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ハードコアレジェンド達によるバンド「D・O・T」。2023年6月7日に4thアルバム「BOKU NO TOMODACHI」をリリースする彼らへ、TAYLOW (the原爆オナニーズ)、増子直純 (怒髪天)など各界から続々とコメントが到着!
【後編】

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あぶらだこのベーシスト HIROSHI、ex.あぶらだこ,LIP CREAM,LAUGHIN’ NOSEのドラマー MARU、ex.THE NURSEのヴォーカリスト NEKOという、80’sパンク,ハードコア渦中の当事者であり、シーンの重要メンバーによる、大注目の大物3ピースハードコアバンド「D・O・T」。2023年6月7日に待望の4thアルバム「BOKU NO TOMODACHI」をリリースする彼らへ、発売に先駆けて各界からコメントが到着した。昨日6月1日に公開した前編に続いて後編もご紹介しよう。


3ピースとは、思え無い演奏で聞き応えがあります。

ヒロシさんが闘病中だと云う事ですがこの機会にゆっくりと静養して身体のメンテナンスしてくださいね。

又共演出来るのを楽しみにしております。

Katsunori Nisida (S.h.i Vo.(ex.ZOUO.ex.Danse Macabre))


群れない。安易に連帯しない。朱に交わっても赤くならない。
「20人が集まったライブ」ではなく「一人のライブの見方が20通りある」。
わかりあえるはずだと唄うのがフォーク、わかりあおうと唄うのがロック、わかりあえなくても別にかまわないと唄うのがパンク(だと思う)。
そう、「CHILD WARNING」の歌詞の通り、「皆んな違って 皆んないいね」なのだ。
「意見の違うあなたはそっち側」と突き放して線を引くのではなく、「違っているから 皆んな素敵」と認めあうこと。
ぼくらは違う。わかりあえることは少ない。でもそれでいい。ずっとズレたまま並走するのだ。
コロナ禍で格差と分断と対立がさらに深まる一方の社会を生きる上で、他者の差異がより明確になった今だからこそ、D・O・Tが『BOKU NO TOMODACHI』で伝える「共生」の重要性、反差別のメッセージは重く深く響く。
青い季節特有の無軌道なエネルギーばかりではなく、酸いも甘いも噛み分けた世代ならではの藻掻き足掻き、切なる表現欲求もまた鋭利なパンクの原動力になることを『BOKU NO TOMODACHI』は教えてくれる。
リハビリを終えて完全復活したHIROSHIが、MARU、NEKOと共に渾然一体のアンサンブルで本作の収録曲を奏でる日を楽しみに待ちたい。

椎名宗之(Rooftop編集長)


いきなり自分が20歳くらいに戻ったような気分になるよhiroshiのベース。
みんな違っていい、nekoちゃんの今伝えたい事なんだな
同じ服に同じ思考、つまらないよね
maru.hiroshi.neko 個性的な3人の2023年のメッセージを聴いて欲しい

hiroshi!頑張って身体治してまたライブやってくださいね
みんな待ってるよ

baki


聞きごたえあります

サウンドがささります

歌詞があたまのなかをぐるぐる
まきます

いまの時代、心地良くないサウンドっていわれそうだけど

なぜか、気持ちがいい

バンドマン

うつみようこ


針を落とせばそこには
剥き出しのパンクサウンドがあった!
実際にはデータをクリックというのが現代社会令和。

バンドサウンドの創作段階は内へ内へと向かい自分自身と対峙し精査選別して最良と思った音を構築する孤独な楽しい作業ですが、完成されたそれは人種も国境も超えて人々の心に広く世界に響き渡る。
実に不思議で自由で楽しい事だ。
D・O・Tを聴いているとその様な感覚を追体験出来る。
ついついギターフレーズを考えたりしてしまう自分もいる。

パンクロックは何でもありのカオス状態。他者の自由をも許す自由空間だから令和にも廃れないんだろう。
中学生だった自分のヒーロー達が、
令和に叩き付ける現行サウンドは調和という未来に向けた祈りの言霊と共に、最小限の編成で無限。
確実に我々の心臓を貫く。

PS
初対面のヒロシくんは「スケボーするの?好きなスケーター誰??」と屈託ない笑顔で話しかけてくれたナイスガイ。
療養中のヒロシくんが、
またステージに戻って来られる事を
心よりお祈りしております。

Kazuhiro Imai (Liquidscreen, Bid’ah, SxOxB)


子供の頃に近所の教会の日曜学校に行った事がある。
牧師見習のお姉さんの圧倒的なアガペーに驚き恐怖さえ抱いた事を思い出した。
ここには「愛」しかない!

音の向こうにある顔は間違いなくこちらを見ている。
「聴く」よりも「会う」に近い作品。
震えた。

増子直純(怒髪天)


D・O・Tの約6年ぶりのニュー・アルバム『BOKU NO TOMODACHI』が届けられた。ずっと心待ちにしてきた彼らのコアなファンには今更バイオ的な説明は不要だろうが、今回のアルバムは彼らのコアなファンだけではなく、あらゆるポジティヴな音楽を求めている人たち全てに聴いてもらいたいから簡単に書いておくと、このD・O・Tは80年代に「日本初の女性ハード・コア・パンク・バンド」と言われたTHE NURSEのボーカルのNEKOが、ハード・コア・パンクの中でもプログレッシブな異才の音楽性で高く評価されていたあぶらだこのベースのHIROSHIとドラムのMARUが2009年に結成したD・O・Tに2011年に参加し新たにスタートしたグループだ。バンドには珍しくギターがいないのと、エジプト・ダンスのマイスターでもあるNEKOのエキゾチックなボーカルやダンスがHIROSHIとMARUの強力なグルーヴと融合した世界中でも類を見ない独自のオリジナリティと魅力を放射していた。
ただ彼らのテリトリーはハード・コア・パンクにあるので、やはりコアなパンク・ロック・ファン以外からは攻撃的、怖い・・といった排他的なイメージを持たれていたかもしれない・・   
だがこの4作目となる6年ぶりの新作を聴いて感じるのは、彼らの作品がより開かれた人たちや世界に向かっているなという思いだ。もちろんベースとドラムのリズム隊が構築するそのサウンドは十分にアグレッシブであるし、ある種のプログレッシブな感覚も健在だ。だが今回最も印象的なのはNEKOの書く歌詞や歌い方だ。タイトル曲が「僕の友達」とあるようにアルバムの中の各曲には「真実を紡ぎだす心の声を聞かせて」、「本当のことは目に見えなくても感じていけばいい、何も恐れず私に近づいて」、「離れているようで本当は繋がっているよ、独りでいるようで本当は守られているよ」・・等々、全ての孤独や疎外感、悲しみ、心に傷を負った人たちへ向けて、あなたは独りぼっちじゃない、空や星の美しさを見つけて、人と手を繋いでみて欲しい、まず恐れずに私の手を取って・・という共生や人間としての慈愛のメッセージが目一杯歌われている。NEKOのボーカルからも以前よりも優しさや開かれたバイヴレーションが溢れだしているのを強く感じる・・
現代の世界を見渡してみてもパンデミックスや侵略戦争など世界中が不安に満ちているし、日常的にもヘイトやいじめ、虐待などのネガティブなニュースが無くならない・・
1960年代末にベトナム戦争が始まると、世界の若者たちはロック・ミュージックに乗せて愛と平和のメッセージを投げかけた、ジョン・レノン、ボブ・ディラン、ストーンズ、ドアーズ等々・・
70年代末期にはセックス・ピストルズやクラッシュ、パティ・スミスらのパンク・ロッカーたちが腑抜けた時代に蹴りを入れた・・
そして2023年の今も戦争や疫病、差別、ヘイト等は人々から夢を奪っていく・・
そんな今の時代にこそ人間社会には慈愛や共生のスピリットが必要なのだ。その意味でもこのD・O・Tの新作『BOKU NO TOMODACHI 』は、ハードコア・パンク・ファンだけでなく、それ以外にもより多くの人たちに聴いてもらいたいアルバムであると思うのだ」

PS既にご存知の方も多いだろうが、本作のレコーディングを終え、レコ発ツアーが始まる直前に、ベースのHIROSHIが急病で入院になってしまった、幸い手術は無事に終わり現在はリハビリ中とのことだ。レコ発ライブの延期は残念だが、今は彼が元気になって帰ってきて、また素晴らしいライブをやってくれることを信じて待っていたいと思う。HIROSHI、がんばれ❗

2023年5月
鳥井賀句/GAKU TORII (音楽評論家/ミュージシャン)

(順不同)


過去の作品に比べて曲が長くなっているが全く長く感じない。一曲一曲の展開が面白いから長く感じないのだっ!流石兄さん。リズム隊がリズム隊だけにあのお方が頭に浮かんでしまうがいくら人類最強のボーカルでもこれはネコ様にしか出来ない作品である。最高です。

Dondon・Oreo・Torikonisuru

30年以上前、国立のdisk unionでCDを物色していると隣にあぶらだこの小町氏がいるではないか!ドキドキで声をかけてみた、まさに赤道小町ドキッである。それ以来ヒロシ兄様にはお世話になっているので早く元気にジャンプしている姿がみたいです。リハビリ頑張ってください。また飲みに行きましょう

SLIGHT SLAPPERS   KUBOTA

▼前編を見逃した方はこちら!

▼D・O・T × 大越よしはる インタビュー

▼D・O・T × 遠藤妙子 インタビュー

Release Information

BOKU NO TOMODACHI
D・O・T

2023.06.07 RELEASE
ANKH records


D・O・T / BOKU NO TOMODACHI (Official Music Video)


【D・O・T】

2009年、初期あぶらだこのリズム隊であるHIROSHIとMARUの2人により結成。その後2011年、世界初の女性ハードコア・パンクバンドとして80年代に活動したTHE NURSEのNEKOを新ヴォーカリストとして迎え、現在のメンバーで本格的に始動。

Twitter:https://twitter.com/DOT_official3

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