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SONOSUKIMAKARA、キャリア初のフルアルバム『SLOW MOTION』リリース&MV公開記念インタビュー

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(L→R) Gt.Kosuke Ito(ぴーちゃん) / Dr.Fumiki Yamaguchi(フミキモ)

東京・立川発のインストゥルメンタルバンド「SONOSUKIMAKARA」(ex.その隙間から)が、改名後のキャリア初のフルアルバム『SLOW MOTON』をリリース!従来の持ち味に加え、新たなジャンルや分野への挑戦も取り入れたという意欲作。
アルバムリリースと表題曲「SLOW MOTION」のMV公開を記念して、メンバーに制作秘話~パーソナルな話題まで様々なお話を伺いました!


– バンドとメンバーの自己紹介をお願いします。

フミキモ

ドラムのフミキモと、ギターのぴーちゃんでやってます、SONOSUKIMAKARAといいます。
インストバンドで、2011年結成、苦節11年目になります。最初は4人バンドでしたが、紆余曲折を経て今は2人バンドです!

ぴーちゃん

B’zと同じスタイルですね!

– バンド結成の経緯を教えてください

フミキモ

前身バンド解散時に残った未キャンセルライブをこなすために、即席で結成したのが始まりです。

ぴーちゃん

フミキモくんに声かけてもらったのがきっかけです。
ホントは歌が入ったバンドをやりたかったけど、とりあえず加入してみたら、気づいたら10年経ってました!

– それぞれ、影響を受けたアーティストはいらっしゃいますか?

ぴーちゃん

ポルノグラフィティ / Base Ball Bear / 岡村靖幸さん /
9mm parabellum bullet などです。
意外と日本の王道ポップスが好きです。

フミキモ

ハイスイノナサ / FACT / The Mars Volta / mudy on the 昨晩
などです。

SONOSUKIMAKARA / SLOW MOTION (Official Music Video)

– 最旬の話題ということで、まずはMVのお話から。今回のMVのコンセプトを教えてください。

ぴーちゃん

オチをちゃんと作ろう、っていうのかな。
それ以外はMVを見て頂ければわかると思います。

フミキモ

ズバリ(アルバムの)アートワークと同じく”夢”です!

– 「Galvez」のMVでもタッグを組まれていた監督のKazune Yahikozawaさん(以下、ヤヒコさん)。お二人からみて、一言でいうとどんな方ですか?

フミキモ

すらっとしたイケメンです。絶対セーラームーンのタキシード仮面のコスプレが似合うと思います。
絶対次回作ではコスプレで出演して欲しいです…。

ぴーちゃん

インストとかポストロックに精通されているのと、カラーの感じがバンドや曲にマッチしているので、一緒にやっていて楽しいです。
僕らのふざけたアイデアも実現してくれたりするので、そのあたりは苦労をかけさせてしまってるのかな…と。

– 企画~撮影まで、どのような工程で制作されたのですか?

フミキモ

最初は、ヤヒコさんとぴーちゃんで進めてくれていて、自分も加わってからもとにかく時間をかけて、協議しながら全員で練って作っていきました。
最後はヤヒコさんの編集センスがとにかくすごくて撮影から完成まではあっという間だったと思います。

ぴーちゃん

「SLOW MOTION」の楽曲アレンジのコンセプトがあったので、それが軸になっています。
あとはどこでロケするか、とかそういう話にもなりました。本当は熱海でロケしたかったんですが、なかなかうまく行かず…。
でも完成形を見て、本作のロケーション選びは間違ってなかったと思いました!

– 撮影時の印象的なエピソードなど、撮影小話を教えてください

ぴーちゃん

久々にめちゃくちゃ動いたので、引きの撮影1回だけでホントに疲れてしまいました。
そこからはもう肩で息をするような。撮影時間が短くて本当に良かったです。

フミキモ

まだダイエット前だったのでどうやったら痩せて見えるか前日に一生懸命研究しながら写りの確認してました。(あまり意味はなかったです。)

– MVの見どころを教えてください

フミキモ

たくさんの水着の美女です…美女。

ぴーちゃん

カーチェイス。笑

アルバム『SLOW MOTION』ジャケット

– ここからは、アルバム『SLOW MOTION』について伺いますまずは、お二人それぞれの推し曲と、その理由を教えてください

ぴーちゃん

「foo」と「E.E.」です!

「foo」は、コロナ直後でライブが難しくなったときに、「一旦ライブのこと忘れよう」の精神で作った曲です。トリッキーなリズムパターンが軸になってるんですけど、曲が進むにつれてそれが紐解けるのがとても気持ちいいです。

「E.E.」は、特に何かを意識して作った曲じゃなくて。
昨年デジタルシングルとして配信していた曲だったんですが、単体で聞くよりも、アルバムを曲順で通して聴いていただきたいです。この曲の曲順がすごい良い場所で、実は「SLOW MOTION」って「E.E.」を気持ちよく聴くためのアルバムだったんじゃないかって錯覚するくらい。笑

フミキモ

「Nizel」です!
一番今出したい世界観が出せてる楽曲だと思っています。

– アルバムの制作秘話を教えてください

ぴーちゃん

当初、仮タイトルはフミキモくんが持ってきた「bung-gohang-iru?」で進行してました。

フミキモ

ふざけたように聞こえるけど、最初は本気でやろうとしてて。読みづらいけど、ちゃんと読んでみると「あ、日本語かよ!」っていう気付きのあるタイトルが目を引きそうな感じがして。
バンドの楽曲をスルメ曲と言っていただけることが多くて、見れば見るほど、注目すればするほど深みが見えてくるみたいな。

ぴーちゃん

で、それをテーマに絵を書いてもらったんですけど、絵がタイトルを追い越しちゃって。絵に合わせる形でアルバムタイトルが「SLOW MOTION」になったって感じです。
アートワークからアルバムタイトルが決まるっていうのは僕ららしい決め方ですよね。

仮タイトル『bung-gohang-iru?』時に制作された、幻のジャケット案

これまでの作品では、作曲/アレンジ~マスタリングまで全て、お二人によるセルフプロデュースでの制作と伺いました。それぞれ、ご自身デモ作成される際に意識しているポイントなどはありますか?

ぴーちゃん

4人時代(「その隙間から」名義)の曲で『スキマ』という「絶対的エース」みたいな曲があって、そういうポジションの曲が作りたいな〜と思ってフレーズを考えています。
でも基本は、ギター弾いてての思いつきのフレーズだったり、シャワー浴びてるときに脳内で流れてきたフレーズをそのままDAWに打ち込んでからスタートすることが多いかなと思います。

フミキモ

気持ちをちょっと押し上げるようなドラマチックなコード進行と、シリアスで不思議な、謎めいた世界観を意識して、無意識にちょっと惹かれる音楽を目指しています。

– 今回、Re-REC3曲のメインアレンジを担当されたぴーちゃん。こだわったポイントがあれば教えてください。

ぴーちゃん

「Nizel」と「Ping-pong」はライブでやり続けてきた曲だったので、ギターの音色とか、アレンジとかを“ライブ仕様”にしてみました。
「A2C」は元々、敢えてアレンジの余地を残してデジタルリリースしていて、「どこかで完成形にしよう」っていう話をしていたので、このタイミングで完成形にできて良かったです。
デジタルリリース版との違いも結構あるので、ぜひ聴き比べてほしいです!

– アルバムを通してメインアレンジを担当されているフミキモさん。アレンジ作業の際に、意識しているポイントなどはありますか?

フミキモ

楽曲にストーリーをつけるのではなく、聴く人のストーリーや気持ちの浮き沈みに寄り添って形を変えるようなイメージを楽曲に反映していく感覚で作るようにしています。
マジで自分で何言ってるかわからないんですけど。笑

– 今作では、マスタリングエンジニアに照井淳政さんをお迎えしました。セルフプロデュースでの制作と変わった点はありますか?

ぴーちゃん

セルフだと「客観性」が欠けてしまうので、途中で何が良くて何が悪いのかわからなくなってしまうんですよね。笑
今回は照井さんにお願いしたのですが、とても聴きやすく、各楽器の分離感は活かしつつも全体的にギュッと濃縮された仕上がりにして頂けました。大満足です!!

SONOSUKIMAKARA / Galvez (Official Music Video)

– セットのロンTも含め、全アートワークを担当されたフミキモさん。いつから、どのようなきっかけでイラストの道に進まれたのですか?

フミキモ

小学生3年生の頃からです。
きっかけとしては、母が絵本を描いてたのが最も大きな要因だったと思います。
あとは『HUNTERxHUNTER』とか『NARUTO』を読んだのが本格的な始まりでした!

– 今回のアートワーク制作の中で、こだわったポイントがあれば教えてください

フミキモ

アルバム全体のイメージのように、どこか明確に掴めない謎めいた部分を、“夢”というテーマで描きました。
こだわったのは、夢のようにはっきりしないけどなんかわかるストーリーの塩梅です。

– 今回のアートワークの中で、一番のお気に入りのページがあれば教えてください。

フミキモ

僕の一番は、最後の女性同士が抱き合っているところです。
悪夢からの生還を描いた開放的な場面です。

ぴーちゃん

僕の一番は、魚釣りしてるイラストですかね。
ちょっとシニカルな感じがして好きです。

– アルバムに込めた想いを教えてください。

ぴーちゃん

本当はデジタルリリースで済ませようとしていたんですが、タイミング良くお声掛け頂き、フィジカルリリースになりました。
せっかくCDで出すなら、っていうことで、フミキモくんのイラストを全面に押し出すことができたのが良かったと思います。
『SLOW MOTION』というタイトルも絵から着想を得ましたし、そういう意味でも「今のSONOSUKIMAKARA」の形を自信を持って世に送り出せたので良かったです。

フミキモ

とにかくたくさん聴いて欲しい。
楽曲それぞれ、人生のいろいろなシーンで色々な感情に働きかける、噛めば噛むほどなスルメ曲を意識して作っているので、たくさん聴いて時間をかけて噛み砕いていって欲しいなと思います。

『SLOW MOTION』MV撮影時のオフショット

– お二人ご自身のことについても少しお伺いさせてください。まず、ぴーちゃんはジャニーズがお好きとのことですが、昔からお好きだったのですか?

ぴーちゃん

実は意外と最近で、ここ5年くらいで一気にハマりました。自分がハマると広く深く追っていっちゃうという性格なのもあって、昔(ハマる前)のグループのこととかも調べたり、曲を聴いたりしてます。
きっかけは、関ジャニ∞さんのコンサートに行ったのが始まりです!

– ぴーちゃんにとって、ジャニーズとは?

ぴーちゃん

とても素晴らしいエンターテインメントですよね。個々人のキャラクターも豊かだし、コンサートもとても見応えがあります。
曲のジャンルも多種多様なので、アルバムを通して聴いたときに飽きが来ないですね。

バンドしてるグループもあれば、ダンスやアクロバットするグループもあるし、伝統芸のローラースケートするグループもあります。関西のグループはコンサート中に漫才があったりして楽しいです。努力してたジュニアがデビュー決まったときの感動は何ごとにも代えがたいです。

チケットが取りづらいのが難点。笑
コンサート会場で遭遇したら声かけてくださいね。笑

– では、フミキモさん。映画がお好きとのことですが、何かきっかけになった作品があったのですか?

フミキモ

家族が映画好きで、小さい頃からよく家で映画が流れていたり、映画が常に近くにある環境で育ったのが始まりかなと思います。きっかけになった映画とかは特にないんですけど、強いて言うなら『羊たちの沈黙』かなぁ。いわゆる“幼少期に見ちゃいけなかったような映画”を観て、そこからハマっていった感じです。

– フミキモさんにとって、映画とは?

フミキモ

浪漫です!

お二人の好きなことや、楽曲の制作秘話を語っていただいた『DEKOBOKOラジオ #4』

– 多ジャンル感が特長のSONOSUKIMAKARAですが中でもメインで挙げられることの多いインストゥルメンタル / マスロック / エレクトロニカ などの音楽シーンについて教えてください

フミキモ

結局は、全部パンクなんだと思います。いろいろ壊すためにある音楽。壊した先にある音楽。みたいな。

ぴーちゃん

一昔前に比べて、若い世代のバンドが増えてきた印象があります。
だからこそ、埋もれないように「唯一無二」を目指していきたいですよね。

SONOSUKIMAKARAは、どのようなバンドだと思いますか?

ぴーちゃん

バイトの求人で言う、アットホームで明るい職場!
「とりあえずやってみようか」で作曲していったりできるので、そのへんのフットワークの軽さは強いと思います。

フミキモ

なんだかんだで唯一無二なオリジナリティに飛んだバンドだと思います!トータルで考えて、似てるバンドはいない気がします。

 今後、どのようなことにチャレンジしたいですか?バンド / 個人どちらでも、今後の展望を教えてください。

フミキモ

イラストの個展、youtube配信、ゲーム実況、SONOSUKIMAKARAでいっぱいライブしたいです!

ぴーちゃん

バンドとしては、一回止まってしまったライブ活動を再開させて、どんどんライブしていきたいです!
個人としては、作曲やアレンジの機会が増えてきたので、その方向で色々なアーティストさんをサポートしていければと思います。


RELEASE INFORMATION
バンド公式Online Store、diskunion全店/TOWER RECORDS全店/HMV立川店/ヴィレッジヴァンガード下北沢店では、『「その隙間から」期リメイク音源CD-R』の特典付き!(いずれも先着順)

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