1年間の期間限定で再結成した、Riddim Saunter。メンバーそれぞれが作詞・作曲を手がけた全7曲の新曲を収録する最新EP『Seasons of Love』が完成した。7月1日(水)の一般発売開始に先駆けて、4月11日(土)下北沢SHELTERよりスタートするツアー会場で先行販売が実施される。
24カ所・25公演に及ぶツアーで全国を駆け巡るRiddim Saunterの5人のメンバー=田中啓史(Vo)、佐藤寛(G)、浜田将充(B)、本間寛人(Tp)、古川太一(Dr、Pほか)が全員集結! これまでほとんど語られることがなかったバンド解散時の思いから、期間限定の再結成に至る経緯までをじっくり語った独占インタビューを敢行した。
TEXT/INTERVIEW by TAKESHI MIYAUCHI
編集:HIROKI SHIOZAWA(OTOTSU)

──1年の期間限定で再結成するに至った背景から、まずは話を訊かせてもらえますか。
田中:Riddim Saunterを期間限定で再結成する一番のきっかけは、昨年11月25日に幕張メッセで開催された「BRAHMAN 30th Anniversary 尽未来祭 2025」にBRAHMAN が誘ってくれたってこと。ここは間違いないんですけど、その話が降って湧いた訳ではなくて。実は10年前、BRAHMAN20周年の「尽未来際 ~尽未来祭~」にも出てくれないかと誘ってもらっていたんです。だけど、その時は「やりません」とお答えして。一度断って終わりではなく、その後もTOSHI-LOWさんとは何度か話をしました。それでも解散を決めた当時の覚悟を思い出すと、どうしてもRiddim Saunterをやる気持ちになれなかった。最終的に「お前の考えはわかった。でも『もう絶対やらない』じゃなくて『今回はやらない』と言ってくれ。この先、Riddim Saunterをもしやりたくなった時に、今回の『絶対』が邪魔になってほしくない」と、TOSHI-LOWさんが言ってくれたんです。
──それはすごく愛情を感じる言葉ですね。
田中:当時やらなかったことに後悔はないけど、お祝いできなかったことで不義理をした感じは残っていたので、まさか今回もう一度誘ってもらえるとは思っていなかったから。びっくりしたし、その気持ちに応えたいと思ったのも再結成を決めた理由の一つにあります。ただ、メンバーそれぞれに考えていることや14年の間で思うことはあったはずだから、まずは話をしてみようと。最初はタイチ(古川太一)と二人で飲みに行ったんです。
古川:ケイシ(田中啓史)とTOSHI-LOWさんは二人で飲みに行くようないい関係であるのは知ってたから、何か話があるんだろうとは思ったけれど、「尽未来祭」にもう一度誘ってくれたと聞いて驚きました。BRAHMANのようなバンドから30周年を祝ってくれないかと言われて、その思いに応えられないようなバンドマンでいるのは、僕はちょっと違うんじゃないかと思ったんです。だからこれはやるしかないだろうと。
田中:他のみんなにも話をして、もし何か一つでも否定的な考えがあればやることはなかったけれど、誰一人そういう意見はなかったから。まずは「尽未来祭」には出ようと決まったんです。
浜田:僕も「ラコスバー」とかでTOSHI-LOWさんと会う機会が多いから、「Riddim Saunterって誰を説得すればいいの?」なんて聞かれたりして。ケイシさんとタイチさんじゃないですかねなんて答えてたんですけど。それで何か始まるのかと思ったら結構早い段階で、ケイシさんから「『尽未来祭』にRiddimで出ようかと考えてるんだけど」と相談されて。そんなにすぐまとまるんだ?っていうことにも驚きました。もうちょっと「やる/やらない」のラリーがあるのかな?と思ったんですけど(笑)。
田中:それはたぶん、TOSHI-LOWさんもそう感じたと思う(笑)。最初に話した通り、いきなり出てきた話じゃなかったですからね。ありがたいことに解散してからこれまでにも、他のバンドやオーガナイザーからRiddim Saunterでライヴに誘ってもらうことはいくつかあったんです。だけど、それはずっと断ってきたんです。個人的にも「やらない」と決めていた。だけど、それって今思うと思考停止してるぐらいの感じというか、楽な道筋を選んでるだけなんじゃないか?とも思って。
──なるほど。
田中:実はRiddimを解散する時も、同じような感覚になったことがあったんです。このバンドで演奏したりライヴをすることは楽しいけれど、あまりクリエイティヴな気持ちになれなくなっていた。それからソロ活動をするようになって15年近くが経ち、今度は頑なにRiddim Saunterをやらないって決めつける方が、楽な道筋を選んでることになってないかって思ったし、それって人生的にどうなんだろうみたいに考えたりもして。断ることを当たり前にしている自分に、ちょっと嫌気が差してきたというか。大変なことをやってみたら、また何か新しいものを掴めるかもしれないってぼんやり考えているタイミングで「尽未来祭」の話が来て。個人的には、そこでまず一旦スイッチが入った感覚はありました。
古川:そうして「尽未来祭」に出ることに決めて。それと同時に、もしRiddim Saunterをやるんだったらこうしたいという考えが、自分の中でいくつかあったんです。もう一度集まるなら幕張1カ所だけではなく、絶対にツアーをやりたい。ツアーをやるとなっても基本的にはライブハウスでしかやりたくない。Riddimが解散前に培ってきた関係性と、解散後のそれぞれの活動を繋いで、今の僕らがもう1度全国をツアーをしたら面白いんじゃないか、と。メンバーみんなで集まる機会が増えていく中で、そんなことを提案していって。だったらこうした方がいいとか、期間は1年間限定にしようとか、みんなの意見もいろいろと出て、そうしてメンバーの考えが重なっていった。去年5月に「尽未来祭」の出演が発表になる頃は、すべての箱のブッキングも終わってツアーも決定する流れができて。だから、いいきっかけをもらったと思います。
──しかしそれが、24カ所・25公演にも及ぶ長いツアーになるとは、ちょっと予想外でした(笑)。
佐藤:思ったより多くなったなとは僕も思ったんですけど、でもやるからにはガッツリやった方がいいなと。なんか、1本だけだったら、ちょっと復活してやってみましたみたいな、変な余興感が出てしまうから。だからこうしてツアーに回るのも、バンドとしては自然な流れだったと思います。
田中:幕張の1本で終わらないっていうのは、なんとなく僕も思ってたし、それをちょっと話そうと思ったぐらいのタイミングで、すでにタイチの中でスイッチが完全に入ったのはわかって。僕が考えていた本数よりも多かったけど、要はそのスイッチが入ることが大事じゃないですか。その感覚をタイチだけじゃなくてみんなからも感じたし、そういうエネルギーをちゃんと形にできたらいいなと思った。もちろん物理的にやれないこともあるんですけど、やれることはなるべくやろうって。
──とはいえ、普段から続ける個人での活動や暮らしもある中で、1年限定とはいえ新たにバンドとして動く時間が加わるのは、大きな影響があると思います。
田中:たしかにアニキ(本間寛人)は一番大きく変わったかもね。
本間:解散してからもずっとトランペットは吹いていて。地元の浜松でバンドもやっているけれど、ステージには全然立っていなかった。14年前に解散した時も、この先ステージに立つことはないんだろうなって思いつつ、自分の中ではどこか、もう1回ぐらいRiddim Saunterでやりたいなという気持ちもずっとありました。そうしたらケイシからこういう話があるって連絡が来て、もちろん一緒にお祝いしましょうって応じて。すごくいいタイミングで話をもらえたと思うし、僕もいつかやるかもしれないなって思いながら14年間ずっと練習してたから。
古川:アニキは、今ものすごいレベルアップしてますよ!

今だから語れる、解散当時の思い
──こうして5人揃って話を訊く機会もそうそうないので、14年前にバンドが解散した当時の、それぞれの思いを振り返ってもらえたらと思うんですが。
田中:これは本当に一言で表すのは難しいんですけど……。当時、バンドとしてやりきったみたいな感覚は僕にはなくて。それなのに新しい作品を生み出そうとも思えない。それが何か自分でもよくわかってなかったんですけど。タイチとヒロシ(佐藤寛)は高校からの同級生っていうのもあるし、Riddimの立ち上げから一緒にやってるのもあるから、「ちょっと飲みに行きたいんだけど」って、三軒茶屋の飲み屋に行って。今こう考えてるってことを話したら、一度みんなで喋ろうかみたいな流れになった。
──うんうん。
田中:何かこう、大きな出来事があって解散するとかではなくて。その頃は30歳手前ぐらいで、自分の音楽人生を考えた時に、一度感情を整理したいという気持ちはあった。コンプレックスや弱さにも向き合いたかったんです。わがままな話ですけど。
──当時はアルバムのリリースも重ねて、メジャーレーベルからのオファーとかいろいろあった時期だと思うんですが、Riddim Saunterというバンドに求められるものが、ある意味で固まってきつつあるタイミングだったかと思います。
田中:初期衝動みたいなものはもうなかったし、だからと言って、別のモチベーションも見当たらなかった。メンバーそれぞれの生活の変化も重なって、自然といえば自然な流れだったと思います。もう一度クリエイティヴな気持ちを呼び起こす必要があると、個人的に感じていたところでしたね。
古川:僕はケイシとは違って、やり切った感覚があったんです。Riddim Saunterとして3rdアルバム『Days Lead』を作って、フジロックのホワイトステージまでの流れっていうのが、活動の中でもとても充実していた時間で。その一方で自分の出来なさ加減に限界を感じてもいた。もっと音楽を学んでピアノを学んで、根本的に音楽を作れるようになってかないと次に進めないと思って。これはどうにかしないとダメだと逡巡しているうちに、東日本大震災が起こって。そうなるとバンドをやっている意味も何も、訳がわからなくなってしまった。今のままで本当にいいのか、何か次に始めるには今しかない。だけど、自分自身についてもまだまだ納得できていないし……と考えたら、このまま惰性でバンドを続けるのはすべてに対して失礼になる。だから、僕は辞めることを決断したんです。それも休止とかじゃなくて、解散にしようと。バシッと1回みんなで終わらそうと覚悟を決めたんです。
佐藤:たしかに当時、バンドとしてクリエイティヴなものが滞ってるなという感じがあったのは覚えています。バンドによってはなるべく同じことを繰り返すことが美学だったりもするし、それはそれでカッコいいけれど、Riddim Saunterというバンドは楽曲や見せ方も、常にフレッシュな感じであることが重要だったと思うから。当時はそれが停滞している感覚はあったけど、今またこう集まってやっていると、クリエイティヴな感覚に溢れているし、すごく健全な感じもして。ある意味、解散してよかったんだなと思いますね。
本間:ヒロシが言ったように、RIddim Saunterは新しい音楽を新しい形で提示するバンドとイメージしていたから、解散を決める間際の頃は、次のステージが見えてないような感じはありました。もちろん、そのままやっていてもバンドという形は残っていたかもしれないけど、自分の気持ちがちょっと止まっちゃっていたというか、何のためにやっているのかがあまりわからない部分もあって。モヤモヤしたままやるのは演者としてよくないなと思ったし、信念を持って活動することが大事だと思うから。自分から解散しようとは言わなかったけど、解散の話が出た時には、なんというか、しょうがないのかなって。なんとなくでやってるのは一番失礼なことなんだよなと自分の中で言い聞かせて、解散を受け入れたところはありました。
浜田:僕は正直なところ、最初は解散するなんてもったいないと思いました。たしかに当時は、この先バンドとして何をしていけばいいのか見えない部分もあったし、震災の後、まわりの先輩たちやバンド仲間たちの活動の仕方もちょっと意識が変わってきた中で、僕らはちょっと止まっているような感じがあった。自分でもモヤモヤしている中で、みんなで話そうということになって。そこで解散ってワードが出てきた時に、「えっ、解散!?」って思ったんですよ。僕は後からバンドに加入したんですけど、せっかくこんないいメンツで一緒にやってきたのに、解散はもったいないって思ったんです。だけど、何年か後にみんなが集まった時、あるいは集まらなかったとしても、メンバーそれぞれが個人で充実した活動してることが大事だし、個々の活動をいろんな人が知っていく中で、Riddim Saunterという1つのバンドが輩出したミュージシャンたちなんだと気付いてもらえるような存在になっていければ。そんなことをタイチさんと2人で喋ったんですよね。
古川:笹塚の「ひもの家」だったよね。
浜田:そうです。一人一人がそれぞれの活動で盛り上がっていけば、いつかまたRiddimでやる時が来るかもね……みたいな感じで、ちょっと丸め込まれた感もあったけど(笑)。だけど俺も「そりゃ、やるっしょ!」みたいな感じで、解散後に自分も個人で活動しようと火が点いた感覚はありましたね。
古川:解散後にケイシはギターを持って1人でいろんなとこに出向いて歌う活動を始めて、アニキは解散前から浜松にいたけど、ずっとトランペットは続けてて。ハマ(浜田将充)は「ラコスバー」で守っていることがありながら、途中からLEARNERSで一緒に演奏する機会があった。
田中:タイチはものすごい勢いでピアノを練習して、ヒロシと一緒にKONCOSとして新しい歌を作って旅をするようになった。そうして解散後のみんなの活動を振り返ると、あそこで区切りをつけてよかったなっていう感覚の方が大きくて。そして結果論ではあるけれど、メンバーが経験を重ねた上で集まって、いい状態のRiddim Saunterを今またこうして作れている。そう思えることが重要だなって思うしね。
古川:あそこですべてを終わらせて、自分的に納得できるスキルを、多分それぞれに追求してきたはずで。ただ再結成するっていうだけじゃなくて、昔できなかったすべての物事をみんなで持ち寄っているような感覚が近いのかも。もう一度集まって、バンドをきちんとアップデートさせる。そうすることでRiddim Sauneterの解散を肯定できるし、1年だけの活動において、メンバー全員の音楽や活動内容をすべての人に知ってもらえるチャンスだとも思っていて。ずっと創作活動を続けていなければ見えてこないことってたくさんあるんだなって、あらためて感じているんです。

Riddim Saunterの現在地を映す新曲たち
──バンドの再始動しただけでなく、メンバーそれぞれが作曲した新曲をリリースするというのも嬉しい報せでした。
古川:メンバー全員で最初に集まったミーティングの時に、ツアーしたいですとか、こんなことやりたいみたいなことを意見しあう中で、レーベルヘッドのTKHRさんが「新曲作ったらええやん」みたいな感じで軽く口にしたんですよね。それで「あ、そうか」と。そもそも初めは新曲なんか想像もしなかったんだけど、まずは1曲作ってみようと思ったんです。ただ実際にやり始めると、昔の感覚では作れない。やっぱり14年空いてるし、それぞれにみんながやってきた音楽があるわけで。僕もRiddmで活動していた頃は、今のように一からピアノを弾いて作っていた訳でもなかったし……と最初は悩んだんですけど、これはもうちょっと頑張れば何かが見えてきそうだと思って、とにかくずっとピアノに向かい続けたんです。
──そして出来たのが、再結成後初のリリースとなった「Seasons of Love」だったと。
古川:この数年、僕は息子たちと毎日スケートパークにいるんです。昔だったらライブハウスやクラブをハシゴして、朝まで飲み明かしながらいろんな音楽に触れていって、そこから曲作りのヒントやテーマを見出していった。だけど、今はそういう生活がメインじゃなくて。朝から公園に行ってスケートをして、季節の移り変わりを感じたり。自分の生活の中で背伸びせず、心が動いたこと取り入れていくのが自然なんじゃないかと思った。それで季節をテーマにして出来たのが、この曲でした。
田中:タイチは曲だけじゃなく歌詞も自分で書いてきて、最初は驚いたんです。昔の作り方だったらなんとなく担当が分かれてて、元々のイメージがあるところに、ヒロシがコードをつけて、それぞれのパートがフレーズやベースラインを書いて、そして僕が歌詞書くというやり方が多かった。だけど、その人のクリエイティビティを阻むのは違うし、それぞれに培った経験やスキルを活かして曲を作っていくことのほうが、2026年のRiddim Saunterらしい作り方だなと思ったんです。だからこそ、この1曲で終わるんじゃなくて、メンバーみんなが1曲ずつ曲を持ち寄ったら面白いんじゃないかと考えた。
古川:僕がちょうど春の曲を作ったから、あとはケイシとハマとヒロシで、夏・秋・冬とテーマにして作ってみようと。
田中:動き出しが早かったんで、制作する時間の余裕もまだあったんですよね。それに何もないところから1曲作るっていうよりは、リード曲があって季節に沿っていくというテーマも面白かったから。僕的には「Seasons of Love」っていういい曲が出来たことがやっぱり大きくて。それがすべての始まりでしたね。
──ヒロシくんは、曲作りについて思うところはありましたか?
佐藤:季節をテーマにしてそれぞれ曲作りをしようって話になって、そんなこと言われてもすぐには……と思ったんだけど、意外とその日の夜には歌詞とコードがある程度まで出来ちゃったんですよね。それをまたスタジオに持っていって、バンドで揉んでみて。実際に制作して一番強く感じたのは、各々の演奏の技術面とか音楽的な知識とか、いろいろなスキルが底上げされてる感じがしたんです。バンドの解散当時はまだ30代手前で、やりたいと思ってることはあるけど、それを表現するスキルや手段がまだ見当たらずに模索していたところはあったと思うけど、今回新曲を作っていく中で、当時よりもアイデアが幅広く出るし、作業もスムーズだし。すごくいい感触がありました。
──新曲はほとんど日本語詞だったところも印象に残りました。英詞をメインにしていた頃はフロウやグルーヴに重きを置いていた部分もあったと思うけれど、日本語の歌詞では日常の暮らしに浮かんでは消える思いみたいなものが一層滲み出るというか。そういった感覚が、今のRiddim Saunterの音楽に自然と取り込まれているのがはすごくいいですよね。
田中:ありがとうございます。なんか背伸びしてない感じというか、ちゃんと自分たちに合ってると思うし。ただ、やっぱり英詞で歌ってきたからこその日本語詞みたいな感覚もあって、その感じが面白いなと思ってはいるんですけどね。
──アニキは、インタールード的なインスト「Theme from Kite」を作曲していますね。
本間:自分は曲を作るっていうことがあまり出来ないんです。地元で参加している浜松祭りっぽい曲はもう無限にできるんですけど、それをRiddimでやるっていうとなると、ちょっとわからないなと思いつつ……。こんな曲があるけどどう?ってタイチに振ってみたら、うまくRiddimの色を入れてアレンジしてくれて。
──そうして生まれた新曲たちは、それぞれに個人のカラーを感じながらもバンドとしての統一感がしっかりあって。Riddim Saunterが積み上げてきた音楽と、自然とフィットしている。やはりそれはメンバーそれぞれの意見やアイディアが積み重なって形づくられたものということが、大きく影響しているんでしょうね。
浜田:みんなの個性が出すぎてバラバラになっちゃうのかなと思ったりもしたけど、こんなにうまく綺麗にそれぞれのパーツがハマるんだなと思いました。それはもう、本当にすごいことで。
田中:今回のレコーディングには、これまでと同様に千葉広樹さん(註:Riddim Saunter初期のベーシストで、バンド脱退後もストリングスアレンジを担当してきた)のアレンジによるストリングスも入ってるんですれど、『Days Lead』を出した頃の感覚が蘇ってきますよね。ストリングスを含めて、Riddim Saunterの音っていうのが確立してたんだと、あらためて気付かされたというか。
──ストリングスはもちろんホーン・セクションも含めたハーモニーの重ね方とか、曲の展開とか、これぞRiddim Saunterだ!とニヤリとするような場面が新曲の随所にあって。もちろんそれは、昔やっていたことの焼き直しとはまったく違うけれど、あの頃に引き戻される感覚もあるし、それでいてしっかりと新しい風も感じるものであるのが素晴らしいと感じました。
古川:レコーディングに参加しているのは、Riddimのメンバーも同じだし、ホーン・セクションもストリングスのアレンジャーも同じ。あの時から変わらないメンバーっていうのは大きいと思います。やっぱりメンバーそれぞれ、その人にしかないパワーというのが絶対あると思うんです。なんていうか、AIとか最近のそういうテクノロジーでは絶対表現できない部分。僕はテクノロジーに対して否定的じゃないし、そういう表現も好きだけど、やっぱり自分の手で生み出すことが面白いと思っているから。僕は自分なりに納得するやり方で音楽をつくりたいと思っています。実は僕、未だにPCに向き合って音楽をつくれなくて。
──そうなんですか?
古川:ケイシがPCでいろいろと録音とか出来るから、スタジオに入ってケイシにエンジニアしてもらって、初めてレコーディングの前のプリプロダクションみたいなやつをやって。
田中:14年前はプリプロをやってなかったっていうのも、今考えるとすごいけど(笑)。その頃は、そもそもデモみたいなのもなかったですからね。みんなでスタジオに入って顔を突き合わせてあーだこーだ言いながら、少しずつ形にしていった。今回はちょっと今までと違う作り方だけど、他のミュージシャンからしたら一番スタンダードなやり方ですよね。
──ちなみに今回配信リリースされる曲は、ジャケットのアートワークを曲を作った人が担当しているそうですね。
古川 :そうなんです。僕が作曲した「Seasons of Love」の配信リリース用のジャケットと、新曲をまとめたEPのジャケットは、いつも僕が絵に描いている花をアレンジしてくれる「Forager」というお花屋さんに、メンバー5人それぞれイメージした花を選んでもらって、それをモチーフにして描いたものなんです。僕の絵は、どうしても僕の色が出てしまうので、それぞれの曲に対してのデザインは、曲を作った人自身がアートワークのアイデアを考えて、素材も用意して、それを僕が最後にデザインとして仕上げたら、上手くまとまるし面白いんじゃないかって。バンドは一度解散しているわけで、それぞれに個人活動を経て集まった人たちから生まれた表現を、バンドのメンバーの作品として落とし込むか。ちょっと踏み込んだデザイン表現だと思うし、かなりの実験でしたね。
──昨年11月の「尽未来祭 2025」では「Seasons of Love」が新曲として演奏されて、今年2月20日に開催されたBACK DROP BOMBとの2マンイベントでは「Makin’ A Life」「Here and There」「Lights」の3曲がライヴで初披露されました。
佐藤:2月のイベントまでに新曲をとりあえず仕上げて。レコーディング以降のリハでも、ライヴに向けてさらにブラッシュアップしていい具合に仕上がってきてるのはわかっていたから。ステージ上でその新曲試せるの楽しみだなというのが単純にあった。中でも「Lights」は初めてライヴで演奏した時には、レコーディング時のアレンジから完全に変わりましたね。
浜田:しかも本番でタイチさんはドラムパターン変えちゃってたし。
田中:終盤のヒロシのギターソロも、さらにエモーショナルになってたよね。やっぱり新曲があると、ライヴに向かうモチベーションが断然変わってくる。特に今回は、ただ懐かしいっていうだけで終わらせたくないっていうのが大きなテーマとしてあるから。新曲は、この先のツアーでも重要な存在になっていくんだろうなと思います。
佐藤:これからいろんな街に行って、懐かしい人やはじめましての人とかたくさんの人たちに会えるのが単純に自分たちも楽しみだし、観に来ていただける方にも楽しみにしていてほしいな。
本間:いろいろな街で、久々に美味しいものがいろいろ食べれるっていう楽しみもありますけど(笑)。やっぱりバンドがツアーでどう変わっていくのかというのが一番の楽しみですね。最後の恵比寿リキッドルームでは、また新しいスタイルで最新のRiddim Saunterの音楽を見せることができたらいいかなって思います。
浜田:ツアーファイナルのリキッドルームの時には、もう別のバンドになってるんじゃねえかぐらいの(笑)、新しい何かが見い出せているような気もしていて。これからのツアーで違う街に行くごとに、どういう風にライヴが変わっていくのか。毎回、刺激が多くなるように、ドキドキしながら楽しもうかなと思ってますね。
古川:「尽未来祭」の時は、「Dear Joyce」のヒロシのギターから始まって。ああいう感じは、以前Riddimをやってる時も何回か試したことだけど、この間のインパクトが大きすぎるから、これは毎回出来ないなって話になって。今度のツアーではどうやって始まるか、それをずっと考えてます。
田中:僕らは単純に飽きっぽい性格というか。自分たちがワクワクできるように変えていかなきゃなという気持ちはありますね。ただ全国一周となると、14年ぶりに僕らのことを観る人たちが必ずそこにはいるわけで。これまでとまったく違うものいきなり観せられても置いてかれてしまったと思っちゃうだろうし。そのあたりのバランスは大事だなと思っていて。
──たしかにそうかもしれないですね。
田中:一番の理想は、久々にRiddim Saunterを観られる!っていう純粋な気持ちで来てもらって、帰る時には何か新しいものを観たっていう感覚になってもらうこと。ただ「懐かしかったね」で終わらせない。自分なりにはイメージは出来てるので、あとはそれを体に覚えさせて、これからの長いツアーに挑みたいと思ってます。


▼Riddim Saunter – Seasons of Love (Official Music Video)
Release Information

2026/3/18 配信
『Seasons of Love』
Riddim Saunter
Lyrics & Music by Taichi Furukawa
Design & Illustration: Taichi Furukawa
Flower Arrangement: Chieko Ueno (Forager)

2026/3/25 配信
『Makin’ A Life』
Riddim Saunter
Lyrics & Music by Keishi Tanaka
Design & Illustration: Keishi Tanaka, Taichi Furukawa
Photography: Keishi Tanaka

2026/4/1 配信
『Here and There』
Riddim Saunter
Lyrics & Music by Masamichi Hamada
Design & Illustration: Masamichi Hamada, Taichi Furukawa

2026/4/8 配信
『Lights』
Riddim Saunter
Lyrics & Music by Hiroshi Sato
Design & Illustration: Hiroshi Sato, Taichi Furukawa

2026/4/15 配信
『Theme from Kite』
Riddim Saunter
Music by Hiroto Homma
Arranged by Taichi Furukawa
Design & Illustration: Hiroto Homma, Taichi Furukawa
Live Information
【Seasons of Love Tour 2026】
Tour Dates
Sat Apr 11 – Shimokitazawa SHELTER ※SOLD OUT
w/ FRONTIER BACKYARD, CBSMGRFC
OPEN 18:00 START 18:30
INFO | SHELTER 03-3466-7430
Sat Apr 18 – Mito LIGHT HOUSE ※SOLD OUT
w/ スーパーアイラブユー
DJ: KIKUCHIHIDEAKI
OPEN 17:00 START 17:30
INFO | LIGHT HOUSE 029-224-7622
Sun Apr 19 – Utsunomiya HEAVEN’S ROCK VJ-2 ※SOLD OUT
w/ Someday’s Gone, PINK POLITICS
DJ: kanbara
OPEN 17:00 START 17:30
INFO | HEAVEN’S ROCK 028-639-0111
Sat Apr 25 – Sakata hope
w/ FRIDAYZ, THE SENSATIONS
OPEN 17:00 START 17:30
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | hope 090-9539-2459
Sun Apr 26 – Koriyama PEAK ACTION ※SOLD OUT
w/ to overflow evidence
OPEN 17:00 START 17:30
INFO | PEAK ACTION peakaction2011@yahoo.co.jp
Sat May 16 – Toyama MAIRO
w/ やまも
DJ: COICHI, BOB, CHIGON, NAKAO, MAKOTO (Notorious Rock), Nakajima (URAOMOTE)
OPEN 18:00 START 18:30
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | LOVEBUZZ 076-445-1181
Sat May 23 – Okayama YEBISU YA PRO
w/ IdolPunch
DJ: AYAKA, ぬるま湯よしだ
OPEN 17:00 START 17:30
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | YEBISU YA PRO 086-222-1015
Sun May 24 – Hiroshima 4.14 ※SOLD OUT
w/ neil and iraiza, THE ZOO
DJ: DAI, のりんちょ, HIROYAN
OPEN 17:00 START 17:30
INFO | STEREO RECORDS 082-249-3024
Sat Jun 6 – Kagoshima SR HALL
w/ THE ACOUSTICS
DJ: GunChain
OPEN 17:00 START 17:30
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | SR HALL 099-227-0337
Sun Jun 7 – Kumamoto NAVARO
w/ デュビア80000cc
DJ: Yamarchy, Edmond, Kappy, KIN, MIZUARAI
OPEN 13:30 START 14:00
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | NAVARO 096-352-1200
Fri Jun 19 – Matsuyama W studio RED
w/ Coelacanth, ONOMATOPEE
DJ: odamy, tetsuoman, Nori (ROCK TRIBE)
OPEN 18:00 START 18:30
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | W Studio RED 089-948-8514
Sat Jun 20 – Takamatsu TOONICE ※SOLD OUT
w/ BRAHMAN
OPEN 17:00 START 17:30
INFO | TOONICE 087-802-1069
Sun Jun 21 – Kyoto nano ※SOLD OUT
DJ: shota_yam, 832boy
OPEN 17:00 START 17:30
INFO | nano 075-254-1930
Sat Jun 27 – Chiba LOOK ※SOLD OUT
w/ the band apart
OPEN 17:00 START 17:30
INFO | LOOK 043-225-8828
Sat Sep 12 – Shindaita FEVER
W/ YOUR SONG IS GOOD, COMEBACK MY DAUGHTERS
DJ: TOMMY (BOY)
OPEN 17:00 START 17:30
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | FEVER 03-6304-7899
Sat Oct 3 – Niigata GOLDEN PIGS RED STAGE
OPEN 17:00 START 17:30
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | GOLDEN PIGS 025-201-9981
Sun Oct 11 – Sapporo BESSIE HALL
OPEN 17:00 START 17:30
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | WESS info@wess.co.jp
Mon Oct 12 – Obihiro Studio Rest
OPEN 17:00 START 17:30
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | Studio Rest 0155-27-0132
Sat Oct 31 – Morioka Club Change
OPEN 17:00 START 17:30
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | Club Change 019-652-7182
Sun Nov 1 – Sendai MACANA
DJ: ITAMI (EACHTIME.)
OPEN 17:00 START 17:30
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | MACANA 022-262-5454
Sat Nov 7 – Fukuoka BEAT STATION
DJ: Kazuo
OPEN 17:00 START 18:00
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | ABOUT MUSIC info@aboutmusic.jp
Sat Nov 14 – Umeda Shangri-La
DJ: DAWA (FLAKE RECORDS)
OPEN 17:00 START 18:00
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | GREENS 06-6882-1224
Sun Nov 15 – Nagoya CLUB QUATTRO
DJ: OYAZI (SO NICE! BE HAPPY!)
OPEN 17:00 START 18:00
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | JAIL HOUSE 052-936-6041 (平日11:00–15:00)
Sun Nov 22 – Ebisu LIQUIDROOM
DJ: YAMARCHY
OPEN 17:00 START 18:00
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | DISK GARAGE https://diskgarage.com
Mon Nov 23 – Ebisu LIQUIDROOM
DJ: RYO YAMAGUCHI (Ernie Palo)
OPEN 17:00 START 18:00
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | DISK GARAGE https://diskgarage.com
【通常視聴券】
受付期間:4/11(土)10:00~11/29(日) 21:00
【LP付き視聴券】
受付期間:4/11(土)10:00~10/25(日) 23:59
<配信受付用URL>
https://eplus.jp/riddim-saunter/st/
アーカイブ期間:11/23(月)18:00~11/29(日)23:59
—
Ticket – General Sale
Sat Sep 12, 2026 – Mon Nov 23, 2026 Shows
On Sale: Sat Apr 11, 2026 at 10:00 AM
URL|https://eplus.jp/sf/word/0000003879

≪Riddim Saunter SNS≫
― Keishi Tanaka
https://www.keishitanaka.com/
― Hiroshi Sato
https://x.com/hiroshisato
― Masamichi Hamada
https://www.instagram.com/masamichihamada/
― Hiroto Homma
― Taichi Furukawa
https://x.com/TaichiFurukawa
https://www.instagram.com/taichifurukawa



