毎週水曜日 27時に放送、BAYFM 『78 musi-curate』の選曲を担当するdisk unionのプレイリスト番組。Kidder Friendly Clubによる選曲と、ピックアップした楽曲解説コラムをアップ。。
78 musi-curate disk union zone | BAYFM78 | 2024/01/10/水 27:00-28:00
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こんにちは!都内を中心に活動をしている4PガールズガレージポップバンドのKidder Friendly Clubです。
bayfm『78 musi-curate』diskunionゾーンでは月に1回、メンバー厳選のプレイリストをリレー形式でお届けしています。連動したこちらのコラムでは、放送後記やプレイリスト楽曲の解説など、ここだけのお話を綴っていこうと思います!よろしくお願いします。
今回の放送は、ギターボーカルのタムラモーンが担当します!
12/15にリリースされた私達の新譜、『Kidder Friendly Philosophy』を徹底解説!
ということで、収録曲のエッセンスとなった曲をテーマにお送りしたいと思います。
今回は『陽だまりで朝食』『アナーキーin to the こたつ』『Do you wanna be a R& R star?』の3曲のエッセンスソングをご紹介しています。
ある意味ネタばらしのような本企画ですが、各曲のルーツとなったエッセンスソングを知ることで、アルバムをより楽しんで頂けるのではないかと思いますので、アルバムの収録曲と比較しながらお聞きいただければと思います!
作曲した楽曲について解説をする機会というのはあまりないので新鮮な気持ちでおしゃべりできました!
こうして改めてお話してみることで、自分自身の曲作りについて見つめ直す機会にもなりました。
楽曲を紐解くことでさらにアルバムを楽しく聴いていただけたら嬉しいです。
『陽だまりで朝食を』のエッセンスソング
エッセンスソングはズバリ!バズコックスの『ever fallen in love』。
イントロからばりばりそんなテイストが感じられると思われます。
好きなんですよね。バズコックス。いやかっこいい!
で、さらにエッセンスソング?というか歌詞の面でモチーフになっているものがありまして、全体的にピンクフロイドの楽曲について歌っています。いや、好きなんですよね。ピンクフロイド。
実験的なサウンドや特徴的なリフなど好きなところはいっぱいあるんですけど、
特に独特の邦題のセンスが好きなんですよね。
例えば誰もが目にしたことがあると思われる牛のジャケットのアルバム『atom heart mothere』は。それぞれの単語を漢字にして『原子心母』って訳していたり、原子心母に収録されている『fat old sun』という曲は『でぶでよろよろの太陽』と訳されたりしています。すごいセンスじゃないですか?
このエッジの効いた邦題のセンスが意外とガレージーなサウンドにハマるんじゃないかなと思い、歌詞にしてみました。ちなみに冒頭の「春はあけぼの~口笛吹き」のフレーズは、あけぼのは古語で現代語訳すると「夜明け」なのでそこに「口笛吹き」を足して、「The Piper at the Gates of Dawn」こと「夜明けの口笛吹き」になっていたり、サビの「ねえアラン朝食はまだかな?サイケデリックな朝日が登る」というところは「Alan’s Psychedelic Breakfast 」がもとになっていたりします。
こんな感じでピンクフロイドに関する言葉遊びが散りばめられているので是非注目してみてください。
『アナーキーin to the こたつ』のエッセンスソング
じつはこの曲は、以前からキダフレのセットリストとしてあったナンバーなんですけど、冬にしか演奏しない上に毎年アレンジを変えていました。
アレンジは毎年ガラッと変わっていて、ハイスタンダードのライブを初めて見た直後だった時はメロコア風にしてみたり、曲の途中でレゲエっぽい展開になる曲に影響されたときはレゲエテイストを取り込んでみたりと、かなりその時の私の気分でやってました。
で、今回レコーディングをするにあたってどんなアレンジにするかですがやっぱり冬の曲なので冬の曲のテイストを入れてみようと思いまして『its cold out side』をエッセンスソングに選びました。で、この『its cold out side』!原曲はザ・クワイヤというバンドの曲なのですが、かの有名なスティーブベイターズもカバーしていたので両方のバージョンを参考にしてみました。
さらに、これはめっちゃ細かいところなんですけど、Aメロのところでちゃらーんとバックでなっているギターは、レッドホットチリペッパーズのsnowのギターサウンドっぽい雪の降る夜のような澄んだ音をイメージして音作りをしました。リフ引いてるわけじゃないのでめっちゃ分かりにくいと思うんですけど、とにかく冬に関連する楽曲をエッセンスとして取り入れてみました。
『do you wanna be a R&R star?』のエッセンスソング
この曲もアルバムにむけて書き下ろした曲ですね。
キダフレの曲は光栄なことに「少年ナイフっぽいよね」と言っていただけることが多々ありまして、とっても嬉しいんですけど、実はダイレクトに意識した曲を作ったことはなかったんですよね。
だからせっかくなので思いっきり意識した曲を作ってみようと思って作ったのがこの『do you wanna be a R&R star?』という曲です。
トータルして少年ナイフらしさを意識しているのですが、とくに『ロケットにのって』という曲が好きなのでイントロのテンション感はいしきしてみました!
さらにガールズチューンテイストを足したいなと思い、The B-girlsの『Fun at the beach』のBanana Erectorsバージョンのエッセンスも加えてみました。歌声がベリーキュートなんですよね。
『キダーフレンドリーフィロソフィ』というタイトルのきっかけになったエッセンスソング
アルストロメリアで『アルストロメリア』という楽曲です。ここまではロックバンドの曲を紹介してきましたが、この曲はなんとアイドルソングです。実は私、アイドルマスターシリーズという二次元のアイドルキャクターたちが大好きでして、そのシリーズ内のアルストロメリアというか3人組ユニットが特に好きで、
キャラクターがすきなのはもちろん、かわいらしくてポップな曲調に乗った意外と哲学的でかつ文学的な歌詞が面白いんですよね。
その中でもアルストロメリアの『アルストロメリア』というユニット名と同じ楽曲がとても素晴らしくくて、アルバムタイトルの「フィロソフィー」という単語は歌詞の中に出てくる「一途な私フィロソフィー」という一節からこれだ!とおもい取りました。
アルバム全体としてもキダフレのもつ世界観や哲学を歌った楽曲がぎゅぎゅっとあつまっているのでいいタイトルになったのではないかと思っています。
2ndミニアルバムキダーフレンドリーフィロソフィは絶賛発売中ですのでどうぞよろしくお願いいたします!
Kidder Friendly Philosophy
Kidder Friendly Club
2023.12.13 RELEASE
サザナミレーベル
4ピースガールズ・ガレージ・ポップバンド“Kidder Friendly Club”のセカンドミニアルバム!
ゆるさとラフさの中にある<キダフレ哲学>が垣間見れる楽曲が揃った入門盤!
【プロフィール】
メンバーL to R
G&V タムラモーン https://twitter.com/tamuramone
Gt コバナナミ https://twitter.com/tmge1773
Ba メルシー=リオ https://twitter.com/_mercirio
Dr ナカジー・マッツ https://twitter.com/nakaji_matts
4Pガールズ・ガレージ・ポップバンド【キダーフレンドリークラブ】。
2022年4月にサザナミレーベルからリリースした7インチアナログレコード「アナログ・ラブ」でデビュー。2022年7月にはフルアルバム「Kidder Friendly Airways」を発売。ブリットポップやNYパンクロックに影響を受けたDIY精神とインディー感溢れるサウンドが特徴で、ロックンロールへの愛とリスペクトを胸に鋭意活動中!
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