RAY メンバーインタビュー vol.2 内山結愛のこれまでとこれから、2/6(月)RAY新体制初ワンマン「#RAY_Bud」に向けて

2023年1月27日

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2月6日WWWにて行われる、RAY新体制の初ワンマン。OTOTSUでは公演に先駆け、メンバーを一同に集めた初インタビューを敢行。新体制になっての変化、新旧メンバーでのそれぞれの印象、そしてライブに向けての意気込みを語ってもらった。更に今日から毎日、各メンバーのソロインタビューも公開していく。まさしく初尽くしの当日が楽しみになる企画だ。第二回目は、内山結愛のこれまでとこれから、「#RAY_Bud」に向けて話してもらう。

インタビュアー：大坪ケムタ
編集：山口隆弘(OTOTSU編集部)

Bud 内山結愛「 “音楽”に関わり続ける人生」

――内山さんが自分の人生について最初に考えたのって何歳ですか？

ええっ？二分の一成人式で「わたしは将来何になります！」みたいなことですか？

――それでもいいです！ちなみになんて言いました？

ファッションデザイナーって言った気がします。

――そうなんですね。当時いちばん好きだったのが服だったとか？

そうかもしれない。小学生高学年の頃はいちばん勉強とか嫌いな時期で、むしろその後から好きになっていったんですけど、その頃は勉強が嫌すぎて「勉強しないで将来の夢になることってなんだろう」って思って、パティシエかファッションデザイナーか、あと警察もいいなと思ってたんです。謎ですけど。

――その３つの職業に謝りましょう！ともかくそれがアイドルになって。

意味がわからないですよね……。

――アイドルになった頃、アイドルいつまでやるかとか、アイドルを辞めた後のこととか考えてました？

アイドルになったのも女子高生特有の軽いノリみたいな感じだったので、将来のこととか考えてなかったです。それくらい必死だったし、今も割りとそうなんですけど、目の前のことをやっていくうちに将来に近づいていって、将来は今だった、みたいな。

――まあアイドルを経験してセカンドキャリアで……とか考えて始める人はそんないませんよね。

そもそもライブアイドルの世界って２，３ヶ月先のことも読めないから怖いです。

――でも、もう内山さんもアイドルはじめて６年ですよね。

んー！やばいですね。年数だけ聞くとボス感がやばいんですけど！まだそんな気持ちがまったくないというかライブも緊張するし、慣れとか傍から見ると感じるのかもしれないけど、自分としては最初と変わらない気持ちというか。

――ただアイドルである自分に対して自信はある？

そうですね……自信とは違うかもしれないけど、長くなるほど愛着がグループに湧くから、特にRAYがやってる音楽に対して歌とかこだわりがすごくあるので、それを作り上げていく仲間とここで力を合わせないでどうするんだ！みたいな気持ちはあります。

――６年アイドルやってきて考え方は変わってきた？

今思えばって感じで、わたしとRAYというか、わたしと運営さんの関係性みたいな話になるんですけど、運営さんはわたしのアイドル人生の先も見据えていろんなこと考えてくれてるなって思ってて。そういう環境にずっといるから「アイドルとしての経験をアイドルじゃなくなった時にどう活かすか」を考えてずっと活動してるなって思って。今回のテーマもそれに通じるのかな？

――それで内山さんが据えた活動の目標が「”音楽”に関わり続ける人生」。今回のワンマンに向けてのテーマを決めて、って言われた時いろいろ考えました？

そうですね。RAYに入って自分が軸として大事にしてたのは音楽だな、とはすぐ思ったんですけど「それをどうすんの？」ってのが難しかったです。

――グループもやってるしソロもやってるし、トークイベントもSNSもやってるし。

それで考えたのは、いままで音楽を聞いて、書いて、ライブとかパフォーマンスとか自分の表現をやってきたので、次のステップアップとしてイベントとかライブの裏方として支える立場に興味も出てきて。人との出会いもいっぱいあって、人と人をつなげていけたらいいなって思いがあったので、それを形にしてみようという流れでこのテーマ設定になったかなと思います。

――裏方を通して音楽と関わる。

自分が表に立つ音楽との関わり方も好きだし、していきたいと思うんですけど、最近はライブが出来あがるまでの過程に関しても興味があって。２月のワンマンは事前準備と言うか、運営さんの打ち合わせに参加したり、メンバーの動きを管理したり、運営さんがやってた仕事をちょっと手伝わせてもらってます。その経験を元にすべて自分が携わる公演を考えて、そこに向けていけたら。

――いってしまえば音楽というビジネスに触れて、より多面的に見られるようになろうと。もっと音楽について知りたい、というのがある。

音楽は死ぬまでにぜんぶ聴けないから、一生出会い続けられるものだなって思ったし、わたしを通じて新しい音楽に出会う人もいるし、そういう人たちと出会えたりするので常に新鮮な気持ちでいられる。飽きないし好奇心が刺激され続けるなあって思います。

――音楽ということなら、作詞作曲は考えなかった？

本当に……全然ですね。高校のときにめっちゃ仲良い友達と曲作ったことあるんですけど、ほんとにカスみたいな曲で（笑）。

――カスとまで言う！

売れないJ-POPみたいなヤバい感じの。なのでセンスはないなと思います。ただ言葉に関することは好きなので、作詞などはいずれやってみたい気持ちはあります

――今回の目標に「人生」というワードが入ってますが、内山さんはRAYで人生どう変わりました？

めっちゃ変わりました！同級生とかは就職してるし、自分もRAYに入って就職とか悩んだ時期もあったんですけど、「ここでやっていこう」って道を選んだので、そこから普通の……普通のってなんだって感じですけど、同世代の子たちとは違う道を歩んでるなって認識はあります。

――学生時代の友達は今は会社やお店で働いてる人が多いですよね。

現実の友達は数人しかいないんですけど（笑）。本当に普通の会社員では得られないものがRAYにはありすぎて。音楽との出会いもそうだし、誕生日とかお正月とか「おめでとう」の数がほんとすごい。そんな信じられない数の「おめでとう」を言ってもらえたりするのってすごい人生だなっていまだに思います。

――今回の目標もアイドルやってなかったら思いつきもしなかった。

まったくですね。ほんとにアイドル始めなかったら西野カナしか聞いてなかった人生だと思うんで……。

――好きな曲は『トリセツ』です、みたいな子がなぜノイバウテンのレビューを書くようになったんでしょう（笑）。

やばいやばい、共感性羞恥が……今も好きですけど！

――それまでも音楽は好きだったんでしょうけど、広く深くなったんじゃないですか。

そうですね。バンドサウンドへの興味、それまでは生っぽくないJ-POPしか知らなかった感じだったので広がりましたね。

――音楽いろいろ聴くようになって人間性って変わりました？

昔は映画とか音楽で泣いたりとかぜんぜんなかったんですけど、アイドルになってからはめっちゃ泣くし、めっちゃキレるし、めっちゃ笑うし、めっちゃ喜ぶし、一生分の感情を出してるんじゃないかと思う時あるんです。アイドル辞めた時にマジで虚無人間になるんじゃないかと思って怖いんですよね。何も満足できないみたいな……。

――アイドルの先の人生が「虚無人間」はまずいですね。

RAYの先が虚無人間はやばい！ずっと音楽に関わっていけたらと本気で思ってるんです。音楽雑誌をつくる会社の事務員とかでもいいんですよ。新しい音楽が出来る瞬間を目の当たりにしていきたいです。