GOOD BYE APRILのメジャーデビュー決定を記念し、バンドが12年の歴史でお世話になってきた方々へデビューの報告を兼ねて、これまでのことやこれからのことなど様々な内容を語り合う対談企画がスタート。 第三回は、つのけんが「兄さん」と呼び慕い、お互いに”唯一無二の存在”と呼ぶほど深い絆で結ばれているONE OK ROCKのTomoya。ドラマー同士の絆や『夢みるモンシロ』に隠されたエピソード、これからに向けて少し先を生きるお兄ちゃんからのエモすぎるアドバイスなど…深い話が詰まった対談に。
インタビュー・テキスト : 石川大樹 編集:伊藤晃代(OTOTSU 編集担当)
― 二人が初めて出会ったのは?

出会いって覚えてます?僕鮮明に覚えてるんですけど。

あれやろ?プチドラマー会みたいな、5、6人くらいでご飯食べようってなって。それ初めましてやもんね?

そうです!その時初めましてです。僕居酒屋の名前まで覚えてて(笑)

え、ちょっと待って…なんかさ、「忍者」みたいな名前?

あー!当たりです!

当たり!?めっちゃ覚えてるやん、びっくりした自分で!(笑)

そこで趣味とか似てるなっていうので、どんどん親しい関係になって。

俺はどっちかというと最初からガツッと行けへんタイプやから、でもその中でつのけんはその時連絡先交換して、今でも「兄さん」って呼んでくれて。

いや、ほんと兄さんです!

もちろん友達やし、でも先輩後輩の関係値もちょっとありつつ、ドラマー同士でもあるっていう…なかなか周りにおらへんわけよそういう人って。だからすごく、唯一無二の存在なんよ俺にとって。

うわぁ嬉しいです…ありがとうございます…!

だから俺の中では友達とか先輩後輩とか置いといて、どっちかというとやっぱ家族に近いのよ。だから今回のメジャーデビューのことを聞いて自分のことのように嬉しかったし、心からおめでとうって思える。心のなかで「オッシャー!!」みたいな(笑)

僕も決まった瞬間に兄さんに連絡したので。

ジャンルは違えど、同じバンドという畑でやってきて、つのけんを見て「よし、頑張ろう」ってなれてた部分はすごくあったから。感謝してるぜ!(笑)

いやいやいや!(笑)感謝しきれないくらいです僕も本当に!
― 印象的な思い出は?

一個兄さんとの思い出でめちゃくちゃ言いたいことがあって。

なになになに!?(笑)

これ僕らが初めて全国流通で出した『夢みるモンシロ』ってアルバムなんですけど、これの裏(当時のアーティスト写真)に…これ見覚えないですか?


え!?このシャツ…俺の…?

そうですそうです!これたぶん「アンサイズニア」の時のやつですよね?

あ、ミュージックビデオで着てたやつか!

この時初めて全国流通が決まって、「衣装ちょっとどうしたらいいかわからないんで兄さんの家行っていいですか?」ってお邪魔して(笑)色々着させてもらった中で「これ借ります!」ってなって。

あったあった、あったわ!それでこれにしたのか!

そうなんですよ!

いやぁ…歳取ったなぁ…(笑)

(笑)

いやーこれは…懐かしいなぁ…!

その時兄さんのドラムセットが青色で、自分も初めて買ったドラムセットが青色で。そこから自分のスタイルを見つけて成長していった感じですね。

今でこそ俺らもテンポの遅い曲とか増えてきたけど、当時はテンポも早かったし、割とジャンルもちゃうかったやん。それでもライブを見て刺激になってたよね。「こういう風に叩くんや、ちょっとやってみようかな」とか。

いや僕はもう刺激貰いすぎてますから!ライブも何回も見させていただいて。

っていう話さ、普段せえへんもんな(笑)

なんかくすぐったいっすね(笑)

まあお互いに刺激し合ってここまで来たってことやね。

そうですね。
― GOOD BYE APRILで好きな曲は?

毎回音源聴かせてもらう中で、「あ、このアルバムきたな」って思ったアルバムがあって。それが『他人旅行』なんよ。

おぉー!

すごいアルバム作ったなって思って、その中で最初に「この曲めっちゃ好きやわ」ってなったのが、魚の曲な。

あー!「真夜中のトビウオ」!

あれがライブで見て更に好きになったのよ。バンドのグルーヴとか、間奏のとことかかっこよくて、あの感じが結構ハマったな。そのアルバムではあと「リップのせいにして」

当時アルバムを通しで聴いた時、確信で「絶対これが推し曲やな」って思ったのをすごい覚えてて。

いやぁ嬉しいっす…!

だから『他人旅行』が一番聴いたかもしれん、何回も車で聴いたのをすごい覚えてる。

『他人旅行』から僕らも自分たちの音楽性が定まって、昭和歌謡をアップデートできたなっていう確信があったというか。そこから『Xanadu』『swing in the dark』とシティポップや海外エッセンスを取り入れていったので、僕らにとってもすごく思い入れのあるアルバムで。

新しいアルバムで言ったら「冗談」がすごい好きやな。

あれはドラム打ち込みなんですけど、なんか一個足りないなってなって、僕のリップの音を入れてるんですよ実は。

えぇ~!エッロ。

いやいやいや(笑)

今の絶対ファンの人喜んでるで、いいこと聞けたわ(笑)
― これからに向けて

これまで兄さんたちが切り開いてきた道を自分たちなりにも切り開いて、恩を返せるようにこれから頑張っていきたいと思います!

でも切り開いた道の話でいくと、絶対これまでも自分たちの道を作ってきたはずやねん。その中で大変なことも色々あったと思うけど、その作ってきた道によって俺も含めて生き方が変わったりとか、大げさでなく人生変わった人がいっぱいおると思うねん。
アルバムを作ってきた中ですごい感じるのが、いろんなものを取り入れて進化しても4人の変わらない部分っていうのがあると思ってて。それってすごく強くて、「変わらない」って「変われる」と思うねん。変わらないものがあるからこそ、変え放題というか。だからこれからも変化を恐れずに自分たちの道を切り開いて、色んな人に感動を届けていって欲しいなっていう風に願ってるし、それを見るのをすごく楽しみにしてる。

ありがとうございます!!

っていう…なんかちょっとクサいな~(笑)

(笑)

それが2コ上の…ちょっとだけ先に生きてるお兄ちゃんの伝えたいことかな!

これからもガンガン攻めていきます!

これからもお互い頑張ろな!それとホンマにおめでとう!

頑張ります!!
Tomoya(ONE OK ROCK) – Drummer
2005年にバンド結成。
エモ、ロックを軸にしたサウンドとアグレッシブな ライブパフォーマンスが若い世代に支持されてきた。
2007年にデビューして以来、全国ライブハウスツアーや各地での夏フェスを中心に積極的にライブを行い、これまでに、武道館、野外スタジアム公演、大規模な全国アリーナツアーなどを成功させる。
2016年には11万人規模を動員する野外ライブを、2018年は東京ドーム2日間を含む全国ドームツアーを開催。
日本のみならず海外レーベルとの契約をし、アルバム発売を経てアメリカ、ヨーロッパ、アジアでのワールドツアーを成功させるなど、世界基準のバンドになってきており、2019年にはエド・シーランのアジアツアーのオープニングアクトにも抜擢された。
また、2020年10月には自身初の試みとなるオンラインライブを無観客のZOZOマリンスタジアムから世界同時生配信し、成功を収めた。
2021年7月には有観客で初のアコースティックライブを開催し、今までとは違った新たな一面を見せた。
(ONE OK ROCK公式ウェブサイトより引用)

GOOD BYE APRIL
メジャーデビュー記念ワンマンライブ “Feel So Brand New”
日程:2023年4月7日(金)
会場:渋谷duo MUSIC EXCHANGE
< Support Member >
Tb : 湯浅佳代子 / Tp : 織田祐亮 (TRI4TH) / Sax : 藤田淳之介 (TRI4TH) / Pf : 清野雄翔
開場 18:30 / 開演 19:00
<チケット情報>
前売 ¥5,500 / 当日¥6,000 (全席自由) (+1drink)
※前売りチケット購入者に来場特典あり。
※小学生以上有料 ※お一人様4枚まで
・一般発売日(プレイガイド) *整理番号B1~並列
イープラス https://eplus.jp/goodbyeapril/
ローソンチケット https://l-tike.com/goodbyeapril/
チケットぴあ https://w.pia.jp/t/goodbyeapril/
主催/企画/制作:DISK UNION/DISK GARAGE
お問合わせ:DISK GARAGE 050-5533-0888(平日10:00~15:00)
メジャーデビュー記念対談企画・連動プレイリスト
「My Favorite Songs of GOOD BYE APRIL 」随時更新中!
1.明日はきっと少しだけ selected by AYANA INOUE
2.ラストダンス / 3.Xanadu / 4.FANTASY selected by 松田ナオト
5.真夜中のトビウオ / 6.リップのせいにして / 7.冗談 selected by Tomoya
