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~白昼堂々踊レ人類のピロートーク~ vol.7

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横浜〜東京のライブハウスシーンを中心に、そのキャラクターと演奏力の高さで話題を呼び、3月には初の全国流通盤リリース、4月にはワンマン公演も控える白昼堂々踊人類。”落語の枕”ならぬ、”白昼堂々踊レ人類の枕”と称して、そんな彼らの出会いやアルバム『真打』収録楽曲について紹介してゆく連載が2024年2月よりスタート。メンバーそれぞれの個性あふれる内容を是非お楽しみいただきたい。
隔週木曜日更新。

文:吉田 (白昼堂々踊レ人類)
編集:清水千聖 (OTOTSU編集部)


『白昼堂々踊レ人類のピロートーク』も今回でvol.7となりました。
vol.7とvol.8は、白昼堂々踊レ人類のドラムである私、吉田(芸名であり本名)が担当します。
みなさん初めまして。よろしく。

今回は、私とボーカル担当ゴリのとあるエピソードについて話をしようと思います。

2018年12月22日、白昼堂々踊レ人類を結成してすぐの頃の話だ。
私はゴリの運転する車に揺られ(比喩ではなく、本当に揺れていた)、富士山の麓にある田貫湖に来ていた。

昼過ぎに到着した私たちは、田貫湖を横目にテントを設営しタープを広げ、焚き火の準備をする。
そう、私たちは富士山の麓の湖にキャンプを楽しみにきたのだ。
男二人で、実質クリスマスと言っても過言ではない12月22日の土曜日にである。

バンドメンバーとして親睦を深めるために二人きりでキャンプをしにきた、というわけではない。
もちろん恋仲というわけでもない。
恋仲説は学生の頃に後輩の女子たちに実際に噂をされていた話ではあるが、一切そんな事実はない。誠に遺憾である。

私たちはただ単純に仲が良いという理由で普通にキャンプをしにきただけなのだ。
日付は偶然であり、他意はない。そんな目で見ないでくれ。

ここをキャンプ地とする、と言っているゴリ

慣れない設営も終わり、焚き火を付けゴリが料理をし、雑談をしながら食事を楽しむ。
そんなふうにキャンプを楽しんでいるとあっという間に日は沈み、頼りになる明かりは月とランタン、そして焚き火のみとなった。

食事も終わり、酒を飲みながらまた雑談を楽しむ。
すると、遠くの方から一つの明かりが近づいてきた。一人、誰かが私たちに向かってきている。
学生時代、ゴリは歩くスピーカーと呼ばれていたこともあり声量に対するクレームかと思い身構えたが、明かりが近づくにつれ正体が明らかになった。
サンタクロースだ。

この日にキャンプをすることに対して深い意味はないと前述した。
だがサンタクロースが来たのなら話は変わってしまうではないか。
近づいてきたサンタクロースのせいで、今日この日は、明確に“クリスマス”となってしまった。

ついに私たちの目の前に立ったサンタクロースは私たちに言った。
「差し入れです。」

私たちとコスプレサンタおじさんは酒を酌み交わした。
日付的に家族連れが多いと思い、差し入れを用意して各テントを回っていたらしい。
なんだそれは。怖かったけど優しいコスプレサンタおじさんだった。よかった。

閑話休題

突然の来訪も去り、私たちはまた雑談に戻った。

その時、私たちはいくつかの楽曲を作成していた。
そういうこともあり、楽曲についての話題も出た。

ゴリ「この前作った曲なんだけど、歌詞を考えてみたから聴いて欲しい。」

その曲とは、初代ギターボーカルであった新船将徳(現、横浜B.B.streetスタッフ)が持ち込みし、バンドセッションで完成させたものだった。
仮の歌詞が付いていたはずだったが、ゴリが新たに歌詞を考えてきてくれたというのだ。

私は歌詞を読みながらゴリが付けた仮歌音源を聴いた。
聴き惚れた。
最高の歌詞だ。ポップなリズム、明るいメロディーに合う完璧な歌詞だった。
私は即座にOKを出し、ゴリはメンバーが揃っているSNSに歌詞を投稿した。
メンバーからのリアクションはすぐに返ってきた。

新船「・・・僕の作ったメロディーが犯されている・・・。」

ではお聴きください。
最高のクリスマスに完成した曲で
『FANZA』

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