〈OTOTSU〉は、diskunion DIW によるデジタル・キュレーション&ディストリビューションサービスです。詳しくはこちら

内省的な旅そのものが今作を作る目的だった— Delfina Mancardo『OCTANTE』インタビュー

  • URLをコピーしました!

これは間違いなく今年のべストに入る作品になると、初めて聴いた時からそう思った。まったくノーマークだったアルゼンチンのシンガー・ソングライター、デルフィーナ・マンカルド。そのデビュー作が世界初CD化という形で日本初登場。これからこの素晴らしい作品が、どれだけ多くの音楽ファンのもとへ届くのだろうかと、想像するだけで浮足立つ気持ちが抑えきれない。歌/曲/アレンジ/録音、その全てがパーフェクトで、作品の隅々まで、彼女の美学と意匠が息づいている。今までのアルゼンチン音楽のインディー・シーンの潮流に位置する、音響派やエレクトロニカ、またはモダン・フォルクローレやフォルクロリック・ジャズとは、明らかに異なる手触りを感じさせながら、ジョニ・ミッチェルやリアン・ラ・ハヴァスといった精神的/文化的アイデンティティーの高いシンガー・ソングライターの影響を色濃く感じせ、また、音作りの面でもジャズやソウル、R&Bなど多彩なエッセンスを内包させている。つまり驚くべき才能を持っているのだ。今回、CDのライナーノーツを書くにあたり、いくつかの質問を彼女に送ってみると、とても興味深い返答が戻ってきた。本作の魅力、さらには彼女の才能を紐解く内容になると信じて、そのすべてを記事として公開する。

Text by 山本勇樹 Yuki Yamamoto (Quiet Corner)
Edit by 宮本剛志 Takeshi Miyamoto

デルフィーナ・マンカルド『オクタンテ』
2022年11月23日発売
Paraphernalia Records
PAPH-3
CD
ライナーノーツ: 山本勇樹 (Quiet Corner)

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次