GOOD BYE APRILのメジャーデビュー決定を記念し、バンドが12年の歴史でお世話になってきた方々へデビューの報告を兼ねて、これまでのことやこれからのことなど様々な内容を語り合う対談企画がスタート。
第八回は、2011年に初出演して以来長年にわたってお世話になっている東京・新宿の老舗ライブハウス、新宿LOFTの企画・制作・ブッキング担当の樋口寛子さんが登場。
初出演時の思い出や、LOFTに対するメンバーの思い、そして次なるLOFTでの目標まで、長く続けてきた者同士だからこそのイイ話が詰まった対談になりました。
インタビュー・テキスト : 石川大樹 編集:伊藤晃代(OTOTSU 編集担当)
― 初めて出会ったのは?
私たちがまだ3人だった時に…
3人なんてあったんだっけ!?
半年ぐらい3人だったんですよ。
僕半年後に加入なんですよ。
なるほど!
2011年の3月のどこかに初めて会場デモCDの『Chapter2』ってやつを出したんですけど、その初売りがLOFTでした。
3月27日か28日だった気がしますね。樋口さんは最初僕らはどういう流れで知っていただいたんですか?
それこそ加茂さん(対談企画第七回参照)経由で紹介していただいて、曲を聞いたら「あ、すごく素敵だな」と思って。
樋口さんは12年間ずっと見ていただいてますけど、最初の印象ってどういう感じでした?
楽しそうにライブをやってるなっていう印象はあるよね。あとは当時の世代が鳴らす音ではなかったなというか、あの時だとギターロックがブームでそういうバンドさんに影響を受けた人が多かった中では結構異質というか。ポップスが軸にあるんだろうなっていうのをその時から思いました。
本当はそういう4人組のロックバンドとかに混ざってるつもりでいたんですけど、樋口さんみたいな外から見てる人からしたらやっぱりその時からニューミュージック味があったんですかね。
ロックシーンにハマれない何かが(笑)あとやっぱり新宿LOFTはそれこそいろんな先輩方がたくさん出られてるハコなので、初ライブのことすごく覚えてるんですよ。めちゃくちゃ緊張したし。
LOFTのステージに慣れるまで時間がかかったんですよ。LOFTってスタッフさんもたくさんいるし、ステージも客席も広いから飲まれちゃうんですよ最初、チンケな魂で挑んじゃうと。あれがなんかLOFTの洗礼みたいな。
日和ってましたね。前見れて弾けてなかったです怖すぎて。堂々とできてなかったっていうか、当時は。
樋口さんによくしていただいて、2016年くらいから一緒に企画を作ったりとかして、そのあたりから僕らもLOFTにだんだん馴染んできて、そこからまた濃くお付き合いさせていただいて。
お互いやっぱり長く続けてるからこそまた再会できたのかもですね。だからすごい頑張ってきたんだなって思ったし、私も頑張ってきてよかったなって思いましたね。
― 印象的な思い出は?
それこそみんなが初めてここでHall & Barで企画やりたいですって言ってくれて、何回か出てきた中で「お、ついに企画やりたいって言い始めたな」って思ったのも覚えてるしそれがすごい嬉しくて。あのイベントにはヒゲダンさんも出てたりとか、ちゃんと自分たちなりの良いものをギュッと詰め込んだ公演を作ってくれたことが印象深いですね。そのあとお互い音楽の仕事がんばってきた中で昨年また交じりあった時に、パワーアップして出会えてまた一緒に年末企画やれたっていうのも印象深いですね。
決起会もすごかったんですよね。確かBarでアコースティックライブをやって、GOOD BYE APRIL、コレサワ、ヒグチアイ、ビッケブランカの4組っていう。
みんな先に行っちゃった(笑)
みんな続けてるからこそ言えることですけど。
それを経て6年経って、去年の年末にまたHall & Barで年末イベントを一緒にやらせていただいたっていうのは僕らも感慨深かったですね。
まだできてないのはLOFTのワンマンですからやっぱり。
だいぶエモいワンマンになりそうだよね、色んな思いを抱えて出てくれてるからこそ。
叶えたいですねそれは。
― GOOD BYE APRILで好きな曲は?
ぜひまたGOOD BYE APRILにLOFTに出て欲しいなと思ったきっかけは「missing summer」ですね。すげーいい曲作ったなと思って、ぜひまた出てもらいたいなって思って連絡した曲だから、あの曲は特別ですね。
『swing in the dark』を去年本当にたくさん聴いていただいて(笑)
樋口さんにLPにサインしたもんね(笑)
それぐらいもう結構のめり込んだ作品ではあるから。あれを聴いて、若い世代が放つシティポップっていう音楽をLOFTでも広めていけないかなっていう私の中のきっかけにGOOD BYE APRILはなったかな。でもGOOD BYE APRILの音楽ってシティポップって言葉だけで形容されるものじゃなくて、広い意味でのポップスではあったりするから、日本一ってわけじゃないけど、そういったものを掴めるものは絶対持ってると思ってるから。
ありがとうございます…!
励みになります!
― これからに向けて
メジャーデビューだからといって肩肘張るわけでではなく、ブレない絶対的な芯みたいなものがあるからこそ十何年も乗り越えてきてるわけだから。とはいえやっぱり多くの老若男女・世代を超えたところでバンバン世に放って欲しいなと。大変なこともあると思うけど、それを含めて楽しんだ人が勝ちだなと思ってます。
そうですね、確かに楽しんでやりたいですね。今後とも引き続きよろしくお願いします!
お願いします!
樋口寛子(新宿LOFT・LOFT PROJECT)
新宿LOFT
2023年5月25日(木)
LOFT RECOMMEND 2023 ~三つ巴編~
出演:GOOD BYE APRIL / fusen / macico
開場/開演 18:30 / 19:00
前売¥3,000 / 当日¥3,500 / 学割¥2,000 (+1Drink)
major debute single 『BRAND NEW MEMORY』
GOOD BYE APRIL
ニューミュージック界の名門レーベル 日本クラウン”PANAM”よりメジャーデビューシングルを4月5日にリリース決定!
シティポップ界を代表するメロディメーカーの林哲司氏がプロデュースを手がけ、 忘れられない大切な人とのひと夏の思い出を、懐かしさ感じる80年代のフィリーソウル/AORサウンドにのせた楽曲となっている。
5月24日には同曲の7inchアナログ盤もリリース!
B面には同じく林哲司氏プロデュースの名曲「TRANSIT IN SUMMER」カヴァー を収録!
2023.04.05 DIGITAL RELEASE
PANAM LABEL
2023.05.24 7inch vinyl RELEASE
DOBEATU
Side.A BRAND NEW MEMORY / Side.B TRANSIT IN SUMMER
メジャーデビュー記念対談企画・連動プレイリスト
「My Favorite Songs of GOOD BYE APRIL 」随時更新中!
1.明日はきっと少しだけ selected by AYANA INOUE
2.ラストダンス / 3.Xanadu / 4.FANTASY selected by 松田ナオト
5.真夜中のトビウオ / 6.リップのせいにして / 7.冗談 selected by Tomoya
8.キレイ selected by 湯川トーベン
9.あなたの帆に吹く風になる / 10.Xanadu selected by Studio Dig
11.アイス / 12.SAFARI / 13.水蒸気 / 14. feel my hush selected by オカモトコウキ
15.初恋のシルエット(寺嶋由芙) selected by 加茂啓太郎
16.missing summer selected by 樋口寛子