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fox capture plan×LITE井澤惇×Yasei Collective松下マサナオ|初のトリビュートアルバム『ESCAPE』鼎談

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インタビュー・テキスト : 金子厚武 撮影:高田梓 編集:山口隆弘(OTOTSU 編集担当)

結成10周年を迎えたfox capture plan(以下、フォックス)が初のトリビュートアルバム『ESCAPE –Tribute to fox capture plan-』を発表する。盟友のbohemianvoodooやjizueをはじめ、Schroeder-Headz、OvallのShingo Suzuki、辻村有記、さらには同志社大学のビッグバンドといった幅広い顔触れは、そのままフォックスの楽曲に内在する多様な音楽性を示していると言えよう。今回はそんなトリビュート参加者の中からLITEの井澤惇とYasei Collective(以下、ヤセイ)の松下マサナオを迎え、フォックスのメンバーとともに5人での鼎談を開催。「ESCAPE=解き放つ」という意味のタイトルが象徴するように、一時期は硬直化したシーンがこの10年で解き放たれ、現在は「インスト」という枠組みを超えた広がりが生まれていることを裏付ける鼎談になったように思う。

―まずはそれぞれの関係性を確認したいのですが、フォックスとLITEはいつ頃から交流があるのでしょうか?

井澤

フォックスと俺らはそこまでずっと長く一緒にやってはいなくて。

井上

もともとは、俺が前にnhhmbaseをやってた頃にLITEと繋がってて。

井澤

司くんがフォックスを始める前だよね? 打ち上げで何度か話して、周辺に友達もいっぱいいたから、司くんがフォックスを始めるっていうのも聞いて、気にはしつつ、でも一緒にライブをやることはずっとなくて。で、やっと2018年に、名古屋で2マンをやって……ちょっと飲んで帰って(笑)。

井上

そんなにゆっくりはできなくて(笑)。

―そこでめちゃくちゃ意気投合した! とかではなく(笑)。

井澤

そう、だから今回トリビュートの話をもらってすごく光栄だったんだけど、それ以上に「10周年」って聞いて、「みじかっ!」って思っちゃって。

岸本・カワイ・井上 あははははは。

井澤

LITEは今年18年目で、司くんとは前から付き合いがあったし、3人ともそれぞれキャリアがあるから、同じくらい長くやってるようなイメージで、「まだ10年?」って思っちゃった。まあ、全然違うベクトルで動いてるんだけど、どっちもインストで、お互いちょっと気にしてる、くらいがちょうどいいというか。ずっと一緒で凝り固まっちゃうのも嫌だし、たまにくっついて、また離れて、くらいの感じを俺はすごい面白がってるというかね。なので、10周年に「おめでとう」と思いつつ、「10年のはずねえだろ?」って、プロフィールを疑うっていう(笑)。

―フォックスから見たLITEはどういう存在ですか?

岸本

編成的にはピアノとツインギターっていう最大の違いがありますけど、世代は近いですし、ドラムの立ち位置とかアプローチには共通する部分があるとも思っていて、頼んだら絶対ハマるだろうなって。

カワイ

今回のアルバムは趣味みたいな感じもあるっていうか、自分たちの曲を好きに選んでもらって、どういう風になるのか聴いてみたい、その願望だけっていう(笑)。

井澤

だから、曲の指定もなかったんですよ。ちょっと前に9mm Parabellum Bulletのトリビュートをやっていて、そのときは曲が被らないように、「この曲をやってほしい」みたいなのがあったんですけど、今回はそういうのも何もなかったので、好き勝手やらせてもらいました(笑)。

井上

LITEは曲選ぶのめちゃめちゃ速かった。

井澤

2曲くらい候補があったんだけどね。

井上

最初から“Cross View”って言ってなかったっけ?

井澤

俺は2曲作ったの。で、どっちにしようかなってなって、“Cross View”になった。

―では、フォックスとヤセイの交流はいつ頃からですか?

井上

2012年に下北沢で一回対バンしてるんですよ。

岸本

俺ら結成したばっかりで、ヤセイも3年とかで、お客さん全然いなくて(笑)。

松下

それ以降は一緒になることほとんどなかったんだけど、最近はつかっちゃんとはプライベートでも交流あるし、メルテン(岸本の愛称)とは1~2回ジャムセッションをしたり、ルイージ(カワイの愛称)とも一緒に仕事をしたりして。だから、今回ヤセイとして声をかけてもらえたのは光栄に思いつつ、意外でもあったというか。アルバムに参加してるラインナップを見たときも、他は納得行く感じだったから。

カワイ

ヤセイは頼んだら絶対すげえの返ってくるだろうとは思ってた。

岸本

今回声をかけた人たちって、オリジナリティが……エグイって言うとアレですけど(笑)。

―いや、わかります。オリジナリティがエグイ人たち多いです(笑)。

岸本

それぞれのカラーが、オリジナリティがすごくはっきりしてる人っていうのが、今回のひとつのキーワードだったのかなって。

―それぞれの曲についてお伺いすると、まず井澤さんはなぜ“Cross View”を選んだのでしょうか?

井澤

話をもらって、フォックスの曲をずっと聴いてた中で、ふたつのシーンが別々にあるような曲っていうのは、俺らもあんまり作ったことがないと思って。後半から入ってくるのって、シンベ? エレベ?

カワイ

どっちも使ってる。

井澤

あのエフェクトのかけ方とかも、自分たちからすると新鮮に行けるんじゃないかと思って、後半のフレーズスタートで、まず一回作ってみて。最初はフォックスっぽくなくしてやろうと思ってたんだけど、だんだんLITEっぽくもなくなってきて、でもそれがいいなと思ったんですよね。フォックスっぽくもないし、LITEっぽくもないんだけど、お互いのリスナーが新鮮に聴けて、お互いちゃんと前進してるようなものになればいいなと思って、西海岸っぽさを出してみたっていう(笑)。

岸本

ちなみに、もう一曲デモを作ったのはどの曲だったんですか?

井澤

曲名が出てこなくて……今度デモ送ります(笑)。2曲作った上で、ギターが入れやすいかどうかを考えたときに、“Cross View”になったんですよ。僕曲を再構築するときにドラムから作るんですけど、自分の中で渾身のドラムフレーズができて、「これ、山ちゃん(山本晃紀)叩けるかな?」っていうのを聴かせたら、「めっちゃむずいけど、だからやる」って言ってくれて、そこからアレンジを進めて行って。だから、発端は俺だけど、そこに意味の分からないギターが入ってきたり、その化学反応の感じはいつもの曲作りと一緒で、「フォックスのネタを使って新曲を作る」みたいな感覚でやれました。

井上

でもやっぱり再生した瞬間に「LITEだな」ってなりますよね。

岸本

「LITEのオリジナルかな?」っていうくらい。

カワイ

このメロにこういうハーモニーをつけるのもアリなんだっていう気付きもあったりして、自分たちの曲が新鮮に聴けるのは楽しいです。

―では、松下さんはなぜ“Butterfly Effect”を選んだのでしょうか?

松下

つかっちゃんに「どの曲やったら面白いかな?」って聞いて、その中から決めました。アルバムの中で一番荒しまくってて、ダーティーな感じのやつを作るのが俺らの役割かなと思いつつ、もちろんリズミックで、「これどうやってんの?」って感じになったらいいなって。実際にはまずドラムトラックを作って、ベースのイメージを伝えて、「ここのラインを生かそう」みたいな、サンプリング的に元の曲を使って、新しいヒップホップのトラックを作るみたいな感じ。で、ちょうどニューヨークから馬場(智章)ちゃんが帰国してたから、彼と一緒にやりたくて、めちゃめちゃかっこいいサックスを入れてくれて。

井上

めちゃめちゃかっこいい。誰も曲が始まって“Butterfly Effect”とはわかんないだろうけど(笑)。

岸本

予備知識があるとわかるけどね。

松下

そう、使ってるメロは全部元の曲から。

カワイ

リフとかはちゃんと使ってるもんね。昔ヤセイがどうやって曲を作ってるのか聞いたことがあって、そのとき「一回作ったやつを壊して、バラバラにして、もう一回再構築する」って言ってたから、多分今回もそういう風にやってくれるんじゃないかって期待はしてたんですけど、まさにそうなりましたね。

井上

「つかっちゃんがドン引きするやつ作っちゃったかも」って言われて、まさに聴いてドン引きして(笑)。すげえの来るだろうとは思ってたけど、それよりも遥かにぶっ飛んでるのが来て、めちゃくちゃよかったです。

井澤

やっぱりお二方はジャズコードに精通してるんですよね。俺らはそういうの全く知らないから。

松下

そこはカラーじゃない? うちらはリハモ(リハーモナイズ)していく流れで、最初のコードが乗った瞬間に「これでいける」って感じだったけど、(斎藤)拓郎とかも全然ジャズやらないし。

井澤

この前滝(善充/9mm Parabellum Bullet)の家に行ったんだけど、ちょうどフォックスの曲に参加してたときで、「ジャズコードの感じが全然つかめなくて超むずい」って悩んでて、すげえ分かるなと思って。ロックとかハードコア畑だと響きでやってる部分もあって、コードのニュアンスとか使い方が全然違ったりするから、それをどうこっち側に持ってくるかっていうのは、結構ポイントだった気がする。

松下

うちらの場合はジャズから見るとロック寄りで、ロックから見るとジャズ寄りなんですよ。それを面白がってもらえてオファーをもらうこともあるけど、とにかくリズムが1から16まであったら、その全部を使いしたいし、それはコードに関しても同じで、「気持ちよければどれでもよくね?」みたいなところがあるっていうか。だから、今回も「好きにやってよ」ってオファーだったからよかった。例えば、「LITEのドラムをサポートで叩いてくれ」って言われたら、迷わずつかっちゃんとかに振ります。

井上

あははははは。

松下

山ちゃんみたいなドラムは見てる方が全然楽しい(笑)。「これ絶対ドラマーが作るパターンじゃねえな」っていうのもよくあるから。

岸本

山本さんはすごいトリッキーなパターンが好きなんやろうなって思ってたけど、そういうわけでもない? そういう曲として作られてる?

井澤

今回の曲もそうだけど、我々のやりたいことを一番頑張ってやってくれるというか。フィルとかは山ちゃんが作ってたりするけど。

カワイ

つかっちゃんにドラムを頼むときもそういうイメージで、ゴースト入れまくって、「これ叩けないでしょ?」みたいなのを渡すと、やってくれたりするんですよね(笑)。

―最初に井澤さんから「フォックスの活動歴が10年であることを短く感じた」という話がありましたが、活動の長さで言うとLITEに近いのはメルテンさんがフォックス結成以前から所属しているJABBERLOOPだと思うんですね。ちなみに、LITEとJABBERLOOPはどのくらい交流ありますか?

井澤

あんまりなかったんじゃないかなあ。

岸本

『SYNCHRONICITY』で一緒になるとか、そういうのくらいですよね。でも関西から東京に出てきて、いろんなライブハウスを回ってる中で、「インストならLITEってバンドがかっこいいよ」っていうのはよく言われた覚えがあります。

―00年代にもインストブームがあったと思うんですけど、その頃はポストロックはポストロック、クラブジャズはクラブジャズ、みたいに分かれてたと思うんですね。でも、2010年代のインストブームはそこの垣根がなくなっていった印象があって。

井澤

それはホントにそうで、00年代の最初の頃って、「こっちのジャンルは触っちゃいけない」みたいな感覚があったというか。俺らみたいなポストハードコア系のインストバンドからすると、きれいな方のインストバンドは俗に「ビレバン系」って呼んでたんですよ(笑)。「俺らはビレバン系にはかかわれないから、タワレコで出す」みたいな。

岸本

あとは、SPECIAL OTHERSとかDachamboみたいなバンドもいて。

―ジャム系というか。

岸本

それはそれでまた別次元だったんですけど、確かに2010年以降はちょっと変わってきて、やっぱりネットで情報が入りやすくなったのもあるんでしょうね。

井澤

偏見がなくなって、どんなバンドともかかわるようになりましたね。僕らで言うと、00年代は近くにtoeとかがいて、一括りになるとジャンルを作ってしまうから、あえて離れたりするような感じもあったんですよ。でも、2010年以降になると、「それぞれここまで頑張ってきたし、もうそろそろ仲良くしようよ」みたいな感じもあって(笑)。

松下

めちゃくちゃ学生みたいな感じじゃん(笑)。

井澤

隣の高校の張ってるやつ、みたいな(笑)。

カワイ

ヤンキー漫画みたい(笑)。

井澤

あくまでイメージの話ね。toeがどう思ってたのかもわからないし。

―フォックスはバンドの成り立ちからして別の界隈にいた人たちの融合で始まっているわけで、2010年代の先駆けになったなと改めて思います。

岸本

俺とルイージがnhhmbaseのドラマーとバンドを組んだらすごく斬新なんじゃないかって、当時はそんな風に思ってましたね。

―そこから少しずつ垣根がなくなっていって、それこそビレバン主催のイベント「Sing Your Song!」でフォックスとLITEが共演してたりもするわけで。

岸本

ビレバンはビレバンでがっつりギターが鳴ってるよな、硬派なものを扱い出したりもして。

―「Sing Your Song!」にはタワレコも協力していて、playwrightの盛り上がりを作ったきっかけとしてタワレコのジャズコーナーも大きかったり、ビレバンとタワレコの垣根もなくなったというか(笑)。

井澤

まあ、もちろんもともと各バンドが対立していたわけではなくて、昔はインストバンドの数自体少なかったし、それぞれがマイペースに活動をしていただけというか。その中で、あくまでイメージとして、ジャズだったり、いわゆるきれいな感じのバンドと、俺たちみたいな土臭い側とはちょっと違う気がしてたけど、今はもうその感覚もほぼないし。

岸本

今は今でそういうのあるのかもしれないですけどね。

松下

イメージの違いというか、俺は今もそういうのは感じてて、ホントに土臭いのはジャズの方だと思うし。ただ、そこを気にしない人が増えたというか、やっぱり2010年代は情報が取り入れやすくなって、ポチッと押せばすぐに何でも聴けるから、そこで「かっけえ」と思えばそれが一番優先っていうか。そこは変わったんじゃないですかね。

―ヤセイとフォックスで言うと、ジャンルでカテゴライズできないという前提はありつつ、やはり「ジャズ」は共通のキーワードですよね。ただ、共演の機会があまりなかったというように、ヤセイがUSのヒップホップやビートミュージックと距離が近いのに対して、フォックスはUKやヨーロッパのダンスミュージックと距離が近いという違いがあると思います。そのあたりをお互いどう感じているのかも聞いてみたいです。

松下

最初に対バンしたときは、お互い「こんなバンドいるんだ」くらいの認識だったと思うんですけど、その後にそれぞれの道を進んできて、最近になってやっと「飲もうよ」みたいな感じになったんですよ。それはお互いが音楽で生計を立ててることも含め、少しゆとりが出てきて、周りをフラットな目線で見れるようになったということかなって。若い頃は尖ってたけど……。

カワイ

一番尖ってたよね(笑)。

松下

めちゃくちゃ尖ってた。ジャズの人に対しても、先輩に対しても、全員敵だと思ってたから。でも今は結果的に、全員と仲がいいんですよ。だんだん音楽以外の共通点で知り合うことも増えて、先に音楽でディスり合わずに済んだっていうのもあるかもしれない。

―というと?

松下

みんなそれぞれ聴いてきた音楽は違うし、それを聴いてきた環境も違うから、誰かの音楽を聴いたときに「何かフィットしねえな」って思うのは当たり前なんですよ。バンドはそういうそれぞれの趣味を突き詰めた最終形態で、今もバンドを続けてる人たちはそれに反応してもらえた最高にラッキーな人たちだから、それをわざわざ否定しなくていいというか。だから、フォックスとも普段やってることは全然違うけど、少なくとも一緒にやるときは最高にリスペクトして、その瞬間はフォックスのためだけに音楽を作る。それでいいと思うんです。そこでお互いに「俺はフォックスのこういうところが好きで」とか「ヤセイのこういうところが好きで」みたいなカンバセーション自体が意味ないっていうか、今の俺はそういう感じですね。

井上

最初に対バンしたときは近くにいても全然話さなかったから、そのイメージのままずっといたんだけど、3~4年前くらいに対バンぶりに会ったら、いきなり「つかっちゃん!」って来て、あまりの変わりようにびっくりして(笑)。

井澤

マサナオくん、最初の頃は毒を吐き散らかすタイプだったよね。変わったのは……山登ってからじゃない?

松下

ああ、山が変えたかもなあ。

井澤

山とキャンプが俺たちを変えたのかもしれない(笑)。

―あははははは。

岸本

まあ、ヤセイの音楽性は当時から唯一無二で、日本をホームグラウンドにしてこれをやっていくっていうことにすごく気概を感じたんですけど、自分たちも自分たちなりに他の誰もやっていないことを開拓したいと思っていたので、そこに関してはシンパシーを持ってましたね。で、音楽的なルーツは全然違うんですけど、日本というフィールドで活動していく中で、寄っていった部分はどこかしらあるのかなって。だから、今こうやって楽しく話せてるんだと思うし。

松下

さっき言ってた「UKとUS」っていうのはわかりやすいインフルエンスの分け方で、僕らは一時期ヨーロッパの音楽を遮断してたんですよ。ヨーロッパの音楽はECMオンリーで、それ以外は聴かねえって感じだったし、アメリカの中でもすごく絞って、3~4年はそれ以外聴かないようにして、バンドのカラーを凝縮したオイルみたいに抽出して(笑)。で、その後にハイエイタス(・カイヨーテ)とかが出てきて、オーストラリアすげえって時期があって、そこからいろいろ聴くようになって、ヨーロッパでもドイツにいいバンドいっぱいいるなって気付いたりして。

―一時期はあえて他を聴かないようにしてたんですね。

松下

鎖国大好きだったんで。

井澤

開国したんだ(笑)。

―フォックスも近年はUSのヒップホップの要素も入ってたりしますよね。

カワイ

もともと聴いてはいたんですけど、「フォックスはこういうサウンドであるべきなんじゃないか」みたいに思ってた時期があって、あえてやってなかったんですよ。

―鎖国してたわけですか?(笑)

カワイ

鎖国というよりは……ずっと憲法を変えなかった、みたいな(笑)。

岸本

西海岸のジャズとか、ビート系の人たちにもリスペクトはあるんですけど、自分の好み的にはやっぱりイギリスとか北欧の方がハマりやすくて、そこはそれこそ趣味というか、人それぞれだし、そういうものがその人の個性を形成していくと思うんですよね。

―今回のアルバムはそうやってそれぞれの個性を、オリジナリティを形成してきた人たちが垣根を越えて集まっていて、今のシーンそのものを表す作品にもなっているなと思います。最後に、そんな作品に『ESCAPE』と名付けた理由を教えてください。

岸本

「CAPTURE」と逆の意味を考えたときに「ESCAPE」が出てきたんです。「捕まえる」に対して、「放つ」とか「解放する」みたいな意味で、自分たちがバンドで作ってきたものを、いろんなアーティストのフィルターを通してアウトプットするというのは、まさに「ESCAPE」だなって。これまでのアルバムもタイトルは英単語ひとつだったし、このアイデアが出たときはこれしかないと思って、今までで一番早くタイトルが決まりましたね。

[ライヴ情報]

fox capture plan 10th anniversary Tour
開場17:30 / 開演18:00
チケット:5,000円(税込)

2021年10月24日 北海道 札幌cube garden
2021年11月2日 宮城 仙台darwin
2021年11月10日 愛知 名古屋JAMMIN’
2021年11月11日 大阪 心斎橋Music Club JANUS
2021年12月19日 福岡 Gates’7

  fox capture plan 10th Anniversary Live DAY1 『NEBULA』  
会場:東京 日本橋三井ホール
日程:2021年12月22日(水)
開場17:30 / 開演18:00
チケット:6,800円(税込)

fox capture plan 10th Anniversary Live DAY2 『XRONICLE』
会場:東京 日本橋三井ホール
日程:2021年12月23日(木)
開場17:30 / 開演18:00
チケット:6,800円(税込)

【オフィシャルHP先行受付】受付期間:7/21(水)19:00~8/1(日)23:59
受付URL:https://eplus.jp/fcp10th-hp/

その他ライブ公演は、オフィシャルWebへ。

fox caputre plan offical web site

fox capture plan (フォックスキャプチャープラン)
“現代版ジャズ・ロック”をコンセプトとした情熱的かつクールで新感覚なピアノ・トリオ・サウンドを目指し、それぞれ違う個性を持つバンドで活動する 3 人が集まり 2011 年結成。過去 8 枚のフルアルバムを発表し“CD ショップ大賞 ジャズ部門賞”2 度受賞、“JAZZ JAPAN AWARD アルバム・オブ・ザ・イヤー・ニュー・スター部門、同じくアルバム・オブ・ザ・イヤー・ニュー・ジャズ部門” を 2 度獲得。主なライブ活動として、2016 年 “FUJI ROCK FESTIVAL’16” 、2017 年 “SUMMER SONIC 2017”、 “TOKYO JAZZ FESTIVAL”は 3 年連続出演。2018 年ブルーノート東京での単独 2DAYS 公演を果たす。オーストラリア・フランス・韓国・台湾・ロシア・マレーシア・シンガポール他、3 度の中国ツアーを敢行するなど海外公演も積極的に行う。楽曲制作では、ドラマ TBS “カルテット” 、フジテレビ系月 9 と映画 “コンフィデンスマン JP”、関西テレビ“健康で文化的な最低限度の生活”、TV アニメ“青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない”” スタンドマイヒーローズ PIECE OF TRUTH”、など劇伴を多数担当し、その他 CM やゲームなど多方面へ楽曲を提供。上記”スタマイ”のエンディングテーマ”
Precious My Heroes”で岸本が作詞を手掛けたヴォーカル曲を 2019 年 11 月シングルリリース、2020 年に入り 2 作のヴォーカルフィーチャリング” Curtain Call feat.Yosh (Survive Said The Prophet)”・“やけに SUNSHINE feat.おかもとえみ”を発売した。最新作は 2020 年 11 月発売 8th アルバム‟DISCOVERY“。同月に東京国際フォーラムで発売記念ワンマンライヴを成功させる。
Twitter@foxcaptureplan
Instagram@foxcaptureplan

LITE (ライト)
2003年結成、4人組インストロックバンド。今までに5枚のフルアルバムをリリース。独自のプログレッシブで鋭角的なリフやリズムからなる、エモーショナルでスリリングな楽曲は瞬く間に話題となり、アメリカのインディレーベル”Topshelf Records”と契約し、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなどでもツアーを成功させるなど国内外で注目を集めている。 国内の大型音楽フェス”FUJI ROCK FESTIVAL”や”SUMMER SONIC”をはじめ、海外音楽フェスのSXSWへの出演や、UKのArcTanGent Festival、スペインのAM Fest、メキシコのForever Alone Festではヘッドライナーでの出演を果たすなど、近年盛り上がりを見せているインストロック・シーンの中でも、最も注目すべき存在のひとつとなっている。2019年6月5日には6thアルバム「Multiple」をリリースする
Twitter: @LITE_JP
Instagram: @lite_jp

[ライブ情報]

2021.10.16 (土)Tokyo, Japan @ Shibuya O-EAST
“Stay Close Session”
ワンマンライブ
Session Guest: avengers in sci-fi / and more…
https://lite-web.com/

Yasei Collective(ヤセイコレクティブ)
2009年に米国より帰国した松下マサナオ(Ds)、中西道彦(Ba,Synth)が斎藤拓郎(Voc,Gt,Synth)と共に結成。
2010年、別所和洋(Keys)が加入。 自主制作盤『POP MUSIC』をリリースし、都内を中心にライブ活動をスタートさせる。
2011年、1st アルバム『Kodama』をマインズ・レコードよりリリース。 2012年、FUJI ROCK FESTIVAL’12に出演。
2013年、2ndアルバム『Conditioner』をリリース。 自らのルーツと公言する、米国屈指のジャムバンド、Kneebodyを招いてのレコ発liveを実現させた。
2014年、柳下“DAYO” 武史(SPECIAL OTHERS)、浦山一悟(ACIDMAN)、在日ファンク・ホーンズ等、国内外から超豪華11組のアーティストを迎え完成させた、五周年アニバーサリーアルバム『so far so good』を発売。 発売記念ツアーは全国30公演に及び、アルバム参加ゲストを多数迎えた代官山UNITでのツアーファイナルは大盛況のうちに幕を閉じた。
2015年9月より、ACIDMANの所属事務所であるFREE STARへ新たに加わり、それに伴い自主レーベルである「Thursday Club」を設立。11月にはシングル『radiotooth』、2016年4月には4thアルバム『Lights』をリリースした。
2017年1月、台湾において初の海外公演を開催、同月には世界を代表するドラマーであるMark Guilianaをゲストに迎えたブルーノート東京公演を開催。
5月には1年ぶりのニューアルバム“FINE PRODUCTS”をリリース、12箇所に及ぶ全国ツアーをスタートさせる。5年ぶり2回目の出演となった“FUJI ROCK FESTIVAL 2017”を含む各地のロックフェス、ジャズフェスに出演。
並行してヴォーカリストTOKUのアルバム“SHAKE”においてギタリストSUGIZOと共演、Zepp Tokyoで開催されたACIDMAN 20th Anniversary 2man tour セミファイナルにおいてオープニングアクトを努める。
さらに自主企画2マンイベント「Hunting Hour」を立ち上げ第1回目にメンバーとも親交が深い「SPECIAL OTHERS」を迎え2018年2月に開催するなど、ジャンルレスに快進撃を続けている。
また、メンバーはそれぞれYasei Collective以外にも多数のバンド(GENTLE FOREST JAZZ BAND、ZA FEEDO、Pontadelic、HH&MM他)に参加、客演やCM、レコーディング参加等多岐にわたる活動も並行して行っている。
2018年11月別所和洋(Key)が脱退。3人体制に。
Twitter: @yaseicollective

V.A. (フォックスキャプチャープラン)
『ESCAPE -Tribute to fox capture plan-』

リリース日:2021年07月21日
フォーマット:CD / DIGITAL
品番:PWT87
レーベル : PLAYWRIGHT

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