについて教えてください。

もう長い間、曲の長さなんて考えたこともなかったんですが……。流れに身を任せているだけなんだと思います。テレビやラジオの標準的な尺について考えたり、実際にカットしたりすることはめったにありません。私はプロセスの流れの中に身を置き、音楽がどのように自分自身を書いていくのか、それをただただ敬意を持って見守るようにしています。私は音楽のためのただの楽器なんです。私は曲がそれら自身の「個性」になり、世界中を旅していることに気付きました。時にはライブに連れて行ってもらったり、時には存在すら知らない遠く離れた場所にまで届くこともある。それはとても特別なことなんです。私は日本に行ったことはないですが、日本にはこの音楽で繋がっている人たちがいて、もしかしたらいつか会えるかもしれない。それはとても特別なことだと思います。音楽とはとてもパワフルなもので、私たちを旅や様々な場所に連れて行ってくれ、心を開いてくれる。それは私たちを異なる意識の領域に接続することができます。それはまた私たちを癒してくれるかもしれません。音楽は内なる瞑想の事柄でもあるので、私が1曲3~4分が標準的な長さなんだということを信じていないのはそのためかもしれません。インド音楽では、ラーガやキルタンがノンストップで何時間も演奏され、完全に瞑想に浸っていることがあります。私にとって音楽はあまりにも生き生きとしていて、“時間制限の檻”の中に入れるには独立し過ぎています。私はいつも音楽を経験、瞑想、宇宙船として感じています。コンサートでは、同じ曲を2倍、3倍の時間をかけて即興で演奏したり、同じ曲の新しいヴァージョンを作ったりすることもあります。私はこの自由さを本当に尊重しています。時には歌や作曲を、そのコンサートのために、聴衆のために、永遠の時空の瞬間のために、非常に新しく、生き生きとした、親密でユニークなものへと分解していく流れに敬意を表しています。音楽とは、とても親密で癒しのあるものであり、私たちを再び生きていると感じさせてくれたり、外の物質的な世界で忙しく走り回っているようなモードから、私たちを内なる現実に引き戻してくれたりもします。それはたぶん心の普遍的な言語だから、心に語りかけるようなものなんです。音楽、心理学、占星術、古代文化を研究する旅を何年も続けてきた私は、音楽が心と魂の最も神聖な部屋への橋を架けることができるということを本当に目の当たりにし、経験したと言わざるを得ません。それが私たち全員が音楽を愛する魔法のような理由なんです。

Your music is a pop song, but it’s also a long (like a not 3 or 4 minutes), and we feel minimal or ambient music, or Indian music. Please tell me about this.

Well, for a long time already I have never thought about the length of the songs… I guess I just go with the flow – during the process of creation the song reveals its length, wideness and all the other parameters. I rarely actually cut or think about the standard measures (for TV or radio). I try to be in the flow of the process and just honorably witness how the music writes itself. What the day and the situation brings. What the intuition tells – so for this I just stay in the flow. And I am just an instrument for music. Actually after some time I realized that songs become their own “personalities” and travel around the world. Sometimes taking me with them to play in gigs, or sometimes reaching most distant places that I don’t even know that exist. That’s so special. Like now, in Japan – I have never been in Japan, but there are people connecting with this music there in Japan. Maybe one day we will meet. That would be so special:) Overall, I think that music is something very powerful. It takes us to journeys and places. It opens the heart. It can connect us to different realms of consciousness. It also may heal us. Music is also a matter of inner meditation, so maybe that’s why I don’t believe in this standard length of 3-4 minutes for a song. As you mentioned Indian music – there ragas and kirtans may be performed for hours non-stop, totally fully immersed in the flow of meditation. For me music is too alive and too independent in a way to put it into “a cage of time limits”. I always feel it as an experience, a meditation, a spaceship. And when I play live concerts, sometimes the same songs I improvise for double/triple time length or create a new versions of the same song. I really admire this freedom and I honor the flow which sometimes deconstructs the songs or compositions into something very new, alive, intimate and unique – for that concert, for that audience, for that moment of time and space in eternity. Music is something that can be very intimate and healing, it can even make us feel alive again or bring us back to our inner reality from this mode of being-always-so-busy-running-around in this outside material world. Maybe because it is a universal language of the heart. It is like speaking to the heart. After many years of journey studying music, psychology, astrology and ancient cultures, I must say I truly see and experience that music can build bridges to the most sacred chambers of the heart and soul. And that is the magic reason why we all love music so much, right?

RELEASE INFORMATION

いうなればヴァージニア・アストレイ meets ジェイムス・ブレイク?! リトアニアの女性SSW、マルチ奏者の1stアルバムが完成!


Purnamasi Yogamaya
『Oh My Beloved』

待望の世界初レコードは、2022年02月23日発売

レーベル : THINK! RECORDS

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる