1年間の期間限定で再結成した、Riddim Saunter。彼らが3月18日から毎週連続で、5曲の新曲を配信限定で発表していくこととなった。そのリリースに合わせて、5人のメンバーがそれぞれ登場するソロ・インタビューを敢行した。第5回はトランペットのアニキこと本間寛人が登場。寡黙なキャラクターの奥に潜むプレイヤーとしての素顔、毎年夏に話題となる甲子園での応援のこと、そしてアニキが作曲を手がけた新曲「Theme from Kite」について語ってもらった。
TEXT/INTERVIEW by TAKESHI MIYAUCHI
編集:HIROKI SHIOZAWA(OTOTSU)

──トランペットはいつから吹き始めたんですか?
本間:俺の地元である浜松には「浜松まつり」というお祭りがありまして、そこでラッパを吹いていたんです。浜松まつりでは、自衛隊なんかで使われているような、管が丸くなっていてバルブがないラッパを鳴らすのが昔からの風習で。小学生の頃からそれを吹いてたので、中学に入ったら部活の先生からブラバンでトランペットやりなさいって言われた。他にやりたいこともなかったから、じゃあやってみようかって。それがトランペットを吹き始めたきっかけでしたね。スタートは吹奏楽だったけれど、大学ではクラシックをやっていました。
──吹奏楽からバンドへ移る人たちって、それこそジャズやファンク、スカのようなホーンが入った音楽に興味を持って始めることが多いと思いますが、アニキはずっと吹奏楽やクラシックが主軸だったんですね。
本間:完全にそっち寄りで、ジャズもファンクも通ってないんですよ。それがいきなりインディーズのバンドに飛び込んでしまったという。
──そもそもRiddim Saunterのメンバーたちとは、どうやって知り合ったんですか?
本間:大学の友達が紹介してくれたんです。別の大学にいたタイチが最初にその友達に声をかけたんですよね。だけど、そいつは他にバンドをやってたから入れなくて。それで俺に話が回ってきた。ちょうどその頃クラシックにちょっと飽きてきた頃だったから、とりあえず参加してみようかなと入ったのがきっかけで。クラシックでは50人ぐらいの編成のうちの1人として演奏していたのが、5、6人のバンドの中の1人として演奏する。その感覚も新鮮だったし、メンバーたちも今まで付き合ってきた音楽家たちと全然違うタイプだったから面白くて、そこからずっと続いた。ただ、自分としてはここまで長くやるとも思ってなかったので、今思うとすごく不思議な出会いというか。運命だったんですかね。
──ホーンが入るバンドはいろいろあるけれど、Riddim Saunterはまたちょっと特殊ですよね。
本間:ホーン・セクションとして管楽器が何人かいることが多いですよね。Riddimみたいにトランペット1本のバンドって、スタイル的にも他にあまりなくて。
──Riddimのホーンの響きって、ジャズやファンクのような黒人音楽経由ではなく、ビブラートに頼らない真っ直ぐな音色が特徴的だなと思うんです。アニキが祭りのラッパから始まって、吹奏楽からクラシックを演奏してきたという話を聞いて、なるほどそういう理由かと腑に落ちました。ちなみにトランペットの他にもフルートも演奏しますよね? それはいつからなんですか?
本間:フルートに関しては、以前メンバーだったサックスの女の子が辞めてからなので、全然20代を超えてから始めたんです。
──そうなんですか!?
本間:サックスの人がフルートを吹くっていうケースは木管楽器同士だから結構あるけれど、トランペットのような金管楽器と持ち替えるっていうスタイルは、多分なかなかないかも(笑)。Riddimの楽曲にはフルートが印象的な楽曲もあったから、とりあえず何もわからないまま楽器を買って練習して。だからフルートの詳しいこととか全然俺は知らないんですよ。本当に独学もいいとこなんですけど、まあいい音が出ればいいかなって。

甲子園でのソロ演奏、そして新曲のこと
──Riddim Saunterが解散してからの14年間、個人的にはどんな音楽活動をしていましたか?
本間:解散する以前から地元の浜松に拠点を移していたんですけど、解散してからはRiddimのようなバンドで吹いたりはほとんどしていなくて。その中で、地元のマーチングバンドに入って演奏し始めたのは新しい経験でしたね。動きながら演奏して、フォーメーションでの表現も含めてパフォーマンスしていく。
──Riddimのようなバンド編成で演奏するのとは、また違うスキルが求められそうですよね。
本間:全然違いますね。まず完全に生音なんですよ。いかに遠くに音を届けるかっていうことがすごく重要になってきて。遠くに響く音っていうのを、ここ最近は自分の中で大事にしていて。吹き方はもちろん、身体をどう使えば遠くに届くか、試行錯誤しながらやっています。
──それと並行して、この数年は夏場に話題になっていたのが、高校野球を応援するブラスバンドにアニキが助っ人として参加していること。「必殺仕事人のテーマ」のイントロをソロで演奏していて、球場じゅうに響き渡るような真っ直ぐな音色が注目されていました。「あのめちゃウマなトランペット奏者は何者?」みたいな感じでSNSでもバズっていたし、新聞やテレビでも取材されていましたよね。あれはいつ頃からやってるんですか?
本間:何年前からだっけかな? もう覚えてないぐらい前から行ってて。個人的には夏の楽しみが1つ増えたって感じでしたね。あまり詳しくは言えないんですけど、ブラバンの顧問が大学の後輩だったり、繋がりがあるところから声がかかって。いいよって吹いていたら、なんかこう、まわりがザワザワしはじめて(笑)。
──甲子園でトランペットを吹くことの面白さはありますか?
本間:やっぱり、あの環境で吹けることってなかなか経験できないし、何万人という観衆がいる中で、自分のトランペットの音1本だけで演奏するっていうのは、ものすごい緊張感があるけど、代え難い楽しさもあります。
──甲子園で吹く経験をしたことが、自身の演奏に影響を及ぼしたことなんかはありますか?
本間:気持ちを昂らせて、ここぞという時に爆発させる。そういう集中の仕方や気持ちの持っていき方は、あの経験で学んだような気がします。あと、最善の演奏をするためにはどうすればいいか、自己分析するようにもなりましたね。ただ単に吹いてるだけじゃなくて、前の日に何を食べたら調子がいいかとか、結構ストイックにやっていましたね。演奏面でいえば、遠くまで音を響かせるという部分では、マーチングバンドでの演奏も役に立っているし。そういう積み重ねが自分の糧になって、今の演奏に至るのかなと。
──その成果もあってか「尽未来祭 2025」では、ライヴの途中で甲子園でも聞けた「必殺仕事人のテーマ」を幕張の会場に轟かせて、フロアじゅうが大盛り上がりしていましたもんね。
本間:でも、上手くいった!とホッとしたところで油断して、次の曲の入りがちょっと遅れてしまって(笑)。それはともかく、いろいろな経験を、再始動したRiddim Saunterに生かしていければいいなと思ってます。

──そこで今回、アニキが作曲したインスト「Theme from Kite」が配信リリースされました。これは浜松まつりがテーマになっているそうですね。
本間:今回、メンバーそれぞれに曲を作るということになったけれど、俺は作曲とか上手くできないもので。その中で、自分が普段接しているライフスタイルに近い感覚で曲を作ればいいとタイチに言われて。だったら、浜松まつりの要素を取り込めたらなと思ったんです。
──浜松まつりのラッパっていうのは、お祭りの中でどういう役割を果たしているんですか?
本間:祭りに来ている人を盛り上げるために、無くてはならない鳴り物で。大勢で同じ曲をラッパで吹くんですけど、それを聴いたらお祭り好きはもう気分が高揚してくる。最初の音色が鳴った瞬間に昂ってくるようなね。自分の曲もそれに近いフレーズで、祭りっぽさを出してみたいと思ったんです。
──トランペットの音色がこだまのように響いて、タイチくんのアレンジによってアンビエントっぽいサウンド・コラージュが施されています。静謐の中から何かが動き出すような、個人的にはなんとなく夜明けをイメージしました。
本間:タイチのアレンジのおかげもあって、Riddim Saunterというフィルターを通して自分の色を出せたのかなって。面白い仕上がりになったと思います。
──それにしても、今回14年ぶりにバンドが動き出した訳ですが、アニキとしても感慨深いものはあったんじゃないですか?
本間:そうですね。解散した時のバンド内の雰囲気としては、多分もうRiddimは二度とやらないだろうなって感じだったので、自分の中でもそう捉えていた。だけど心の中では、生きているうちのもう1回ぐらいやりたいなっていう思いはあったんです。それがこのタイミングだったか、というね。
──一緒にレコーディングしたり、ライヴに向けたリハを行なってみて感じることは?
本間:みんな、人としては全然変わらないなって思ったのが第一印象ですね。でも、音楽的な面や演奏スキルで見ると、それぞれがレベルアップしてる感じは、スタジオのリハに入ってすぐわかりました。みんな成長してるんだなと思って、心強かったですね。とにかく一緒にやってみてやっぱり楽しかったし、14年経っても、みんなで音出しすることが楽しいと思える自分がいたのも嬉しかったから。この先、ツアーでいろんなところへ一緒に行って、みんなで演奏できることが楽しみです。


▼Riddim Saunter – Seasons of Love (Official Music Video)
Release Information

2026/4/15 配信
『Theme from Kite』
Riddim Saunter
Music by Hiroto Homma
Arranged by Taichi Furukawa
Design & Illustration: Hiroto Homma, Taichi Furukawa

2026/3/18 配信
『Seasons of Love』
Riddim Saunter
Lyrics & Music by Taichi Furukawa
Design & Illustration: Taichi Furukawa
Flower Arrangement: Chieko Ueno (Forager)

2026/3/25 配信
『Makin’ A Life』
Riddim Saunter
Lyrics & Music by Keishi Tanaka
Design & Illustration: Keishi Tanaka, Taichi Furukawa
Photography: Keishi Tanaka

2026/4/1 配信
『Here and There』
Riddim Saunter
Lyrics & Music by Masamichi Hamada
Design & Illustration: Masamichi Hamada, Taichi Furukawa

2026/4/8 配信
『Lights』
Riddim Saunter
Lyrics & Music by Hiroshi Sato
Design & Illustration: Hiroshi Sato, Taichi Furukawa
Live Information
【Seasons of Love Tour 2026】
Sat Apr 11 – Shimokitazawa SHELTER ※SOLD OUT
w/ FRONTIER BACKYARD, CBSMGRFC
OPEN 18:00 START 18:30
INFO | SHELTER 03-3466-7430
Sat Apr 18 – Mito LIGHT HOUSE ※SOLD OUT
w/ スーパーアイラブユー
DJ: KIKUCHIHIDEAKI
OPEN 17:00 START 17:30
INFO | LIGHT HOUSE 029-224-7622
Sun Apr 19 – Utsunomiya HEAVEN’S ROCK VJ-2 ※SOLD OUT
w/ Someday’s Gone, PINK POLITICS
DJ: kanbara
OPEN 17:00 START 17:30
INFO | HEAVEN’S ROCK 028-639-0111
Sat Apr 25 – Sakata hope
w/ FRIDAYZ, THE SENSATIONS
OPEN 17:00 START 17:30
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | hope 090-9539-2459
Sun Apr 26 – Koriyama PEAK ACTION ※SOLD OUT
w/ to overflow evidence
OPEN 17:00 START 17:30
INFO | PEAK ACTION peakaction2011@yahoo.co.jp
Sat May 16 – Toyama MAIRO
w/ やまも
DJ: COICHI, BOB, CHIGON, NAKAO, MAKOTO (Notorious Rock), Nakajima (URAOMOTE)
OPEN 18:00 START 18:30
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | LOVEBUZZ 076-445-1181
Sat May 23 – Okayama YEBISU YA PRO
w/ IdolPunch
DJ: AYAKA, ぬるま湯よしだ
OPEN 17:00 START 17:30
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | YEBISU YA PRO 086-222-1015
Sun May 24 – Hiroshima 4.14 ※SOLD OUT
w/ neil and iraiza, THE ZOO
DJ: DAI, のりんちょ, HIROYAN
OPEN 17:00 START 17:30
INFO | STEREO RECORDS 082-249-3024
Sat Jun 6 – Kagoshima SR HALL
w/ THE ACOUSTICS
DJ: GunChain
OPEN 17:00 START 17:30
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | SR HALL 099-227-0337
Sun Jun 7 – Kumamoto NAVARO
w/ デュビア80000cc
DJ: Yamarchy, Edmond, Kappy, KIN, MIZUARAI
OPEN 13:30 START 14:00
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | NAVARO 096-352-1200
Fri Jun 19 – Matsuyama W studio RED
w/ Coelacanth, ONOMATOPEE
DJ: odamy, tetsuoman, Nori (ROCK TRIBE)
OPEN 18:00 START 18:30
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | W Studio RED 089-948-8514
Sat Jun 20 – Takamatsu TOONICE ※SOLD OUT
w/ BRAHMAN
OPEN 17:00 START 17:30
INFO | TOONICE 087-802-1069
Sun Jun 21 – Kyoto nano ※SOLD OUT
DJ: shota_yam, 832boy
OPEN 17:00 START 17:30
INFO | nano 075-254-1930
Sat Jun 27 – Chiba LOOK ※SOLD OUT
w/ the band apart
OPEN 17:00 START 17:30
INFO | LOOK 043-225-8828
Sat Sep 12 – Shindaita FEVER ※SOLD OUT
W/ YOUR SONG IS GOOD, COMEBACK MY DAUGHTERS
DJ: TOMMY (BOY)
OPEN 17:00 START 17:30
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | FEVER 03-6304-7899
Sat Oct 3 – Niigata GOLDEN PIGS RED STAGE
OPEN 17:00 START 17:30
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | GOLDEN PIGS 025-201-9981
Sun Oct 11 – Sapporo BESSIE HALL ※SOLD OUT
OPEN 17:00 START 17:30
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | WESS info@wess.co.jp
Mon Oct 12 – Obihiro Studio Rest ※SOLD OUT
OPEN 17:00 START 17:30
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | Studio Rest 0155-27-0132
Sat Oct 31 – Morioka Club Change ※SOLD OUT
OPEN 17:00 START 17:30
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | Club Change 019-652-7182
Sun Nov 1 – Sendai MACANA ※SOLD OUT
DJ: ITAMI (EACHTIME.)
OPEN 17:00 START 17:30
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | MACANA 022-262-5454
Sat Nov 7 – Fukuoka BEAT STATION
DJ: Kazuo
OPEN 17:00 START 18:00
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | ABOUT MUSIC info@aboutmusic.jp
Sat Nov 14 – Umeda Shangri-La ※SOLD OUT
DJ: DAWA (FLAKE RECORDS)
OPEN 17:00 START 18:00
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | GREENS 06-6882-1224
Sun Nov 15 – Nagoya CLUB QUATTRO
DJ: OYAZI (SO NICE! BE HAPPY!)
OPEN 17:00 START 18:00
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | JAIL HOUSE 052-936-6041 (平日11:00–15:00)
Sun Nov 22 – Ebisu LIQUIDROOM ※SOLD OUT
DJ: YAMARCHY
OPEN 17:00 START 18:00
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | DISK GARAGE https://diskgarage.com
Mon Nov 23 – Ebisu LIQUIDROOM ※SOLD OUT
DJ: RYO YAMAGUCHI (Ernie Palo)
OPEN 17:00 START 18:00
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500 | 1drink charge
INFO | DISK GARAGE https://diskgarage.com
【通常視聴券】
受付期間:4/11(土)10:00~11/29(日) 21:00
【LP付き視聴券】
受付期間:4/11(土)10:00~10/25(日) 23:59
<配信受付用URL>
https://eplus.jp/riddim-saunter/st/
アーカイブ期間:11/23(月)18:00~11/29(日)23:59
—
Ticket – General Sale
URL|eplus.jp/riddim-saunter
—

≪Riddim Saunter SNS≫
― Keishi Tanaka
https://www.keishitanaka.com/
― Hiroshi Sato
https://x.com/hiroshisato
― Masamichi Hamada
https://www.instagram.com/masamichihamada/
― Hiroto Homma
― Taichi Furukawa
https://x.com/TaichiFurukawa
https://www.instagram.com/taichifurukawa



