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Tsukasa Inoue×大神:OHGA×ZIN鼎談。2020年に発表した「Starlight」から始まったソロプロジェクトの最初の終着点であり、それぞれのライフストーリーが交錯する「Genuine」について。

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fox capture planのドラマーで、数多くのアーティストのサポートもしているTsukasa Inoueによる初のソロアルバム『EVOLVƎ』がアナログでリリースされ、新曲「Genuine(feat. 大神:OHGA & ZIN)」が追加収録されている。この曲は7月31日にBLUE NOTE TOKYOで開催された『Conceptual Art Show Collection -EVOLVƎ-』のアンコールで初披露され、アルバムにも参加していたラッパーの大神:OHGA (manzoo)に加え、シンガーソングライターのZINも参加。また、アルバムではほぼすべての楽曲のトラックを自らのプログラミングとドラムで手掛け、トリップホップ的な質感を作り出していたが、この曲にはライブでのサポートメンバーを中心としたプレイヤー(片木希依/ピアノ、中山拓哉/ベース、須原杏/ヴァイオリン、石井智大/ヴァイオリン、角谷奈緒子/ヴィオラ、伊藤修平/チェロ)が参加し、初のバンド録音によるスケールの大きな楽曲に仕上がっている。
2020年に発表した「Starlight」から始まったソロプロジェクトの最初の終着点であり、それぞれのライフストーリーが交錯する「Genuine」について、Tsukasa Inoue、大神:OHGA、ZINの3人に語り合ってもらった。

インタビュー・テキスト : 金子厚武 撮影:Ayano Fusawa 編集:山口隆弘(OTOTSU 編集担当)


―大神:OHGAさんが『EVOLVƎ』に参加したのは、どういった経緯だったのでしょうか?

TSUKASA

大神:OHGAさんが参加してるSMOKIN’theJAZZの曲のPVを見て、そのラップに感銘を受けて。SMOKIN’theJAZZのNOBUさんは昔から知っていたので、紹介してもらいました。

大神:OHGA

でも、実際に会ったのは曲が完成してからでしたよね。

TSUKASA

そうなんですよ。初めて会ったのはリリースされてからでした。

―それまではリモートでのやり取りだったわけですね。大神:OHGAさんにとって、Tsukasaさんのアルバムに参加したことはどんな経験でしたか?

大神:OHGA

僕が知ってるヒップホップとはちょっと異なる音楽性だったこともあって、間を繋いでくれたNOBUさんに「結構頑張らないとかも」とか言って、「じゃあ、頑張れよ」とか言われながらやってたんですけど(笑)。「A Way Out」は結構自分の中を掘っていかないといけないような、「過去の縛りから抜け出す」っていう内容で、今振り返るとそういう曲を書けてよかったというか、吐き出せてよかったなと思います。

―曲に関してはどんなやり取りがあったのでしょうか?

大神:OHGA

結構任せてくれたので、わりと自由に書かせてもらいました。

TSUKASA

アルバムには大神:OHGAさん以外にも何人か参加してもらったんですけど、自分のイメージしている予想できる範囲内の通りにはしたくないと思っていて。それぞれアイデンティティをはっきり持ってるような人たちに参加してもらうことで、そこで何かミラクルが起きるんじゃないかと思ってやってました。アルバム自体はすごくコンセプチュアルではあったんですけど、そこに大神:OHGAさんがすんなりハマってくれて……奇跡でしたね。

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