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~白昼堂々踊レ人類のピロートーク~ vol.4

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横浜〜東京のライブハウスシーンを中心に、そのキャラクターと演奏力の高さで話題を呼び、3月には初の全国流通盤リリース、4月にはワンマン公演も控える白昼堂々踊人類。”落語の枕”ならぬ、”白昼堂々踊レ人類の枕”と称して、そんな彼らの出会いやアルバム『真打』収録楽曲について紹介してゆく連載が2024年2月よりスタート。メンバーそれぞれの個性あふれる内容を是非お楽しみいただきたい。
隔週木曜日更新。

文:ボンド (白昼堂々踊レ人類)
編集:清水千聖 (OTOTSU編集部)


ヒーローとは何か。
正義とは何か。

昨今、善悪の境界が曖昧であるように感じるのは私だけであろうか。
過ぎた善は悪になる。
度の超えた正義で泣いてしまう人がいる。
救いの鉄槌が誰かを傷つける。

正義の名前、肩書きは便利なものだ。
それは正義と定義つけられるからだ。

無論、私は社会通念上の悪を否定することを念頭に置いた上で筆を走らせていることを前提に読んでほしい。
あくまでも今現在までの教育、環境に沿ったものではあるが。

ヒーロー論はいつの世も蔓延るものである。
むしろ、勧善懲悪に徹するよりは、上記のような苦悩、葛藤を落とし込んでいる作品は多いのでは無いだろうか。

幼年期。
私も例に漏れず、ヒーローに憧れ追いかけていた。
(まぁ我々のバンドにおけるボーカルほどでは無いが。)

ただ、達観した少年だった私はブラウン管の中にいるヒーローはフィクションだと勘づいていた事は否定できない。
普通の人間は変身できないし、キックで相手を爆発させることはできないからだ。
事実、私はできない。
それができたら何人かは爆発させている。

それでもだ。
フィクションではありつつもヒーローはヒーローだ。
「いつかああなりたいなァ…」「会ってみたいなァ」「面白かったよな、あれ」「子供に戻ってもう一度観たいなァ」
といったありきたりな台詞回しのように時代を超えてもヒーローはヒーローであると私は思う。

このバンドを始めてあの頃憧れていたヒーローに会う機会があった。
ヒーローは某音楽グループになっていたが、ヒーローだった。
「会ってみたいなァ」と涎を垂らしていた少年の私には知りえなかっただろう。
フィクション上の敵しか目の前に立てなかったはずなのに、ノンフィクションの私がヒーローの目前に立っていたのだ。

ヒーローはノンフィクションだと胸を張って言えるのだ。

まあそんな事は全然関係なく、このエピソードに関係した楽曲とか感動の話ではないが、
我々には特撮ヒーローに根差した曲があるので聴いてほしい。

《「変化!シンシュラー」(信濃奇譚シンシュラーOPカバー)》
《「SSFF」「スカイブルーの傘とともに」(信濃奇譚シンシュラーED)》
《「変化!シンシュラー」(信濃奇譚シンシュラーOP)》

是非とも聴いて欲しい。
そして買って欲しい。

何故なら金になるから。

ヒーローは金である。
結局それが結論である。

何故ならヒーローはすべからく英雄(Au)だからである。

お後がよろしいようで。

追記
サゲの解説はあまりしたくないが、「金」の元素記号は「Au」であり「英雄」とかけているのだ。

褒めろ、少しくらいは。

さよなら、

ボンド

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